red sapphireさんの

大原レポート

ここでは、大原在住でいつも練習の様子を報告してくださる、red sapphireさんのメールを、 ご本人の了解をいただいて、 「red sapphireさんの大原レポート」として公開させていただいています。
(ところどころに入っているグレーのコメントは管理人@Kです)

1月分 
12月分  11月分  10月分  9月分 8月分 7月分

2001.2.26の練習

天候:晴れ/気温:5度/風:強
W杯まであと459日/J1開幕まで12日

天気がいいわりに風が冷たくじっと立って見ているのはつらいものが・・・

最初はフィジカル。私が行ったときにはみんなそれぞれにリフティングしていました。
そのうち二人一組になってボールを使ったトレーニング。といってもパス練習とかではなくボールを 器具の一種として使っている感じ。

例えば二人がそれぞれボールを1個ずつ持って向き合って立ち、二人同時にボールをトスするのですが、 一方はボールを上に上げ、もう一方の人はウェストの位置くらいに軽く投げる。 このお手玉みたいなのを繰り返す。

今度は二人同じ方向を向いて縦に並んで、足を肩幅よりちょっと広めにして立ち、前に立っている人の 両足の外側にそれぞれボールを1個ずつ置いてスタート。前の人が膝を伸ばしたままかがんで右側の ボールを両手で取って肩越しに後ろの人に渡して、次は左側のボールを取って渡す。 後ろの人は受け取ったボールを元の位置に置く。というのをけっこう早いテンポで繰り返したり・・・
今まで見たこともないようなことをやっているけれど、フラビオって持ち駒が多いというか 手を替え品を替え色んなことをやらせている。

その後試合前にやっているような短い距離をグルグル回るランニング。
それが終わると昨日の先発メンバーはピッチ外周をランニング。先頭切って走るのは井原。続いて土橋、 阿部、西野、岡野、山田、トゥット、アドリアーノ。西部は一人アカシオ、ツッチーの特訓を受ける。

他のメンバーは紅白戦。伸二と福田は別メニュー。

黄組:永井、福永、早川、田中、渡辺、西村、田畑、室井、内舘、山岸
赤組:千島、宮沢、鈴木、吉野、河合、城定、岩本、池田、路木、安藤

まずは早川が持ち込んでヤスがゴールを決める。誰かよくわからなかったけど右からあがったクロスを ちびっ子田中がヘディングでゴール。けっこうバネがあるわけね。
早川もゴールを決め、永井も決めるというようにけっこう黄組が一方的にがんばっていた。 昨日の出来はいまひとつだったようだけれど、去年1年練習を見ていて個人的には早川にはかなり期待 していたので、昨日スタメンに抜擢された時もやっぱりねと思ったんですけど。
アドリアーノは土曜日の練習を見ていて、すごくやる気が感じられたので期待してみようと思った んだけど・・・。よく言えばやる気満々、ともすると「俺が俺が」という感じ。 積極性の点からすると、「誰か頼む」という非常に消極的な姿勢が見受けられるうちのメンバーのなかにあって、 異彩を放っているというか異国に来ていいとこ見せたいとはりきっているのがよくわかるのです。
これがうまくいけばとてもいい結果につながると思うんだけど、「俺が俺が」が全面に出て周りが 見えてないと悲惨なことになりかねない。だからアドリアーノにゴールを決めてほしいというのは、 冷静に状況判断をして自分勝手なプレーをせずにするべきことをして結果を出してほしいとの思い からなのです。

山岸のコーチングは3人のなかで一番優等生な感じ。基本に忠実(GKの基本知ってるのか、自分) というか言われた人がわかりやすい指示を出しているよう。(つまり私のような素人でも誰にどんな指示を 出しているかわかるということです。
とにかく去年は洋平が「寄せろーーっっ」とどなった時に西野が小さな声で「どっちに?」って いっていたという衝撃が強くて・・・頼むから二人でよく打ち合わせしといてよ)

