海潮楼
KAICHOROU






なんちゃって あひーじょ



TVの旅行番組 スペイン・バルセロナ篇 お約束のサグラダ・ファミリア紹介の後  スペインの立ち飲み居酒屋バル(bar)が出てきましたよ あららら。



ごちゃごちゃした雰囲気と旨そうな料理に ぐいっと持っていかれたんだわ これが  中でも 牛ヒレ肉のアヒージョに強烈な印象を受け 早速やっちまいましたよ 自作を。



用意したのは 愛用の蓋付き鋳鉄鍋 コールマン(Coleman)社謹製 ダッチオーブン8インチ  もちろん本来アウトドア用なのじゃが フラット底で 小振りなんで 力技ながらも  IH料理器具でも余裕で使えるんじゃのう これが 気分はもう オートキャンプ 



まずは やや多めのオリーブオイルを ドバドバッと入れ ぶつ切りニンニクを炒めるんじゃ  本場では 一旦牛肉をグリルしてから 調理してましたが そこは めんどい はしょって  市販のハーブ・スパイス・ソルトを 肉にパパッと振りかけ いきなり投入  底にたまったガーリックオイルを掛けながら  黒胡椒だの シーズニングだの バジルだの 手持ちのスパイスを適宜追加投入



鉄蓋をして 蒸し焼き状態  最初強火 途中からは 焦がさんように じっくり中火  いい香りが 漂ってきます たまりませんです。 



時々 肉をひっくりかえし 焼け具合をみながら 15分から20分程 経過



完成です  本場の味は知りませんが 適当に作った割には 実にうまーい すやわせでふ。



その後 鶏もも肉 鶏砂肝 玉葱なんかも うまかったのし。



魚介類の場合は 酒とかスパイスとか 風味付けに若干工夫が必要で  市販のアヒージョ用スパイス利用が 無難かと思われます。









= まいもん美食倶楽部 =



東洋水産 マルちゃん『札幌ラーメン 熟成ちぢれ麺』
330g 3食 なま中華麺 北海道産小麦「ゆめちから」と「きたほなみ」を使用 =北海道工場製造=  



川喜本店 なつかし支那そば『国産小麦のらーめん こく味噌あじ』(あっさり醤油あじ はま塩あじ)
320g(麺120g×2人前 スープ40g2人前)なま中華めん =岩手県釜石市定内町=  
□北海道産小麦一等粉100%使用 □いわて北上山系の伏流水を使用 創業昭和二十四年  



ハチバン 八番麺工房『金沢 城下町らーめん』(醤油)
486g(麺120g×3食 スープ42g×3食)なま中華めん =石川県金沢市新神田=  
□大野醤油 使用   



松代そば善屋『大地のそば』
640g 8把 干しそば 国内産原料100% 松代そば =新潟県十日町市松代=  



小川製麺所『とびきりそば』
450g 3把 干しそば 国産そば粉 山芋使用 =山形市北町=  



兵庫県手延素麺協同組合『揖保之糸 手延べひやむぎ』
400g 2把 =兵庫県たつの市龍野町=  



DE CECCO ディ・チェコ
『linguine リングイーネ No.7』 12分ゆで  
『spaghetti スパゲッティ No.12』 1.9mm 12分ゆで
500g スパゲッティ デュラム小麦のセモリナパスタ =原産国 ITALY=  



昭和産業『太麺スパゲッティ』 2.2mm 16分ゆで!!
500g スパゲッティ 弾力のある歯ごたえ  強力小麦粉 デュラム小麦のセモリナ 



ジェーシー・コムサ「デルソーレ」『フラワー トルティーヤ』 10枚
『DEL SOLE』『Flour Tortilla』
メキシコ生まれの極うすの生地 「小麦ごはん」 



日清フーズ(製造 ヤマモリ)『青の洞窟 蟹のトマトクリーム 』
パスタソース 140g レトルトパウチ   



しいの食品 『うにいか 』
110g カップ  =神奈川県小田原市=  






創味食品『創味シャンタン DELUXE』
500g 中華スープの素(ペーストタイプ 缶入り)



