Adelante! > Diary 2002.02

Diary
febrero

02/26フレンチ・コレクション

げ。撮影賞のノミネートを書き間違えていたことを発見。うっかり美術賞の候補をそのままコピーしてしまっていた。しかも「本命のThe Man Who Wasn't Thereが選外で波瀾模様」なんてコメントしてたりして恥の上塗り。2週間も気付かず放置プレイだったのね。まぁ恥ずかしいプレイ自体は嫌いでもないのだが。でも痛いのはいやだな…ってなんの話だっけ。とにかく慌てて修正。ふぅ。

アカデミー賞候補になるとお金をかけなくても宣伝になるということで、日本公開が未定だった作品も邦題が続々と決まっている。それにしても「The Man Who Wasn't There」が「バーバー」ってのはいかがなものか。「そこに居なかった男」ではなぜいけなかったんだろ。


02/25Sixth Sense

ようやくオスカーのゆくえのノミネート一覧を一通り書き終えました。よかったら覗いてみてください。moviesのページからどうぞ。ついでに一覧に挙げた全部門にいい加減な予想もつけてみました。暮れのTVガイドなんかにありがちな紅白歌合戦の採点表みたんなもんです。世界で最も当てにならないAdelante!の予想ではロード・オブ・ザ・リングは技術賞ばかり5部門、続いてビューティフル・マインド3部門…となってます。ちょっとロード…に辛いかな。でも今年主要部門総ナメだったら来年・再来年が困るでしょ(だれが?) ところで2重まる(◎)とか黒丸(●)とかはマックの人もちゃんと見られるのだろうか。無知でごめんね。


02/24Italian for Beginners

車で30分くらいのところにあるインディー系の映画館に初めて行って見た。昨日のコギャル軍団とはえらい違いで、隠居生活してるような老夫婦が主な客層。やっぱり映画は娯楽の王道って感じ。さて今日見てきたのは去年のベルリン映画祭でも好評だったと言う「Italian for Beginners」。Italian for Beginnersデンマーク映画って生まれて初めてかもしれない。舞台はコペンハーゲンの郊外。ちょっとずつ生活に疲れていたり、他人には言えない悩みを抱えていたりする男女6人の話。妻を亡くしたばかりで街に臨時の牧師として派遣されたばかりの男、精神的インポテンツに悩む男、口が悪いのが災いして仕事を首になりそうな男、親の介護に疲れきっている女、不器用で職を40回も転々としている女…などなど。彼らの共通点は週に一回、カルチャースクールの「イタリア語初級」のクラスを受講している事。それは彼らにすれば、ともすれば暗くなりがちな日常から一時でも逃避できるような楽しい時間なのだ。それぞれの登場人物の置かれた状況は冷静に考えると普通よりはかなり悲惨かもしれないが、映画はそれを優しいユーモアで包んでいるので救われている。牧師が言う「孤独が神を遠ざける」という言葉そのままに、恋をすることで各人がマイナスをプラスに転換していくようすが見ていて微笑ましい。「イタリア」は皆の夢の国であったと同時に夢を叶えてくれる場所でもあった。ラストはこれ以上都合がよくならないほど完璧なハッピーエンド。でもこの映画にはハッピーエンドがふさわしい。やっぱり恋をしてみたくなる優しい映画だった。

OLによくある「趣味は英会話です」っていうのをちょっと小馬鹿にしていたこともあるけれど、テニスとか気晴らしで楽しむのと同列のレベルで外国語を習うのもありなのかな、と見直したりした帰り途だった。

さて本日は英国アカデミー賞発表の日。作品賞・監督賞はロード・オブ・ザ・リングで本番のアカデミー賞に一歩近づいた感じ。残りの賞はビューティフル・マインド、ムーラン・ルージュ、Gosford Parkなどが仲良く分け合うというバランスのいい配分。アカデミー賞まであと一月です。

