生活の中のシミュレーション

じゃんけんをして決着するまでのじゃんけんの回数は?
※但し、特定の1人を決めるじゃんけんとする。

■2人の場合 1.5回
■3人の場合 2.25回
4人の場合 45/14回
     ・
     ・
     ・
100人の場合  結果




■N人の場合  結果    ⇒   E(n)={nCn-1・E(n-1)+・・・+nC2・E(2)+nC1・E(1)+3^(n-1)}/(2^n-2)

◆100人でじゃんけんしたら? 何時間で決着する?



■2人の場合、決着するまでのじゃんけんする回数の期待値は?

答:1.5回で決着する。


勝敗のつく確率:2/3
あいこの確率:1/3

1回で終了:2/3
2回で終了:1/3×2/3
3回で終了:1/3×1/3×2/3
4回で終了:1/3×1/3×1/3×2/3




なので、
期待値=2/3+2×(1/3×2/3)+3×(1/3×1/3×2/3)+4×(1/3×1/3×1/3×2/3)+・・・
   =2×(1/3+2×1/3^2+3×1/3^3+4×1/3^4+・・・)

ところで x=1/3と置くと
  S=x+2x^2+3x^2+4x^4+5x^5+・・・    
x・S=   x^2+2x^3+3x^4+4x^5+・・・


(1-x)・S=x+x^2+x^3+x^4+x^5+・・・
右辺は、等比数列であるから、
     =x(1-x^n)/(1−x)  n → ∞
     =x/(1−x) 
     =1/2

    S=3/4

期待値=2×S=1.5回


■3人の場合

答:2.25回で決着する。


1回目
@1人が勝ち2人が負ける確率:3×1/3×1/3=1/3
Aあいこの確率1/3
B1人負けて2人残る確率:@に同じ 1/3

期待値@=1/3×1回
期待値A=1/3×H2回以上
期待値B=1/3×(1+1.5)回


期待値=期待値@+期待値A+期待値B
   =1/3回+期待値A+5/6回
   =7/6回+1/3×H2

2回目 H2の部分が、
H2期待値@=1/3×2回
H2期待値A=1/3×H3回以上
H2期待値B=1/3×(2+1.5)回

H2=2/3+1/3・H3+2/3+1.5/3

3回目 H3の部分が、同様に

H3=3/3+1/3・H4+3/3+1.5/3



以下
k-1回目 H(k-1)の部分が
H(k-1)=(k-1)/3+1/3・Hk+(k-1)/3+1.5/3

式を整理して
H(k-1)=1/3・Hk+2/3・k-1/6


従って、これを続けると

期待値=7/6+1/3×H2
   =7/6+1/3×(1/3・H3+2/3・3-1/6)
   =7/6+1/3×(1/3・(1/3・H4+2/3・4-1/6)+2/3・3-1/6)
   =7/6+1/3×(1/3・(1/3・(1/3・H5+2/3・5-1/6)+2/3・4-1/6)+2/3・3-1/6)
となり、

ここで、式を書き直して整理すると
   =7/6+1/3^4・H5+2/3・(5/3^3+4/3^2+3/3^1)-1/6・(1/3^3+1/3^2+1/3)
   =7/6+1/3^4・H5+6・(5/3^5+4/3^4+3/3^3+2/3^2+1/3)-6・(2/3^2+1/3)-1/6・(1/3^3+1/3^2+1/3)
   =-13/6+1/3^4・H5+6・S1-1/6・S2
となる。(※級数部分をS1、S2でまとめた)

S1、S2はよく見られる級数になっており
操作を無限回繰り返すと
等比級数の公式と類似の公式を使って計算できる

すなわち
r=1/3とすると、
S1部分は S1→r/(1-r)^2=3/4 に近づき
S2部分は S2→1/3・1/(1-r)=1/2 に近づく


従って
期待値=-13/6+1/3^(n-1)・Hn+6・3/4-1/12 n→∞
   =-27/12+18/4+1/3^(n-1)・Hn   n→∞
   =9/4+1/3^(n-1)・Hn


  ここで、1/3^(n-1)・Hn → 0へと考えられるので(数学的厳密さないけど 1操作で1/3になるから)


   =9/4
   =2.25 回



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