びわ本舗
(株)ティー・エス・アイ
当社は「びわの葉療法」関連商品の全国総発売元です。
これまで30年以上にわたり、「びわ商品」一筋に取り組んできました。

農林水産省の『注意喚起』について



平素は当社製品をご愛用いただき、誠にありがとうございます。

ビワの種子に関し、農林水産省が『注意喚起』を出しています。
《ビワの種子には「シアン化合物」が含まれているので注意しましょう》という内容ですが、ここでいうシアン化合物とは「アミグダリン」という物質のことで、つい数年前までは《優れた薬効をもつ驚異の物質》などと呼ばれていました。
それが一転して、現在ではまったくの毒物扱いされているのはとても奇妙なことですが、そのあたりの経緯についてはこちらをご覧下さい。

さて、当社では2017年10月頃にビワの種子の安全性に関する問題が指摘された際、直ちに製品の自主検査を実施し、問題がないことを確認しました。
そして、その後も原料となるビワの種について毎年自主検査を行い、厚生労働省から示された基準値の10ppm(=10mg/kg =10μg/g。なお1μgは1/1000mgです)以下であることを確認してから製造に用いることにしております。
農林水産省が2019年6月に更新した『注意喚起』を見ても、この基準値をクリアした食品は、「適量であれば、安全に食べられます」とされています。

さて、上記基準値(10ppm =10μg/g)の安全性について、もう少し詳しく検討してみましょう。
まず、今回問題となっているアミグダリン急性参照用量(ARfD)、すなわち「健康に悪影響を示さないと推定される1日あたりの摂取量」は、20μg/kg体重(体重1kgあたり20μg※)以下とされています。(※「μg」は重量の単位で、マイクログラムと読み、100万分の1グラムを表す)

仮に、アミグダリンの量が基準値上限の10ppm(=10μg/g)だったとした場合について計算してみましょう。

「枇杷の種粉末」の1日の目安量は10〜15ccで、重量としては7〜11gに相当しますので、
    10μg/g × 7g = 70μg
    10μg/g × 11g = 110μg
となり、含まれるアミグダリンの量は70〜110μgとなります。
体重60kgの人であれば、
    70μg ÷ 60kg = 1.2μg/kg体重
    110μg ÷ 60kg = 1.8μg/kg体重
ですので、急性参照用量(20μg/kg体重)の10分の1以下となり、全く問題ないことが分かります。

「びわまる」の1日の目安量は20〜30粒で、重量としては5〜7.5gに相当しますので、
    10μg/g ×  5g = 50μg
    10μg/g × 7.5g = 75μg
となり、含まれるアミグダリンの量は50〜75μgとなります。
体重60kgの人であれば、
    50μg ÷ 60kg = 0.8μg/kg体重
    75μg ÷ 60kg = 1.3μg/kg体重
ですので、急性参照用量(20μg/kg体重)の20分の1程度となり、全く問題ないことが分かります。

以上のとおり、本製品の1日あたりの目安量を考え合わせれば、「枇杷の種粉末」「びわまる」のどちらにも、まったく危険性のないことがご理解いただけると思います。

実際、アミグダリンはウメなどにも含まれており、市販されている梅エキスなどにも10ppm前後のアミグダリンが含まれていたことが報告されています。(詳しくはこちらをご覧下さい。)

どうぞ、今後も安心してご愛用下さい。

(Q: ビワの効果が否定された? A: いいえ。そんなことはありません。詳しくは → 「ビワあれこれ」をご覧ください)