S&B エスビー食品『李錦記 オイスターソース』
255g =原産国 中国=



あみ印食品工業『炒飯の素』
36g(6g×6袋) 発売60周年(昭和33年) 



仙台味噌醤油『ジョウセン 仙台みそ』
750g 米味噌 辛口の赤味噌 



ミツカン『白だし 地鶏昆布』
500ml 地鶏・昆布・鰹の合わせだし 



アサムラサキ『かき醤油』
600ml 広島牡蠣のエキス入り 濃厚つゆ =岡山県笠岡市=  



仙葉善治商店『塩魚汁 しょっつる』
360ml 魚醤(魚を塩漬け発酵させ搾った調味料)(いしる・ナンプラー・ヌックマムに類似)=秋田市新屋元町= 



エムワイフーズ『ステーキ宮 創業の味 生 宮のたれ』
90g/カップ 200g/ボトル 500g/ボトル たれ =栃木県河内郡上三川町=  



S&B エスビー食品『おでんの素』
80g おでん用調味料



馬路村農業協同組合『ぽん酢しょうゆ ゆずの村』
500ml =高知県安芸郡馬路村(うまじむら)=



北海大和『日高昆布』
300g =北海道=



日東海藻『とろろ昆布』
60g 昆布製品 道南産(がごめ)・利尻産・三陸産昆布



伊藤園『特撰 こんぶ茶』
65g 昆布茶 顆粒



フジサワ『瀬戸内海産 にぼし いりこ』
100g かたくちいわし



志立『ヒマラヤ岩塩』
300g 食塩 岩塩(ミル用)ピンク色 =原産国 パキスタン= 



大昌貿易行『アンデスの岩塩 紅塩』
500g 食塩 岩塩(粉) =原産国 ボリビア= 



BAD ISCHLER バート・イシュル『オーストリア アルプスの岩塩』
200g 食塩 岩塩(粉) =原産国 オーストリア= 



菱塩『本にがり仕立て 五島灘の塩』
1kg 食塩 長崎産あら塩 =長崎県西海市=



S&B エスビー食品『マジックソルト』
25g スパイス&ハーブ岩塩 三ツ星シェフ「ダニエル・マルタン」の魔法の隠し味 



ナイル商会『インデラ・カレー スタンダード』
400g カレー粉(缶入り) 



VIANCO『Curry Powder Bot Cari Viet An  ボットカレー』
100g ベトナムテイストのカレー粉 =原産国 ベトナム=  



S&B エスビー食品『ゴールデンカレー(中辛)』
198g カレールウ 植物油脂使用 



オーバーシーズ『ブラックペッパー』
50g ブラックペッパー(ミル付) =原産国 南アフリカ=



オーバーシーズ『スパイスアップ 麻辣ペッパー』
33g スパイス調味料 唐辛子 唐山椒 食塩 生姜(ミル付) =原産国 南アフリカ=



マリーシャープス
『レッド ハバネロソース(激辛)』
『グリーン ハバネロソース(中辛)』
148ml =原産国 ベリーズ=






中田食品 『梅ぼし 田舎漬』紀州産南高梅
600g 調味梅干 塩分11% =和歌山県田辺市下三栖=  



桜食品農事組合法人 『いぶりがっこ』一本漬け 天日塩使用
薫製大根 ぬか漬け =秋田県大仙市=  



ホテイフーズコーポレーション 『やきとり(たれ味/塩味) 』
缶詰 GP4号 内容総量 たれ味85g/塩味70g 固形量55g/55g =静岡市清水区蒲原=  



お好みフーズ『オタフク 天華』
120g 天かす いか粉ブレンド 砕いた いか天入り






伊勢製餡所『おいしい こしあん』
400g こしあん 北海道十勝産小豆100%使用 =三重県伊勢市河崎=  



井村屋『こしあん』
500g こしあん 北海道産小豆100%使用 =三重県津市茶屋=  



成城石井『果実60%のラズベリージャム』
450g 木いちごジャム 37度(低糖度)



