HDZ-UE1.0T2

2005-11-23

HDDの容量不足

今使っている PC を買ったのは、2004-04-17。 当時の日記を見ると、「とりえあず」300GB HDD を選択していた模様。 それまで使っていたPC に搭載していた3台の HDD の合計容量の3倍もある!なんて喜んでいたのを思い出します。 …過去の話です。 たった1年半前の話ですが。

それまで HDD 容量を喰うのは、手持ちの CD を mp3 化したオーディオファイルでした。 その後多少増えたとは言え、今でも 12GB そこそこです。 他のファイルやその日常バックアップを含め、80GB の HDD があれば全て格納可能でした。 映像を扱うようになるまでは。

事の発端は RD-X5 を買った事でしょう。 この HDDレコーダは、フリーソフトを使って PC にダビングできるのです。 SPモード(4.6Mbps)で録画した 30分番組は、CMを除去した後でも 900,000,000Byte の容量があります。 だいたい1本で 1GB と言えるでしょう。 とっとと捨てるなり DVD-R に焼いていくなりしないと、あっと言う間に HDD はいっぱいになってしまいます。 けど、オーサリングして、イメージを作成して、DVD-R に焼いて…というプロセスは意外に時間を使います。 だいたい DVD 1枚について1時間くらいでしょうか。 少しサボると、すぐピーンチ!! になってしまいます。

そして、今、そう言う状況です。f(^^;

増設HDDを検討

ここで、そろそろ安くなってきた TB(テラバイト)級の増設を検討します。 TB と言うのは、GB(ギガバイト)の 1,000倍の単位です。 思い起こすに、MB(メガバイト)から GB へ移行したのは、1995年の事でした。 Windows95 用に、1.2GB HDD の PC を買ったのでした。 あれから 10年で、更に 1,000倍の単位へ移行する事になります。

ちまちま 250GB とか増設しても、どうせすぐいっぱいになってしまうのは目に見えています。 250GB×4台の方が 1.0TB×1台 よりもお買い得って事なら考えますが、それは有り得ません。 もっとも、1ドライブで 1.0TB の HDD なんて売っていないので、TB級の HDD とは言っても内部的には 250GB×4台なのですが。 300GB×4台で 1.2TB、400GB×4台で 1.6TB です。

この手の製品は、BUFFALOI-O DATA と相場が決まっています。 Logitec は、少し気合いの入った法人向けが得意かな? また、個人ユースでは重要だと思うのですが、個人的に I-O DATA のデザインは好感が持てるのです。 MOドライブや PCカードデッキ、外付け HDD など、わりあい同社製品を購入する機会が多いです。

1.0TB 以上のラインナップは、こんな感じのようです:

NAS2 には惹かれるものがありますが、現状ではメリットを見出せません。 DLNAガイドライン3対応機器が増えれば便利そうですが、まだ時期尚早という印象です。 動向が落ち着くのを待っている間に、1.0TB なんて小容量じゃ足りなくなっている事でしょう。 ならば、USB 外付けが価格的にも有利と言う物です。

秋葉原に用事があった折り、ヨドバシAkibaに寄ってみました。 ちょうど「BUFFALO・I-O DATA 製品、ポイント 20%還元セール」中でしたので、これを機に購入を決意します。 上記のうちどのモデルを選択するかですが、「テラバイトの大容量をリーズナブルな価格で!」という謳い文句の HDZ-UE2 シリーズから 1.0TB の HDZ-UE1.0T2 を選択しました。 69,800円(税込)。 1.0TB も安くなったものです。

配送&設置

ところが、レジにて清算しようと思ったら欠品中でした…。
ヨドバシカメラって、こう言うことが度々あります。 今回のように欠品だったり、値札を間違えていたり。 店頭在庫を見て、悩んで、それでレジに行くと「ありません」「値段が違いました」って判明するので、かなり脱力します。 何とかして欲しいものだと思うのですが…。

まぁ、取り寄せとしておきました。 次の入荷を待っても良いですが、その時にはポイント還元は 15% か 10% になっている事でしょう。 たった 3,500円の違いですが。 ついでに 630円(税込) で配送できるというので、配送の手続きを。 たぶん、次に秋葉原に来る時は自転車なので、HDD の運搬には適していません。

2005-11-20 の購入で、2005-11-23 に配達されました。
この辺りは、さすがに迅速に対応できるようです。

さっそく設置です。

と言っても、USB 接続の HDD なんて、何もする事はありません。 ドライバのインストールは不要ですし、専用ソフトの類もありません。 敢えて言うなら、バスパワー動作ではないので、予め電源コードを接続してスイッチを ON にしておく事くらいでしょうか。

電源スイッチを ON にしても、電源は入りません。 PC に接続すると、自動的に電源が入る仕組みです。 同様に、PC から外すと自動的に電源が切れます。 でも、けっこうおバカです。 Windows を起動中、接続しようとして失敗→リトライ を繰り返して、Windows が起動する頃には沈黙…。 繋ぎっ放しで、ちゃんと運用できるんでしょうか!?

