幸せぽい日常―弟子取り編―
※この文中にはエロくはないけど、な性的表現が含まれています。読む場合は了解の上でお願いいたします。




  【4】



「おやおやレイ、最近ではくすぐられただけで感じるようになったんスか、もうこんなになってるじゃないスか」

 言いながら勃ち上がりかけたレイの雄を羽でささっと撫でれば、その先端に露が浮かぶ。

「だめっすねぇ、ほんとにレイはこらえ性がなくて」

 言いながらフユが先端を舐めれば、彼のソレがぐんと力を増す。その正直な反応がまさに彼のこらえ性がないところで、笑いながらフユはソレを手でもつと先端を指でふさぎ、もう片方の手で道具の中にあった石を手に取るとそれでレイの胸を撫でた。

「うひぇっ、冷たっ、冷たいっ」

 それはちょっと特殊な素材の石で、いつ触っても冷たい、というのが売り文句だ。

「だめっスねぇ、もうちょっと色っぽい声を出してくれないっスかね」
「無茶をいうなっ、うひぇぇぇええぁっ」

 常時冷たい石といっても魔法が掛かっているという訳ではなく、普通の石より冷たさがずっと持つというだけだから氷のような冷たさという訳ではない。いいところ濡れた手でいきなり触ったくらいの冷たさなのだが、それでレイの乳首を弄ってやればすぐそれがぷっくりと硬くなるから面白い。
 そうして冷やしてやってから舌で吸い付けば、今度は期待通りの声を出してくれるのだからもっと面白い。

「うひ、い、……ぅ、あ……あぁ、あん」

 レイのこらえ性のなさはフユにとっては悪い事ではなく、一度快感に傾いてしまえばいい声で鳴きまくってくれるのだからこれに関しては都合が良いだけである。この部分に関してだけはボスの最愛の青年よりいいんじゃないかと思うところで、なまじ我慢強いと面倒だろうなと主に対して同情するところでもある。……まぁもっとも、その方面に関してはプロとも言えるあの男なら、意地っぱりの頑固なウブ坊やを喘がせるのも難しくはなく、逆に楽しんでいるのだろうとは思ってはいるが。

「さって、今日は何から挿いれましょうかねぇ」

 クリュースは魔法が認められている国、という事で、神官や魔法使いのこずかい稼ぎで作られた魔法アイテムがいろいろ市場に出回っている。冒険者の役に立つ定番アイテムは当然だがそういうモノはライバルが多く値段も割合安価になるので、特殊なものを作って儲けているものも結構いるのだ。なにせ、この手の表立って言えないモノは高く売れる。ちょっと変わったモノを作れば貴族が大金を積んでくれる事だってあるので金儲けに気合いを入れている魔法使いの中にはこれ専門で作っている者もいるくらいだ。
 そんな訳で、フユもすっかりその系の魔法使いの常連客で、面白いモノがあれば買ってきては相方で試しているのであった。

「今日はこのぐねぐね君を使ってみるっスかね」
「ちょ……待て、なんだその不穏な名前はぁ……あぁっ」

 それは親指程の太さの戦端に小さな丸い玉がついている棒で、長さは中指の1.5倍といったくらいだが、体温を感じるとグネグネ曲がって勝手に動いてくれるという魔法が入ったシロモノである。最初の慣らしにいいですよ、と製作者がお勧めポイントとして言った通り、ちょっと香油を塗ってゆっくり入れてやれば、それはぐねぐね動きながらレイの中へ埋まっていく。

「う、や……うぅ、あん、あぁ……ふぅん」

 早速甘い声をあげだす相方を暫く冷静に眺めて、フユはそれを出し入れしてみた。

「うぁ、あ、あん、あぅ、あぁう」

 確かに太さも手ごろだし、素材も表面のソフト加工とかいう奴で中を傷つける事もない。これは指で慣らすよりいいっスね、なぁんて考えながらじっくりゆっくり一人喘ぐレイを観察しつつ事務的に手を動かすフユの姿はハタから見れば相当シュールな光景ではあった。

「んー……これはなかなか使えるっスかね。なら次はこっちのも行ってみまスかね」

 言ってあっさり入れていた棒を抜けば、途端ぐったりとレイは動かなくなる。

「……おやレイ、もう疲れたんスか、年寄りくさいっスねぇ」

 と、いいながら今度は表面がデコボコしている楕円形のモノを中に突っ込む。

「う、あやぁぁぁああん、ひゃ、な、なんだ、これ、ひゃあぁぁん」

 喘ぎ声がいまいちっスね、と思ったそれはやはり体温感知で表面にある突起が中で膨らんだりへこんだりして動くらしい。製作者は他にないものを作ろうといろいろ考えているらしいが、ただ振動するだけとかのお約束なものの方がやはり目的的には効果は高い。

――やっぱり他にないもの、ってのは効果が期待できなくてあえてやらなかったようなモノが多いっスねぇ。

 古典やお約束は長く使われるからこそ効果的なのだろう、としみじみそんな事を思いながら、快感にもだえるというより感触に藻掻いている感じのレイをみてため息をつく。

「そうっスねぇ、次はどれにしましょうかね」

 やはり振動系が鉄板かとは思うのだが、反応が分かっているだけにちょっとつまらない面もある。おかしいレイならおかしいモノで更なるおかしい反応が見れるかもしれない……というのを期待しているところなのだが、なかなか難しいものである。