ポッカサッポロフード&ビバレッジ『ポッカレモン100』
450ml レモンジュース 濃縮還元 果汁100%



安曇野食品工房 『EMIAL 3層仕立てのジュレパルフェ』
『オレンジゼリー グレープフルーツmix』
190g カップ 生菓子 濃縮果汁オレンジ(りんご グレープフルーツ ナタデココ) =長野県松本市大字笹賀=






梅の園『くき茶』
200g 茎茶 緑茶 =静岡県掛川市=  



国太楼『掛川茶』
100g(40袋)ティーバッグ 緑茶 深蒸し製法 工場=静岡県菊川市=     






『三関せり(みつせきせり)』
白くて長ーい根っこが美味しい 10月〜3月 =秋田県湯沢市三関=  






『お前 焼酎ば生(き)で飲み出したら終わりばい』



 by 博多大吉's papa



『 I am your father!!』



 by Anakin Skywalker










やすうて 美味いは あたりまえ
気分は 織田作 法善寺横丁
「行き暮れて ここが思案の善哉かな」



ちょこ〜っとまてね 『浪花恋しぐれ』



食べて つくって これから です↓ よぉ〜↓



さあさあ したごしらえ しましょうねぇ〜










ものくろおむ



「夫婦善哉」1955/東宝



監督・豊田四郎/原作・織田作之助
出演・森繁久彌 淡島千景


手土産を持って相談に来た 芸者 蝶子 淡島千景に 置屋の女将 浪花千栄子が 言う

「なんやの これうちに くれよん こんなこと するさかい  あんた所帯が持てへんのや 貧乏のもとやがな  うち来る時 こんなことせんといてや  折角だからもろときますけど」

柳吉 森繁久彌は「うまいもん屋」に 眼がなくて
「どや なんぞ う う うまいもん食いに行こか」と蝶子を誘った

北には うまいもんを食わせる店がなく うまいもんは 何といっても南に限るそうで それも一流の店は駄目や いずれも銭のかからぬ料理ばかりであった

「ど ど ど どや うまいやろが  こ こ こ こんなうまいもん どこ行ったかて食べられへんぜ」 という講釈を聞きながら食うと なるほどうまかった



「浮雲」1955/東宝



監督・成瀬巳喜男/原作・林芙美子
出演・森雅之 高峰秀子



「洲崎パラダイス赤信号」1956/日活



監督・川島雄三/原作・芝木好子
出演・三橋達也 新珠三千代 芦川いづみ



この3本の白黒映画は なんどみても すんばらすぃ。



男達の 駄目っぷりが とてもとても 身につまされ 他人事とは 思えません。 ほんっと 男ってやつは 清々しくも 見ん事に馬鹿だわな。



それにつけても 初代「ゴジラ」の本編は 「浮雲」の 成瀬組常連のベテランスタッフ 撮影・玉井正夫 美術・中古智 照明・石井長四郎 録音・下永尚 錚々たる顔ぶれの方々が こさえていたとは 青天の霹靂 人生最大の迂闊 何が待ち受けているか解らない。










ルキノ・ヴィスコンティ
Luchino Visconti, conte di Modorone,



「夏の嵐」1954



「山猫」[イタリア語・完全復元版](187分!!)1963



「ルートヴィヒ」[復元完全版](238分!! !!)1972



暴力的に 綺麗 崩れ落ちる様に 破滅 崩壊 そこがたまらん。



「ルートヴィヒ」 そぼ降る雪原を二頭立ての馬車で優雅に疾駆する「エリーザベト」  ロミー・シュナイダー扮するその女性こそ 誰あろう 宝塚歌劇団 十八番 黄泉の皇帝が歌う 「・♪♪・エェ・リィィ・ザァ・ベェェ〜トォ・♪♪・」その人だったとは ああなんということでせう  無知といふものは おそろしいものでございます。










春の宵




春の宵である。人の賑わいに誘われるままに 掘割にかかった小さな橋を渡った。 桜の花が 満開である。街灯は 綺麗なぼんぼりで 飾られ 夜桜を なまめかしく照らす。



遠くの方には ネオンが ちらほら見える。 沢山の人達が 行き交う喧噪。 そこは 縁日の夜のように 目映くて賑やかな 市場だった。



いささか 怪しげな 神社仏閣が真ん中にあって それを取り囲む様に 店が並ぶ。 店の造りはテントであったり バラックであったり 粗末ではあるが 溢れんばかりの商品が ところせましと 賑々しく積まれているのだ。



