専修大学編

INDEX

留年のメカニズム

留年の実態

留年するとこうなる

留年を防ぐために

留年してしまったら


留年してしまったら
来るべき留年に備えよ!
鎖を断ち切れ!
就職活動対策
撃ちてし止まむ!

来るべき留年に備えよ!

留年は、多くの痛みを伴いますが、当面に困るのは、生活費や学費です。奨学金は間違いなく停止しますし、仕送りだって減らされたり止められたりするかもしれません。自宅から通っている人でも、親から学費の調達を迫られるかもしれません。万一、留年する場合には、それが明らかになったそのときから、経済的打撃という大波に備え、船体を整備しなければなりません。

もちろん、進学や卒業のために残された道があるのなら、試みてみる価値はあります。しかし、留年する人の多くは、学校から通知が来るよりずっと前に、留年の確定を感じ取っています。ですから、そういう兆候を感じたときには、可及的速やかに経済の面から対策を立てましょう。そして、試験期間が終わったらすぐに、場合によっては試験を見切ってでも、実行に移すのです。春季の休暇を利用して、スキー場あたりに住み込んで働けば、生活費もかからず、無駄な出費を押さえられます。また、4月以降も継続して働けるような安定したアルバイト先を探し、それに加えて日雇いの仕事をしてもよいでしょう。とにかく、腹を据えて稼ぐことに専念すれば、正式な留年通知が届くころには、なんとか、自力で持ちこたえられるだけの資力はつくことと思います。

どうしても、資金が底を尽いたという場合には、市中銀行で、学資の融資を受けられます。ただし、どんな学資ローンでも、融資相手は親で、さらに連帯保証人が必要なこともあります。当然、それなりの金利が必要です。留年という性格を考える以上、金を借りる場合においても、できれば無利子や定期金利程度で貸してもらえる親戚縁者等を頼るのも、ひとつの有力な選択肢であると思います。なお、専修大学の場合、銀行の教育ローンの金利を、一部負担してくれる制度があるので、そういう事態になったのなら、相談してみてください。

いずれにせよ、借金をしてまで大学に行く価値や意志があるのかどうか、よく自問するべきです。

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鎖を断ち切れ! 連鎖留年を防ぐために

留年の実態で述べたとおり、中途年次での留年者は、再び留年を繰り返す強い傾向があります。これを防ぐためには、不退転の決意と、修学スタイルの一新が欠かせません。

1.講義を重視せよ
留年を防ぐためにで述べたとおりです。基本的なことばかりですが、これを怠ると、やはり怠業の謗りは免れません。

2.学校に居場所を作れ
ひとたび留年すると、学校における周りの顔ぶれは一変します。再履修の科目では、去年まで後輩だった、あるいはまだ大学生ですらなかった学生と、机を並べなければなりません。こうすると、もはやこれまでに付き合ってきた友達と同じ講義を履修するわけにもゆかず、下手をすれば登校しても一言も口をきかないまま下校するという事態にも発展しかねません。図書館に居付いてもよし、ティーアワーに参加してもよし、学校に近いそば屋の馴染みになってもよし、講義中に教授から声をかけられるような先頭位置を確保してもよし、とにかく、学校に行って何かをするだけの習慣を、4月のうちに身に付けておきましょう。大学によっては、大学不登校対策を真剣に検討しているところもありますが、残念ながら多くの大学では手をこまねいているのが実情です。

3.欲しがりません、出るまでは!
3月までどれだけ蓄財に精を出しても、講義期間に入れば、私たちは講義を優先しなければなりません。昨年度までと同じ暮らしをしていれば、次第に無理がたたってきます。財政は緊縮に徹しましょう。不要不急の買い物や旅行は控えましょう。そして、できれば家計簿をつけましょう。講義出席が優先である以上、歳入を増やすのは困難ですから、歳出を押さえなければなりません。そのために、家計簿はとても有効な手段の一つです。それに、意外と講義期間は短いものです。休暇に入れば、再びアルバイトに没頭できます。まかり間違っても、消費者金融に手を出してはなりません。地道な生活の末、食うに困って消費者金融に手を出したら、残念ながら、もはや年貢の納め時と言わざるを得ません。修学は困難とあきらめ、退学するべきです。