4HDD という事で、騒音を心配していました。 たしかにスピンアップする時は「キュイーン」てな音がしますが、定常回転に移って以降は気になる騒音はありません。 筺体に触れると若干振動していますので、ヤワな設置場所だと共振してビビるかも知れません。 冷却用にファンを装備していますが、こちらも静かなものです。

出荷時の状態では1パーティション/FAT32 でフォーマットされていました。 ファイルシステムの制約上、ファイルサイズは 4GB が最大となります。 目安として、SPモード録画だと2時間が上限、と言う事になりますか。 4GB超のファイルを置く場合は、NTFS でフォーマットし直す必要が有ります。 今回は、将来 NAS に接続する可能性を考慮して FAT32 のまま使う予定です。4

ちなみに、HDD は空っぽでした。
アイ・オー、耐衝撃HDDにウイルスが混入 (Impress PC Watch) なんてニュースがありましたが、検閲すら不要という状態。 付属 CD-ROM がどうなってるかは分かりませんが。

性能とか

HDZ-UESシリーズという「高速」モデルが別に存在するので、パフォーマンス面はあまり期待できません。 USBブリッジに隠れてしまうので、デバイスマネージャには「I-O DATA HDZ-UE1.0TS USB Drive」と表示されます。 どんな HDD ドライブを使っているかは、簡単には分かりませんね。 仕様上も、スピンドル回転数の表記はありません。 その時々で安価なドライブを使う…という事なんでしょう。

MPEG-2 動画ファイルを転送してみました。 28ファイル、合計 22,179,950,668Byte(20.6GB)です。 この転送に 25分41秒 を要しました。 転送レートは 13.7MB/s と求められます。

主要な I/F の転送レートは、次のようになります。

規格 転送レート
USB 1.1 15Mbps 1.5MB/s
USB 2.0 480Mbps 60MB/s
IEEE-1394 400Mbps 50MB/s
100BASE-TX 100Mbps 12.5MB/s

実効 13.7MB/s なら、USB 2.0 と IEEE-1394 のどちらで接続しても同じ、と言えるでしょう。 I/F ネックではないため、高速仕様の HDZ-UES シリーズなら、もう少しレートが稼げそうです。 HDZ-UES が 7,200rpm、HDZ-UE2 が 5,400rpm と仮定すると、期待値は 1.3倍という事に。

本製品は USB 1.1 にも接続して使えます。 けれど、I/F がネックとなって最高でも 1.5MB/s しか出ません。 つまり、10倍近く遅くなると予想できます。

NAS はどうでしょうか。 100BASE-TX の帯域をいっぱいに使っても 12.5MB/Sですから、HDZ-UE1.0T2 の転送レートには追いつきません。 つまり、GbE を使わないとドライブの性能をスポイルすると言えましょう。 I-O DATA では GbE 非対応の LAN Disk もリリースしていますが、今から選ぶなら、Giga LAN Disk の方が安心と言えるかも知れません。

ともあれ、ひとまず空き容量不足の心配は解消しました。
油断しているとすぐ足りなくなるので、引き続きマメに DVD-R に焼く努力は必要ですが。 頑張ろう。

  1. GbE
    Giga-bit Ethernet(ギガビットイーサネット)、普通に売ってる製品では 1000BASE-TX のことです。 1000Mbps の転送レートを誇る LAN ですが、PC、HUB、ケーブルが GbE 対応でないと意味ありません。 なお、GbE の事を 1000BASE(せんベース)と言うと 10BASE(てんベース)と紛らわしいので、GbE(ぎがびっとイーサ)と表現しています。

  2. NAS
    Network Attached Storage。 HDD ドライブを直接ネットワークに接続して、パソコンからは共有フォルダの形でアクセスします。 適当な余った PC に HDD を接続して共有設定しているのと状況は同じ。 ただ、単体でのネットワーク接続が前提になっているため、セキュリティ設定などは PC で行うより簡単でしょう。 プリントサーバなどの付加機能を持っていたり、そもそも PC より消費電力や騒音の点でも有利です。

  3. DLNAガイドライン
    Digital Living Network Alliance。 パソコンやデジタル家電と問わず、家庭内ネットワーク上の機器を相互接続して メーカーやパソコン、家電にかかわらず、ネット上(家庭内のみ)の機器の相互接続し、コンテンツを共有化する規格です。 DLNAガイドライン対応機器を使えば、デジカメの画像を NAS に蓄積して TV で鑑賞できたりします。 HDDレコーダで録画した番組を NAS に蓄積し、PC で鑑賞なんて事が可能になります。 …なる筈です。

  4. FAT32で使う予定
    たとえば 800GB のデータを格納した頃に「やっぱ NTFS の方がいいや」なんて事が起こると大変。 その 800GB のデータをどこかに退避しないと、フォーマットできません。 フォーマットを選ぶチャンスは、運用開始時点しかない、と言うのが実際ではないかと。

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