「こころに残るせりふ」にワーキング・ガールを追加しました。moviesのページからどうぞ。


02/2340 Days and 40 Nights

今のところ誰からも全く何の反応も無く、改めて自分の企画力の無さを自覚する今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか。40 days and 40 nightsそれはともかく、ジョシュ・ハートネット君見たさだけで行って来たのが今日の映画「40 Days and 40 Nights」。ジョシュくん演じるマットは大失恋の痛手から立ち直れず、新しい恋にコミットできないでいる。おりしも「レント」の季節……キリスト教の習慣で、復活祭までの40日間、欲求を抑えて我慢する期間。普通は肉断ちをしたりするのだが、彼は軽い思いつきで「SEX断ち」を決意する。SEXはおろか、キスもハグも前戯もオナニーも壷ナメも一切我慢する決意(最後のはおまけ)。最初は順調に見えた決意もだんだん回りの誘惑が強くなり……と、説明するのもばかばかしい話だったりする。まぁ話はいいんです。可愛いジョシュ君が悶々とするのが見たかっただけだし。

当然と言えば当然だが映画館の中はジョシュくん目当てのコギャルの団体ばっかりで、かなり恥ずかしかった。待ってるあいだ中、早く照明暗くなれ〜と祈るような気持ち。その中に何を間違えたのか初老のおっさんが一人。彼は途中から大いびきをかいて熟睡してましたが。なんだかよくわからんおっさんだった。

メグ・ライアン以来の「イッたふりをする」演技とか、見事な朝勃ちとか、オッパイの荒野を飛ぶ妄想とか、ベッドに手錠で繋がれるシーンとか見どころがいっぱい(ばか)。ポスターもなにやら股間からタイトルがそそり立っている感じがグッド(おおばか)。でもあの若さで40日も射精を我慢したら絶対夢精すると思うけどな。どうでしょ。

SEX断ちで悶々としている時に、賭けをしている友達がいろいろ色仕掛けをしてくるのだけれど、ゲイ絡みのエピソードが無かったのが意外というか残念。アメリカのコギャルもゲイには抵抗があるのかも。あと、昔マイケル・ジャクソンのビリー・ジーンという歌の中に「40 days and 40 nights」という歌詞があったけど「レント」のことだったのかと20年ぶりに合点がいってちょっと満足。


02/22Joy Luck Club

4年前に続いて全米選手権では勝った新進の相手に逆転されて金メダルを逃したクワン。世界選手権を何度制してもオリンピックの金メダルだけは取れない。これも巡り合わせなのだろうか。自力優勝が無かったヒューズの無心の完璧な演技にプレッシャーを受けてしまったのか、「ミス・パーフェクト」らしからぬミスで自滅とも言える銅メダル。会社でアメリカ人の同僚が「ヒューズの優勝は当然。オレはクワンが大嫌いだ」と言っていた。あらら意外に人気がないんだね。それよりも普段はアメフトとかレスリングの話しかしない奴だったので「フィギュアスケートに一言持ってる」ということが意外な発見。アメリカ人好みのスポーツなのを改めて実感した次第。

プチ訂正。オスカー/ラジーのダブルノミネートは「パール・ハーバー」だけではなく「バニラ・スカイ」もそうでした。


02/20踊る大捜査線

領収書を一か月半くらい溜めてしまっている。経理の人からはさんざん督促されているのに。早く経費の精算をしなくてわ。ちょっとずつやっとけば全然めんど臭くもないことなのに、時間が経つと何の領収書だったか思い出せなかったり…。部屋の掃除と同じでまめにやらないと。でもそれができないんだなぁ。

アカデミー賞とゴールデン・ラズベリー賞の両方にノミネートされている多分唯一の作品「パール・ハーバー」。ラジー賞の方は「最悪リメイク・続編賞」にもノミネート。はて?なんの続編だっけか? 正解は「タイタニックのリメイク」なんだそうです。