大げさに書きましたが、これくらいの気骨がないと、本当に連鎖留年は防げません。

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就職活動対策

就職活動はどのくらい修学に差し障るか
就職活動は、二つの面から経済的に支障が出ます。第一は、企業・説明会会場や試験会場に出向くために、衣装を調えなくてはなりません。また、移動には交通費が必要です。これらは、歳出の増加です。第二は、時間的に拘束されることにより、アルバイトができません。これは、歳入の減少です。もちろん、時間的にも支障が出ます。就職試験や結果待ちは、段階を踏めば踏むほど企業側の都合に合わせなければなりませんから、6月も過ぎるころになると、場合によってはまったく講義に出席できない日が延々と続きます。留年者は、どうしても出席点を重視する科目の単位を落としがちですから、4年次までこのような科目を引っ張って再履修していることは、卒業に致命的な影響を及ぼします。予め年度始めの講義で、担当教員に事情を説明しておき、何らかの特別な扱いを受けたほうがよいでしょう。

以下は暴論ですが、卒業見込みがストレートに出ないほど習得単位が少なく、就職活動と卒業が両立できないと思ったら、最初から就職活動には見向きもせず、わずかの単位を残してすべての必須科目を履修し、同時にある程度蓄財しておき、卒業年次留年を選ぶという手もあります。お勧めはしませんが、内定が出たのに留年という悲劇を回避するためには、選択肢の一つとして考慮しても損はないでしょう。

留年はどのくらい就職活動に差し障るか
これは、採用先の見方によって大差がありますので、なんともいえません。書類審査やエントリーの時点で足切りにあうこともありますし、面接で「留年することで何か得たものはありますか」と積極的に尋ねられることもあります。中途年次留年と、卒業年次留年とで対応が違うことは容易に想像できます。

面接では、留年を積極的にあらわにせず別のことをアピールしてもいいですが、面接担当者は間違いなく留年という二文字に注目しています。そこで、先手を打って、留年後の苦労話などを披露するのも勝負の一つでしょう。ただ、根本的に留年はいいことではありませんから、そればかり話すのは考えものです。やはり、留年というマイナスイメージを払拭するくらいの実績を積んでおくことが一番なのは、言うまでもありません。

撃ちてし止まむ!

休学を考える
3月までに休学の手続を踏めば、学籍は残したまま休学することができます。その間は、数万円を納めるだけでよいそうです。休学して、その間に貯蓄したり、その必要がなくても、人生の冷却期間として公明正大に好きなことに打ち込んでみてはどうでしょう。

退学を考える
修学が経済的に著しく困難になった場合や、そもそも大学に行く気がなくなった場合には、すっぱりと退学する決意も必要です。ろくに講義にも出席しないまま、ただ学生という身分を買うために払っている授業料は、なんと無駄なのでしょう。一度ならず、二度、三度と留年を繰り返すようであれば、大学に通うことそのものを再検討しなければならないでしょう。限られた人生、殊に貴重な20代の時間を、何年間にもわたって浪費することはありません。文字通り高い授業料を払ったと心得て、ほかに生きる道を探ることを考えたほうが面白いかもしれません。

気をつけておきたいのは、中退は学校から認められた場合にのみ、名乗れる呼称だということです。やめるからといって学費を踏み倒したり、新年度に在学の手続を踏まなかったり、いい加減な対応でいると、扱いは除籍になります。除籍は処分の一つであり、中退とは意味が異なります。たとえば就職などで在籍の証明が必要なときに、中退の場合は「退学証明書」が発行されますが、除籍の場合は、これが「在学期間証明書」になります。つまり、呼称できる最終学歴に差が出てくるのです。やめると決めた大学で事務手続をするのは憂鬱ですが、これ以上大学でバカを見ないために、正式な手段で縁を切りましょう。


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