 ちなみにフユとレイのこの手のプレイは基本ひたすらフユがレイを弄って遊ぶのがメインでフユが挿れることはあまりない。というかフユはそこまで性欲というのがなくて、大抵はレイの反応を見て満足してしまうのだった。挿れるのは基本、レイにおねだりをさせるという目的がある時くらいで、後は一方的にレイを嬲って遊ぶのがフユのお楽しみのお約束である。
 一応フユも挿れれば気持ち良くはなるしイクことはイクのだが、快感に執着がないというか、ようするにどういう感覚でも我慢が出来てしまうのでどうしてもという気分にはならないのだ。訓練のたまものというべきか、痛みも快感もなんでも理性で抑え込めるので無理に自分がイカなくてもいいかと言い切れてしまうのだった。

「うーん、ここは一発ちょっと大モノ行きまスかね。そろそろいい感じに解れてきたトコっスからいけるっスね」

 そういって取り出しのは、ちょっと太さとか大きさが規格的に上なごつごつぼこぼことした表面の男性器を模したモノだった。これは魔法のしかけがついていないので使う側の動かし方、つまり使い手の腕が試されるというわけである。こういうのは嫌いではない。

「まて、それはちょっと……いやかなりヤバイぞ無理だぞやめろやめてごめんなさいフユさん」
「いや、大丈夫大丈夫、これでもうまくやれば入るっスよ〜」

 明るく言って、指でその周りを撫で、ひくついてゆるんだところでずぶっと入れる。

「ぎゃーぁぁあああ」

 最初は色気のない声も仕方ない。

「う、ぐぅ、ぐぁ、ぐぁ、ぐぁ……」

 カエルかダチョウか……と思う声も、まぁ今のところは想定内だ。中を広げるためにまずは少し大きく動かす必要があるのでそこまではいわゆるイイ声は諦めていた。

「う、ふぐ、う……うぅぅ……ん、ぁ、ぁ」

 だがそうして今度は奥で少し小刻みに動かせば、レイの声がなかなかいい感じに熱を帯びてくる。ついでにそっともう片方の手でレイの前を撫でてやれば、彼の反応は更によくなる。

「あ、あぅ、あん、あぁん」
「いいっスね、なかなかいい声になってきたっスよ、レイ」

 それを耳元で囁いてやれば、レイの尻肉がぎゅっと動いて彼のモノを撫でていた手が濡れる。

「ほんとーにこらえ性がないっスねぇ、レイは。ちょぉっとこれはお仕置きっスね」

 またそれを耳元で囁いて、今度はまだ中に埋まったままのものを激しく出し入れさせた。

「は、ひゃん、あぁ、やぁっ、激しっ、だぁ、あぅ、あぁぁぁぁん」

 ただ激しく闇雲に動かすのではなく、時には止めて、油断したところで激しく、奥を突いたまま振動させたり、的確に感じる場所で止めてそこだけで小刻みに動かしたり……レイの感じるところを全部分かっているからこそのフユの本気はかなりヤバイ。

「や、だめ、あん、あぅん、はぁん、ぁっぁっぁっぁっぁっぁっあぁぁっ」

 ただちょっとフユも今日は調子になり過ぎたらしく、そこでレイがまたイってしまってちょっと後悔する事になった。

「んー……だめっスよレイ、ちょぉっと早すぎじゃないスかね、もうちょっと我慢してもらわないと……いやレイには我慢が無理って事は分かってるんスけどね」

 言いながらも今のは自分のミスだというのをフユは分かっている。ちゃんとギリギリで止めておけば、おねだりをする涙目のレイが見れたのにと頭の中では惜しがっていた。

「仕方ないっスねぇ、では次は……あぁそうだ、これとこれの二本刺しいってみまスか。これの後ならいけるっスね」

 一本だけだと反応はたかが知れているが二本同時なら相乗効果が見込める。イマイチ認定していたものの他と組み合わせれば意外な効果があるかもしれない。今回はかなり太目のもので試した後だから中型サイズ以下のものなら二本もいけるだろうと、フユはいそいそとその手のブツを並べて組み合わせを考え始めた。

「んー……やはり一つは振動系にするべきっスよねぇ。それにイレギュラーを組み合わせるのが王道だと思うんスけど何がいいスかね、レイ、希望はあるっスかね?」

 そう声を掛けはしたが、レイが疲れ切っててそれどころではないのは分かっているので返事が返らないのも想定内だ。

「まぁとりあえず今日は二本お試しってとこで、二本とも細めでいってみましょうか」

 言ってフユが楽しそうに手にもったのは最初につかった『ぐねぐね君』と初心者用の振動系で名前は確か『貞操ダッシュ』とかいうつけた人間のネーミングセンスを疑いたくなるようなものだった。

「さて、でーはレイ、今回もいい声で鳴いてくださいねっと」
「へ、げ、う、……ぎゃぁぁぁあばばばばばばば、うーぐぉーうぁーん」
「んーこれはこれで新しい声っスね」
「だー……がーばばばば、だーすげーでー」

 そんな感じでいつも通り、フユとレイの部屋の夜は更けていくのだった。



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 いやぁ、エロないエロでしたね(==;



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