廻りを見渡す。これはなんとしたことだ。



いたるところに あるわあるわ あのマルサン商店の 懐かしの 怪獣プラモの山々。 もちろん全て パッケージ付のオリジナルである。 ゴジラ・バラゴン・ガラモン・カネゴン・トドラ・エビラ・ウルトラマン・・ どれもこれも素晴らしいコンディションである。 箱には しみひとつない。 全てが新品である。震えが止まらない。全てが 欲しくなった。



取り置きも そこそこに 通りを 更に歩く。 2つ3つ店を過ぎたところに いささか くたびれた感じの 駄菓子屋が有った。 埃だらけのガラスケースの上を 見上げた。 なんと オーロラだの モノグラムだの 数十年前の 輸入プラモが これまた埃をかぶって無造作に 置いてある。 一部透明シールが 破けている。



いやそれに しても 今夜は 当りだ。我が人生最良の日といっても過言ではない。喝采である。



一体全体 どうしたことだろう。見るもの全てが とんでもない逸品ばかりだ。 駄菓子屋の 店主と あれこれ話をする。 聞けば なんと ここの市場では 当時の金型さえも なんとかなると言い出すではないか。 いよいよもって 興奮が止まらない。



しかしながら あまりにも 話がうますぎる。実に あやしい。



もういちど 冷静に 廻りを見渡す。そこで 不思議なことに気がついた。 筋向い。飲食店やら 衣料品店とならんで 3軒か 4軒おきにかならず 玩具屋があるのだ。 つまるところ どこもかしこも玩具屋なのだ。凄い数だ。 さらに店先は 判で押したように マルサンの怪獣プラモのパッケージ。 うーんこれは。蔵前の問屋街に行っても はたまた東南亜細亜の裏通りにいっても さすがに こんなことはあるまい。 不思議なこともあるものだ。



そうこうしているうち やがて 嬉しさが 薄気味悪さに変わってきた。 背筋がひんやりしてきた。



おや まてよ これは 昔どこかで見たことのある景色だ。



・・と 思ったところで 目が覚めた。












しろいひかり



ふと 目覚めると まっくらで がらぁんとした 広い空間。 次第に 闇に目が慣れてくると 随分と 天井が高い所だ。なんだこの太い柱は。



目の前に 巨大な物がある。何かの台座である。燻した金物のようだ。 そこから ずーっと 目線を上げて行くと 暗闇の中に なんと大きな顔。 ぱちりと目が合った。大仏ではないか。俺は 大仏殿の中にいたのか。 それまでの事が どうしても思い出せない。



体が軽くなる。ふっと浮くと 床がばらりと抜けた。 足許に なんと碧い透明な水面が見える。水面がきらきらと風にゆれ輝いている。 蓮の葉が一面だ。ところどころに紅の華さえ見える。やたらと明るい。



と おもったとたん 周りの暗い壁が すっと消えた。 かわって天空から巨大な曼陀羅が ゆっくりと下りてくるではないか。 まるで祇園祭りの山鉾を飾る織物のようだ。俺は 大仏と巨大な曼陀羅に 四方を囲まれた。



上空からまばゆい白い光が差し込んでくる。曼陀羅の裾が時々 風にはためき そこから青空がかいまみえる。 透明な水面から 読経の声が静かに響いてくる。 やがて大仏が そのまま上に持ち上がりぐうっと 立ち上がった・・・・。



・・と 思ったところで 目が覚めた。










北の嶺にて



北アルプスは 黒部 後立山連峰  秘境も秘境   急峻にして登攀不能な急傾斜地にて 温泉権付き タワー型リゾートマンション絶賛分譲中でごわす



最上階の棟内モデルルーム  これがですよ ぬあんと せっまいワンルームなんだな  しかも あららら 揺れる揺れる  E棟 W棟 ツインタワーなんで  タイミングによっては隣の棟に 跳び移れるぐらい
投資にどうですて  こんなもん だれが 買うんだよ てな話ですよ