02/17オッズの魔法使い

昨夜はスーザンのお誘いでクイーンズのラテンクラブ、Krashでひと踊り。男女のカップルも結構いるけど男同士でサルサをくるくる踊ってるカップルも多い。日本のゲイナイトに普通のカップルが来たら多分かなり引いてしまうと思うけど、ラテンの人ってゲイに寛容なんだろか。1時を過ぎた辺りからGo-GO-Boysも登場して盛り上がり始める。スピーカーの音量もでかくなって話が出来ないほど。僕は2時頃に切り上げてしまったけれど、その後ライブショーがあったらしい。もう少しいればよかったかな。

自己満足企画「オスカーのゆくえ」の主要6部門のコメントを書き上げました。よろしかったら映画のページからどうぞ。で、去年大好評の内に終わった(←突っ込み不可)「オスカーを当ててただ飯を食おう」ですが、無謀にも今年もやります。ぱふぱふ。ルールは簡単。「オスカーのゆくえ」のページを良く読み^^;、作品・監督・主演男女・助演男女の6部門を予想して、3/23までにメールか掲示板でお知らせ下さい。全問正解者の方には「ひるひるから一回飯をおごられる権利(無期限・交通費別・請求書別送不可・主催者に場所の拒否権あり)」を進呈します。ふとっぱらー。

今回は独断で倍率を設定しました。コメントの最後に"x2"のように書いてあります。全問正解者が出なかった場合、正解した部門の得点を合計して僕より点数が高い人にお茶をご馳走しましょう。ちょっとゲーム性を出してみたつもり。どうかな。

ではとりあえず僕の予想をここで公表。作品:ビューティフル・マインド、監督:ロン・ハワード、主演女優:シシー・スペイセク、主演男優:デンゼル・ワシントン、助演女優:ヘレン・ミレン、助演男優:ジム・ブロードベントです。 どうぞ気楽に予想してみてくださいね。


02/13Year of the Horse

明けましておめでとうございます。というか、会社でいろんな人から春節について質問された。日本人も旧正月を祝うものだと思っているらしい。そういう地方もあるかもしれないが、僕の田舎では旧正月には何にもしなかったな。思えば明治の人は「文明国に追いつくために」と、なんと潔く長年の習慣を捨てたことか。恐るべきフレキシビリチーである。アメリカ人なんか世界中から文句言われてるのに未だにメートル法に切り替えないのとえらい違い。

アカデミー賞ノミネートが発表された。ロード・オブ・ザ・リングが13部門ノミネートでぶっちぎりの多さ。なんだかこのままイッてしまいそうな予感もする。


02/11あしたの夜は

ちょっと大きなプロジェクトがあって、日本から事業部長が出張で来ている。晩飯をお客さんと食った後、「若い人達を慰労したい」ということで別件で滞在していた技術者の人と一杯飲むことになった。技術者の人達のほうは、連日徹夜で不具合対応をしていて疲労が溜まっていたのだが、偉い人の言うことなので仕方がない。で、この事業部長さんが酒が入っているせいか喋る喋る。「誠意を持って一生懸命頑張れば信頼関係が築ける」とか「今日の失敗をいかに明日に生かすかを常に考えろ」とか語りまくっていた。ちょっと説教臭いのがたまに傷だったが、普段は堅物で近寄り難い印象があっただけに意外な発見だった。トップ自ら若い人達にモチベーションを与えようとする姿勢に感心。偉くなる人はやっぱどこか違う。それにしても酔ったおやじってどうして同じ話ばっかり繰り返すんだろうか。

明日はいよいよアカデミー賞ノミネートの発表の日。先月末には「シュレック」が(DVDが既に発売されているのに)劇場で再映されていたり(当然劇場はガラガラだったとか)、ノミネートに向けて各社涙ぐましい努力が払われていたみたい。これが今後の海外興行、ビデオ売上に大きく影響するという訳で、演歌歌手の紅白出場かアカデミー賞ノミネートかと言われるのも納得。だれも言って無いか。


