ＰＣ日記(2003/11)

2003/11/15	その他	最近、久々に感動したソフトがある。それもフリー。その経緯を紹介したいと思う。我が家には、１日100通前後のメールが来るが、そのほとんどが海外からのSPAMである。最近のものは、タイトルや本文中のキーワードになりそうな単語の文字間にアンダーバー、ピリオド、ハイフン等の記号を混ぜて、キーワードによる仕分けを掻い潜るようになっている。たとえばよくあるVIAGRAはV_I.A_G-R=Aというように。さらに画像を使って本文を書いているものすらある。この画像が含まれているメールには、開封するだけで相手にバレる新型SPAMメールがあるとのこと。画像はメールに付いているのではなく、サーバーからそのつど持ってくるので、相手にメールアドレスが活きていることが分かってしまう。常時接続環境を見越した、小賢しい仕組みである。これでまた転々と転売され、SPAMが増えていくということらしい。この話を聞いて、メーラーの画像表示をOFFにしたのだが、時すでに遅く、手動分類中にプレビューした際にメールアドレスが活きていることが相手に知れたらしく、いままで以上のペースでSPAMが押し寄せてくるようになってしまった・・・・・こうなったらメーラーによる仕分は既に効果はなく、SPAMフィルタの導入に踏み切った。ネットで検索すると、プロバイダのSPAMフィルタが多くヒットするのだが、これらは有料だったりフィルタ条件が限定されていたりとイマイチ。その中でPOPFileというフリーのSPAMフィルタが目を引いた。早速インストールする。日本語にも対応している。諸設定を完了して学習開始。たまたまメーラーの諸設定を変更したら、既に受信済みのメールを1000件近く再度受信してしまった。今回はこれが幸いして、学習用のサンプルが一度に手に入った。学習とはメール１件ごとに、「これはSPAM」、「これは普通のメール」、「これは・・・」というように、自分で用意した分類項目ごとにマークを付ける作業である。一度やってしまえば、これを元に以後の受信時に自動分類してくれる。 POPFileの効果は素晴らしく、受信箱に海外からのSPAMは１通さえ入らなくなった。約１週間使っているが、誤分類は１件のみ。楽天からの画像コテコテメールだったので、実害はない。 POPFileのよいところは、分類条件をいちいち手で書かなくても、「これはSPAM」という具合にメールそのものでパターンを学習させる点である。「AND」とか「OR」の条件で組み合わせて設定する通常の仕分けとは異なる。設定と学習がちょっち面倒なのだが、一度できてしまえば効果絶大。一度試してみては？
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ＰＣ日記（不定期更新）	更新：2003年11月15日