あまりにもお客が来ないんで 山をちょいと降りた国道沿い  観光客で賑わう道の駅の隣接 別途こさえた現地案内所 予約客を 車で送迎するんだけんども 海岸沿いで 日本海の荒波もろかぶり



たったひとつの取り柄といえば 隣の大食堂 観光客と長距離トラックの運転手相手なんだけど 磯料理が美味くってね これが 目の前  まんま 暗くて寒い 海海 波波 風情は 八代亜紀 演歌の世界だーね ここ



・・と 思ったところで 目が覚めた。










東雲の空



金だの銀だの 幾多の細かい粒が まるで天の河のように 暗い空間に流れている ずずっと 進んで 目をよーく凝らして見てみると おや一粒一粒が人の顔のようだ 平安時代の絵巻物のような筆使いで描かれたそれは  幸せそうな顔 怖い顔 苦しそうな顔 嘆き悲しんでいる顔 沢山の人々が 連なりわさわさと 左の方に流れてゆく



やがて背景が 徐々に藍色と緋色の夜明けの空のように変わって  天空から 金色の眩い光が差してきた ぼんやりとしたその光の中に ああなんと巨大な阿弥陀如来さまがいらっしゃる  その周りを薄紫の雲がゆったりと流れ 飛雲に乗った菩薩さまたちも 光芒に包まれ降りていらっしゃる



そうこうしているうちに 東雲の空の上から 羽衣をはためかせた飛天 迦陵頻伽が 心地よい音曲を伴って 柔らかにゆっくりゆっくりと降りてくる ああ これが話に聞いた西方極楽浄土なのか なんて素晴らしい所だろう このまま光の中へ入っていこう



・・と 思ったところで 目が覚めた。
・・40度近い高熱にうなされて いやあ あぶなかったのし










秘湯 こむら返り(未完)



そを 訳知りの里の老爺に聞き及び 山奥の秘湯を訪ね入るのこと



緑なす高原の 山並みまた渓谷を 幾重も駆け抜ける  清涼な風が 体に心地よいのだ  それにしても いやあ実に気持がいい



やがて暫くすると 視界が開けた  目の前の山裾に 大きな沢 河原が見えて来た ゆっくりゆっくりおりてゆく



大きな長い崖が続く  おおなんとしたことだろう  崖一面から 幾筋もの温泉が  岩を伝い湯の花を残しながら ゆっくりゆっくり流れ落ちてくる いやあ これは 実に 風情がある



流れ落ちた白い温泉の筋は  やがて絡まり合い 大きな流れとなって 沢に落ちてゆく 



遠くに小さな湯守小屋が見える  あたりは硫黄の香りを纏わり付かせた湯気が立ちこめている  湯の流れる音が そもそもの渓流の音と混じり合い さんざとざわめく  崖であれ 河原であれ 沢であれ  あたり一面至る所 温泉とその湯気と硫黄の香りが 溢れているのだ



小砂利を少し掘れば 何処でも お湯に浸かることが出来る  出来るのではあるけれど  まあまあと はやる気持ちを押しとどめ しばしこれ歩くのみ  やがて 一角に どうやら ほかの粋人がこさえたらしい露天の岩風呂を見つけた  手拭片手に いそいそと これに入る  いやあ 実に 暖かく気持ちがよい



湯につかりながら  おお やれやれ いいところへ来たなと 一人頷き  じゃぶじゃぶと 顔を洗いながら ぐるりと あたりに頭をめぐらす  これまた 嘘のように眺望がいい  見上げれば なんと  遥か彼方の海岸線まで すっきりと見える 素晴らしい景色だ



と そこで・・・はて まてよ  遥か彼方の海岸線とは 如何に・・・ 沢沿いの山裾からは まず到底望めるはずのない  遠くの海岸線 島 波涛煌めく海面 ひょっとすればそこで飛びはねる魚影までも  丁度 あたかも 遥か高空から見た 鳥瞰図のように  果ての果てまで 霞み一つなく くっきりと見えるのだ  さてさて ううむと 今一度周りを見てみる  これはなんとしたことであろうか  不思議なことに 水平であるはずの地面が  あたかも まさに今 持ち上がっていく跳ね橋のごとく 遠くに行けば行くほど めりめりとせり上がり めくれ上がり  果ては 天空から覆い被さるように のしかかって来るのだ つまりのところ 透視図法で言うところの  パース・アングルが 全く持って狂っていることに たった今 気がついた