02/09Monster's Ball

日本から来ている部長さんのご希望で晩飯はマンハッタンはSOHOにある蕎麦屋さん「本むら庵」へ。部長さんお気に入りのこの店は結構高いくせにアメリカ人にも人気がある、店内で蕎麦をうっている本格的なところ。部長さんは誰かをここに連れてくる度に「ここの主人は実はゲイなんだよ」と、さも面白い話のように語るのが癖。ゲイなんか滅多に見られない珍しい動物かなんかかと思っているのかもしれない。

Moster's Ballまだまだ黒人差別感情が残る90年代の南部の州で、死刑囚収容所の看守と死刑囚の妻との間で芽生えた奇妙な友情と愛を描いた作品、ビリー・ボブ・ソーントン主演の「Monster's Ball」を見た。バリバリの黒人差別主義者を父に持ち、自らも強い偏見を持っているハンク(ソーントン)は親子3代の死刑囚収容所の看守。まだ新米の息子は、近所の黒人とも仲が良いし黒人の死刑囚にも情が移っているようでハンクとしては気にくわない。そんな父親とその血を受け継いでいる自分に嫌悪感を募らせていた息子は、父親に仕事の不手際を激しく罵られたことが引き金になって復讐とも言える取り返しのつかない悲劇を起してしまう。 一方、最近ハンクが処刑の段取りをした黒人死刑囚の妻レティシア(ハル・ベリー)は夫を亡くし、職も失い、住まいからも立退き命令を受けている八方塞がりの状態。接点などおよそ無かったはずの二人だったが、レティシアの息子が交通事故にあった雨の夜、偶然通りかかったハンクが病院に連れていったところから関係が始まる。

誰にも埋められないような喪失感を持ったもの同士、最初は傷を嘗め合うような感情だったのが、悲しみから決別し心の傷を自ら癒すためにお互いを必要としていく。「憐れみなど要らない」と粋がって見たところで悲しみはより深いものになってしまうのだろう。同情から始まる愛があったっていいじゃないか。相手が隠していることを知っていながら何も無かったように振舞う、悲しみを乗り越えた者の優しさ、強さを感じさせる静かな幕切れだった。

ハル・ベリーが迫力満点。逆境の中で強く生きる母親と、絶望の中優しさに飢える女盛りを体当たりで演じている。ビリー・ボブ・ソーントンに初めて心を許した時のポルノ顔負けのSEXシーンも圧巻(ソーントンの腰使いも見られる貴重なシーンでもある。)重いテーマだけれど、語られない部分についていろいろ後から思いを巡らせられる、いい映画だった。


02/04美女と野獣

忙しくて(というより要領が悪いだけのような気もするが)少し気が立っていたようだ。ちょっとイライラしているなとは自覚していたのだが、そういう時にちょっとピント外れな事を言われて反射的にきつく言い返してしまった。後の祭。言ってしまった事は取り返せない。嫌味を言ったらその後ずっといやな気分になるのは分っているのに。更年期かな(←突っ込まれる前の自衛)。

今日のタイトルは、映画の中で美女が野獣に言う「You should control your temper(怒りっぽいのを何とかしなさいよ)」を思い出したから。身体を張って自分を救ってくれた野獣の怪我の手当てを美女がしている時に、いつものように口喧嘩になって思わず口をついてしまう。一触即発と思いきや、そのあと「By the way, thank you for saving my life(それから、命を救ってくれてありがとう)」と続いて、2人の心が初めて通い始めるいいシーンになっていた。

放置状態にしておくのもなんなので「オスカーのゆくえ」の「その他の映画賞」のページにBAFTA(英国アカデミー賞)とSAG(全米俳優組合)賞のノミネートをUPしました。こういう顔ぶれがアカデミー賞を賑わすのだ、という予告編のつもりで暇つぶしにどうぞ。映画のページから入れます。


02/03I Am Sam

昨日は「恋はデジャブ」の舞台にもなったGroundhog's Day、アメリカ版の啓蟄と言えようか。春の訪れを占う日、ということだけれどNYにはまだ冬さえも来ていない感じ。