ランニング組はひとしきり走りおわったら、壁打ちスペースでストレッチ。この時なぜか (リハビリの一環ですかね)小野と福田が1対1でミニミニゲームをやっていた。コーンふたつに バーを渡してその中を通ったらゴール。
独断と偏見により去年の出来を採点すれば、小野に対する私の評価は10点満点で4.5くらい。 及第点どころか平均点以下ですね。減点の理由は怪我の多さ。ねずみ、肉離れ、捻挫ですからね。 しかも捻挫したあとの伸二って「腐っても鯛」という感じで使われていたけど、完治していないのに 使い続けて選手生命に影響がなかったのだろうか。
あんなに状態が悪いのに替わって出ることができなかった「怪我した選手以下だった控えの選手たち」も もちろん減点。
オリンピックから外れた時は確かに「クサって」いたと思う。テレビのインタビューとか雑誌とかでは 前向きなコメントをして気持ちを切り替えようとしていたけれど、大原では時折言葉や態度のはしばしに やりばのない気持ちが見てとれたし。だから去年の伸二は私のなかでは「大原のリフティング王」という評価。 とにかく1シーズン怪我なく過ごせないことには海外なんて夢のまた夢だと思っていた。
でも今日福田相手にドリブルのかけひきをしているボールさばきを見ていたら今までより更に グレードアップしていた。それとも福田が年をとったのか・・・(汗)。 そばでストレッチしながら見ていたメンバーもうなっていたと思う。私もうなってしまいましたね。 うーーーん、うまいなあ。でも去年の4.5を撤回するつもりはありません。 本人だって自分のできに納得していないと信じているから。
(去年はチーム全体の悪さに伸二も乗っかってた感じでしたね。引きずられちゃイケマセンて。 7月に鳥栖で負けた時には、伸二に向かって初めて「やる気あんのか!」と怒鳴ってしまったし、 オリンピックはずれた直後の山形戦は、見ていて辛かった。そういうこと今年は全部、力にかえて爆発して 欲しいです)
2001.2.24の練習

天候:霧雨/気温:8度/風:微
W杯まであと461日/J1開幕まで14日

雨なのでグズグズしていて出かけた時には紅白戦もかなり佳境には入っていました。
片方のゴールをセンターラインあたりにおいて小さなコートでコンパクトなゲーム形式の練習。

黄組:トゥット、福永、阿部、アドリアーノ、小野、チッタ、石井、井原、路木、渡辺、西部
赤組:岡野、福田、永井、早川、田中、山田、西野、室井、土橋、内舘、土田

ゴールの裏では安藤、山岸がアカシオの特訓を受けていた。

昨日よりかなり気温が低く、小雨模様なので見学者もそう多くなかったけれど、グランドのなかは かなり声が出ていて賑やかだった。なかでも一番大きな声をだしていたのは福田。 体より口が動いていたような・・・。
アドリアーノはゴールが決まると両ひざをついて喜んだり、トレーナーに飛びついたりしていた。 私はひそかに開幕初ゴールはアドリアーノではないかと思っているけど、いや、べつに根拠はありません。
さすがにトゥットもFWらしくきちんと決めるべきところではゴールマウスのなかにボールを入れていた。 黄組が得点するたびに福田は「あいつらハレルヤだ!」というので、金網の外にいる見学者は苦笑してしまった。
赤組も西野がヘディングゴールを決めたりしていた。
もっと長くみていたかったけれど、用事があったので今日も通りすがりの5分レポでした。
しかしみっちーも福田も具合悪いんじゃなかったの?全然普通にプレーしてるけどさ。
もしかして陽動作戦だったの?謎だ。

2001.2.22の練習

天候:晴れ/気温:16度/風:強
W杯まであと463日/J1開幕まで16日

昨日はなんだか韓国のアマチュアチームに6点も献上したらしいけれど今日は一体どーなのよと思って 強風のなか出かけてみました。見るとなにやらダンマクを貼っている人が・・・。 折からの強風でハタハタ、というよりバタバタと音をたててたなびいているのでガムテープで貼ったくらいじゃ すぐはがれてしまう。しばらくがんばっていたようだけれど結局あきらめてたたんでしまった。
一体なんて書いてあったんだろう、昨日の敗戦のせい?