・・と 思ったところで 目が覚めた。










魔窟大改修駅構内 立ち飲み焼き鳥屋の憂鬱(準備中)



・・と 思ったところで 目が覚めた。=シリーズ=










ござれござれ 節会へござれ 阿闍梨と住吉踊り(準備中)



・・と 思ったところで 目が覚めた。=シリーズ=










狐狸伽羅峠の馬鹿囃子(準備中)



・・と 思ったところで 目が覚めた。=シリーズ=










花吹雪 辻を曲がれば 刻乱れ(準備中)



・・と 思ったところで 目が覚めた。=シリーズ=










超巨大機動要塞ゴブリン・デヴァステイター 対 佐藤さん家婆ちゃんの逆襲 (準備中)



・・と 思ったところで 目が覚めた。=シリーズ=










かはたれどき



浮世絵の夕暮れが 見えました。



茜色から藍色へのきれいなグラーデーションが 見えました。秋の夕暮れ時です。



とっぷりと日が暮れ 夜になっていく行く寸前の空の色です。 ほんの僅かの 残照が西の空に残りそれが浅黄色に移ろいながらそのまま 上空の藍色の夜に溶け込んで行く。



絵で見たままの 綺麗な情景でした。空気の澄明度が高いんですね おそらく。



芝居の書割りのようなあの色は 決して誇張ではなかったんですね。



江戸時代には このきれいな夕暮れが 街中のいたる所で見られたのでしょうね。













小江戸と呼ばれる埼玉の 城下町。蔵作りの街並。



建物の存在感がもはや尋常ではない。殊にデコラティブなデザインの屋根廻り。 これでもかこれでもかと押し寄せる過剰なまでの意匠・線 。



その饒舌な混乱を 巨大な鬼瓦が ずしりと 押えつける 。



微妙に 対比バランスの狂ったそれは あたかも 中国清朝の女帝 はたまた吉原の花魁の髷。 じっと 見ていると 微妙なバランスと 鬼気迫る 異様な重量感に打ちのめされる。



これは ヒンデゥー寺院や 密教秘仏の持つ まがまがしさ。



子供の頃にでも 連れてこられていたら 泣いていたぞ 絶対。おっかないもの。










蕎麦



ふと 蕎麦が食べたくなった。おいしい 天麩羅蕎麦が 食べたくなった。 といっても そこはそれ 小生のやることである。間違っても 旧帝都 美食案内帖に載るような店ではないことは 言うまでもない。



気がつけば 車中の人。やがて JR中央線 T駅。 この先 まもなくの 大川を越えれば 蒼い薄靄ごしに はるか秩父の嶺々が見えはじめる・・・が 今日は越えずにホームへふらりと降りる。



駅からすぐのところには せんだって・・といっても かなりまえになるが 米軍の基地があった。 朝鮮戦争当時には 米兵が溢れ ごく最近までも 基地の街独特の 殺気を帯びた猥雑さが そこかしこに 漂っていた。 駅舎が 跨線橋式の木造だった頃 この駅は 松本清張ミステリィの 哀しい人間ドラマの始まりにもなった・・・が。



さて 現在。 駅前大再開発が はじまり 駅ビルはもちろんのこと あろうことか まさかの モノレールまで登場し これは フリッツ・ラングの 「メトロポリス」。



おもえば 全ては 夢、幻 。



とまれ 向かったのは ホームの 一画。乗降用階段下の よくあるような 立食い蕎麦 。



いやしかし 諸君!! またか と 通りすぎること無かれ。 ここが目的の店なのだ。



多摩エリアは なべて美味しい駅蕎麦が広がっているが ここの蕎麦は 殊更にうまいのだ。



おすすめは 天麩羅蕎麦。



牛蒡や人参などの野菜や小海老が ふんだんに 入った かきあげ天麩羅を 箸で さくりと ひろげれば これまた シャキリと ゆであがったばかりの蕎麦は すっきりとした うすくちの汁とあいまって 至福の時を 味合わせてくれます。