ショーン・ペンの熱演が話題でPOMくんも大絶賛の「I Am Sam」を見た。i am sam主人公のSamはIQが7才のレベルのいわゆる"知的障害者"。娘が生まれたその日に母親が失踪してしまうが、友達、職場の同僚、近所の人に助けられて、娘はすくすくと美しく聡明に育つ。だが娘が7才になった時、おせっかいにも学校・お役所はSamの親としての能力に疑問を持ち、養子縁組をさせるため娘を取り上げてしまう。Samには子供を育てる資格があるのか?愛情だけでは不充分だというのか?…判断が法廷に委ねられる。成り行きでしぶしぶ無償の弁護を引き受けた敏腕・自己中の女弁護士と共にSamの娘を取り戻す戦いが始まる。

暗くなってしまいそうな話だけれど、Samのイノセントさ、懸命さが暖かい笑いを誘うので湿っぽくならないのが救い。職場にも友達にも恵まれ社会人として立派に生活しているSam。障害者を社会全体でサポートしようとするアメリカのいいところか。逆にその仕組みがSam親子を引裂こうとしている悲しい矛盾がやり切れない。映画の中では完全に悪者になっていたお役所側の人達も、動機は「女の子の幸せを思って」っていうところだから。

上昇指向が人一倍強くて完璧主義で自己中心的な敏腕女弁護士のミシェル・ファイファーが良い。仕事第一で家庭や子供に時間を割けなかった彼女が、Samの弁護を引き受ける中で自分を見つめ直し、愛情に飢えている息子との関係を修復しようと努力していく話でもある。で、どうでもいいけど彼女の家がすごいのよ。リビングで子供がキック・ボードで遊んじゃうんだからなぁ。掃除も大変だろうな。「身代金」のメル・ギブソンの家以来の豪邸だった。

Samの娘を演じる子役(ダコタ・ファニング)が巧すぎ。「家なき子」以前の安達祐美を彷彿とさせるような(そうは聞こえないかもしれないが、誉めてます)感じ。頭良いんだけど、こまっしゃくれてもいない、という微妙なところを見事に表現していた。知能的には父親を追い越したのを自覚しつつ、それを悟られないように振舞うところなんか健気で泣かせる。普通なら嫌味になっちゃうのに。

全編にわたってビートルズのカバー曲が流れるのがいい感じになっている。Samはビートルズの大ファンで娘もルーシー・ダイアモンドと名付けるほど。弁護士をちょっと心を通わすシーンにもビートルズの話題が使われていた。ラスト近く、ルーシーの養母の旦那さん(つまり養父)がなかなかのイケメンだった。台詞なかったけど。


02/02The Shipping News

ラッセ・ハルストロム監督作品にして妙に評判が悪いケビン・スペイシー主演の「The Shipping News」を見た。Shipping News主人公は子供の頃から誰にも愛されることもなく、内向的で存在感のない男。失踪した浮気性の妻の事故死をきっかけにして、叔母の暮らす北国の漁村に娘と共に移り住み、そこで暮らすうちに徐々に過去と決別し、自分を取り戻していく話。カナダ・ニューファンドランド島の厳しい自然が時に寂しく、時に美しく迫ってくる。ケビン・スペイシーは相変わらずの芸達者で、おどおどした根暗の主人公になり切っているのには感心する。映画は全体的にユーモラスではあるけれど、北国の厳しい自然と根暗な主人公の組合せでは楽しい話になるはずがなく、睡魔と戦う2時間となってしまった。人はそれぞれ秘密や過去を持っているけれど、人との交流の中でそれを少しずつ克服していくという前向きなメッセージは好感が持てるし、過去を破壊して新しい一歩を踏みだすところなんかは「ギルバート・グレープ」を少しだけ思い起こさせる。暗くもあり、すがすがしくもある不思議な感じの映画だった。

はずみで愛の無い結婚をしたけれど、さんざん浮気をしまくる悪妻を演じたケイト・ブランシェットがケバい&恐い。冒頭の少ししか出番がないけれどなかなかの存在感で、主人公がうなされるのも納得。 あと、ジュリアン・ムーアっていしだあゆみに似てるな、とも思ったり。


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