今日の午前の練習はフィジカル中心のようでGK以外はボールを使わず。私が行った時点では壁打ちスペースに コーンやらバーやらを組みあわせて作ったフィジカルトレーニング用のコースで両足ジャンプとか 細かいステップの練習をしていた。大原で出待ちをした人は見たことあると思うけれど、門の外にコーンを いくつか置いてそれにバーを渡して見学者が車道にはみ出さないようにしてあるでしょ。 そうじゃなくても工事中とかで立入禁止の場所用においてあったりするかも。
あれを両足で続けざまにジャンプしていたわけです。見た目そんなに大変そうじゃないんだけど、 実際そばにあるものを見た感じだと1回だけならどうにか飛べるかもしれないけど、何度も何度も繰り返し やらされたらけっこうキツイかも。1コのコーンにバーの片方の輪を通してもう片方は地面において (真横から見ると直角三角形のような形?)段々ジャンプがキツクなっていくというパターンもあった。 あれは腿にくるかもね。

ペアになってストレッチ後、そのペアのまま少しずつ間隔をおいてゴールラインの外側を軽くジョグ、 コーナーまで来たらサイドライン外側をセンターラインまでダッシュ、センターライン沿いにまたジョグ、 サイドライン外側をダッシュでゴールラインまでというのを時計と逆周りに何周か繰り返し、 今度は時計回りに何周か。

今日のペア
井原-西野/阿部-早川/石井-路木/福永-内舘/山田-岡野/渡辺-室井/永井-田中/土橋-福田/ トゥット-アドリアーノ

威勢良くかけ声とともにかけ出したのは井原だった。彼にはキャプテンシーをとるのがごく自然なのかも しれない。
別メニューと聞いていた福田、路木が他のメンバーと同じフィジカルメニューをこなしていたのにはびっくり。 ランニングの時も特に遅れるでもなく、なんの滞りもなく同じペースで走っていた。
(よかったよ〜みっちー(T_T))

チッタはコーナーのあたりにいて、ダッシュしてくる選手にいちいち名前を呼びかけて"Bom"とかなんとか 言っていた。選手たちは名前以外は何言われてるかわかってないと思う。 それでもきちんと名前を呼びながら手を叩いていた。選手にとって監督から名前を呼ばれるというのは どういう気持ちがするのだろうか。自分のことを見てくれているということがはっきりわかるということ ではないだろうか。自然とやる気が出るというものだろう。悪いことではない。
昨日は「なにも6点も取られんでもいいだろう」と憮然としていたのだが、下手に練習試合で大勝しなくて よかったと思うことにした。

ふと目を転じるとゴールでは鬼のようなGK練習が展開されていた。
ゴールと平行に30センチ間隔くらいでボールを10個並べ、ゴールに向かって左から(GKからは右から) アカシオコーチが矢継ぎ早にシュートの雨を降らせている。1秒に1シュートくらいだったのではないか? ストップウォッチなんて持っていないのでどのくらいのペースかわからなかったけれど、 右に左に至近距離から思いっきり振り抜かれたボールに必死で食らいつく洋平や安藤たち。 10球目に飛びついてはじいたあとはしばらく地面に倒れこんだまま起きあがれない様子だった。キツそー。
次はサイドアタック対策なのか、今度はゴール左手にボールを並べて、またまた機関銃のように蹴りまくる アカシオ。ゴール右手からはツッチーが蹴っていたが、シュートに若干キレがない。 ストライカーじゃないのでぜいたくは言えないが、ツッチーが甘いというより、アカシオのすさまじさばかりが 目についた。あれはスゴイよ、ホント。

GK地獄の千本ノック(違)が続くなか、フィジカル組のトレーニングはいったん終了。みんなぞろぞろと クラブハウスに引き上げていったが、用具を片づけていたのは早川と新人二人。 阿部ちゃんは例によっていつまでもストレッチしていた。そのそばに立っていたのはチッタとフラビオ。 それに西野と井原が加わり、なぜだか知らんがしばらく話していた。