夜の雨



夜です。雨です。土砂降りの雨です。 渋谷です。



JRと井の頭線とを結ぶ コンコースの窓から見おろす街は まさしく「ブレードランナー」。 雑踏が、傘が、車が、ネオンが、広告を映し出す 巨大なディスプレイが。



場所をいささか移動して道玄坂109の裏側 恋文横町あたりから スペイン坂方向を眺める。 ネオン、ネオン、ネオンの乱舞 さらに「ブレードランナー」。



中華点心屋の湯気が とどめ。



リドリー・スコットそして シド・ミード あんたら すごい・・・










それにつけても
かつての 少年雑誌の組立付録たちは
なんて すてきだったんだらう

手廻しプレイヤーできゅるきゅる
あるいは 少年雑誌 組立付録の夢



割りピンをつまんで、まわすのだ、ゆっくりゆっくり はやくならず おそくならず。ピンは透き通ったブルー色のソノシートに ついている。そのなかには 目をかがやかせて毎週見ているTV番組の主題歌が本来はいっているはずで みぞにおとされた ブリキの針は きゅるきゅると震えだす。ブリキの針は アルミホイルを共鳴させだすのだが・・



はて、さて、どうしたものだろう そこからは えり筋がこそばゆくなるような 一種あわれを 感じさせる音・・たとえれば 運悪く しっぽを ふんずけられた どら猫のなき声・・が 熱苦しい夏休みの宵 蚊取線香のかおりといっしょに あたりに渡るのだ。 とにもかくにも 音はでる。したがって プレイヤーであることは まちがいはないが、それにしてもだ、その音はけっして 音楽というたぐいのシロモノでは なかった。



考えてみれば まあその後の高度成長期のインフレで貨幣価値は大きく変わったものの、そもそも 本誌とも百ン十円という 雑誌の付録。ボール紙と割りピンでできた手動式のプレイヤーが そう簡単に 原音再生能力において プロユースの働きをするわけがない。ワウフラッターが どうの ダイナミックレンジが こうのという以前の問題である。コンマ以下の精度を争うオーディオの進歩普及の著しい今日ふりかえってみれば なんとまあ、あきれはてるような のんきさだろうか。



しかし 本来なにもあるはずがない厚紙の表面に 立体的な陰影をつけ こりにこって描き込まれ印刷された 架空のメカニズム、デコラティブな 操作ダイヤル・メーター群。 現実とイリュージョンが 激しくせめぎあい錯綜する凄まじさ。 さらには、毎月とじこまれる次号予告の見開き頁 何十大ふろくの気合のはいった 夢かうつつかまぼろしか 誇大広告の なんとまあ、今なら 消費者センター・公正取引委員会が あまりのことに目をまわし驚きあきれるほどの 立派さ、豪華さ。想像力を駆使し イラスト技術の粋を結集しメイクアップの限りをつくした それらは 実にもってあやしげで だからこそ ワクワクどきどきものであった。



発売日ともなれば 学校もあらばこそ 近所の本屋へ息せき切ってかけこめば そこには ダッグウッド・サンドウィッチよろしく 別冊付録の山と 本命の組立付録を これでもかと こぼれんばかりにはさみこんだ少年雑誌があった。表紙の おとこのこは 最新鋭 F104ジェット戦闘機のかたわらに ヘルメットをもって すっくとたち いつもの人工的な笑顔。家に帰って ビニール袋を破くのももどかしく組み上げたそれらは・・・・。



ひるがえって つらつら 思い出せば すべてが これ スーパージャンクな展開。糸電話式のトランシーバー・印字できないタイプライター・水をなかにそそいで作るビニール袋製レンズ!!のため ゆがんで映らない幻灯機=スライド映写機・写らない針穴写真機=紙製フィルム付!! ゴム動力=糸車式のドライブゲームマシーン・などなど・・・唯一まともで今でも通用しそうなものは 完全ジオラマ組立式 忍者屋敷くらいだった。












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