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いまどきの映画のお値段 in 2000(な行)
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名もなきアフリカの地で ノー・グッド・シングス ニューヨークの恋人
ノーマンズ・ランド ナースのお仕事/ザ・ムービー 2001年宇宙の旅
ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説 2番目に幸せなこと ナインスゲート
ノイズ ナビィの恋 200本のたばこ

「名もなきアフリカの地で」
SADAHIKO…3000円
仲の良いユダヤ人の夫婦がナチの台頭という特殊な状況の中でアフリカの大地へと逃れる。 置かれた状況にすぐになじみ、巧みにその場を生き延びているように見える夫と、 状況になじめないお嬢さん育ちの妻。当然そこに亀裂が生じてくるのだが、 実はそもそもふたりは考え方も違っていたことが見えてくる。
安定したひとつの殻の中では、お互いが自分の役割を演じほころびもなかった夫婦関係が、 その枠を出た途端に崩れていくというのに説得力がある。ドイツを離れ、苦難の収容所生活がない中での 家族のそれぞれの絆。ドイツに残された家族との家族愛。
ユダヤ人とはいえ、自然に育ったドイツへの祖国愛というこの屈折感。 そんな風に間接的にあの時代の意識を描くという今までとは違った視点が大変興味深い傑作です。

SACHINEKO…2000円
まぁ、上でSADAHIKOくんが言いたいことを全部言ってしまいましたねぇ。^^;
実は私、主人公の旦那さんのことを今ひとつ好きになれなかったんですよ。祖国を離れ、一人で アフリカで暮らしていた中年男の方が好きでした。プロポーズの言葉もかっこよかったし……。

ギョー座の女さん…2800円
アフリカの風景の中で一歩ひいた奥ゆかしい撮り方が良い。 ハリウッド映画のような「ここで感動しろ!」という押し付けがましさが一切ないので、 逆に心に残る物がある。
アフリカという遠い所に逃れても過酷な運命をまぬがれない ユダヤ人の一家が変化し成長していく過程を通して、夫婦や親子や人とのつながりに ついて考えさせられた。
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「ノー・グッド・シングス」
いずみさん…1300円
動的な部分を極力控えて、前半部分では、静的部分で表現しようと努力したところが よく描けていたと思います。 前半の老夫婦の扱い方は凄く面白く、期待度も高かったのですが、 後半だれ×2気味でした。チェロの演奏もっと聴きたかったのですが、残念でした。
サミュエルが一言ヨーヨーマについて語るシーンがあるのですが、 (ヨーヨーマのファン)やはりヨーヨーマはチェロの神様なんだと再認識。 これといって目新しさはなく、ハラハラ、ドキドキもなく、ただミラ・ジョヴォヴィッチの裸だけが 美しかったです。ダグ・ハッチソンは、コンピューター操作はずば抜けて上手いが、 算数は出来ない。不思議ですぅぅ。

SADAHIKO…2000円
久しぶりに出ました!ハード・ボイルド映画。
ミラ・ジョボヴィッチがファム・ファタールを演じているが、不幸から逃れたく男を渡り歩き、 さらにその男まで破滅させていく魔性の女ぶりがいい。 小さな糸のほつれから犯罪計画が崩れていくというストーリーはよくあるパターンとはいえ、 人物に説得力があるので引きこまれる。
惜しむらくはサミュエル・L・ジャクソン。渋さはあるけれど、色気が足りないんだなぁ。
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「ニューヨークの恋人」
carawayさん…2000円
ロマンチック・コメディーの女王、メグ・ライアン面目躍如のキュートな演技とヒュー・ジャックマンの真摯な 英国紳士ぶりが最高でした。観たあとに幸福な気分で映画館を出られたらロマ・コメは成功しているといえるでしょう。 ジャックマンはまさに理想の恋人を演じていました。これで女性ファンをかなり増やしたことでしょうね。

SADAHIKO…1500円
タイム・トリップものとしては、ただ一点致命的なミスがあるのが惜しい。
働きつづけてきた女性がある年齢に達して求める男って、もうあんな過去にしかないのかなって考えると、 ちょっと肩身が狭い。ヒュー・ジャックマンはグレゴリー・ペックっぽい雰囲気を持っていて大変よろしい。

SACHINEKO…1300円
ヒュー・ジャックマンは久々に私が「ステキだなぁ」と感心した(ファンにはならないの^^;)若い俳優さん。 でも、メグ・ライアンがどうもいけなかった。ランニング姿の後ろからのショットは、 先日観た『ハートブレーカー』のシガニー・ウィーバーの露出した背中とよく似ていたからだ。 二人とも、体を絞ってたからねぇ。それがきっかけで夢からさめてしまい、冷静になってしまった。
そんなわけで、この映画を楽しめずに残念でした。
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「ノーマンズ・ランド」
いずみさん…2500円
ブラックさが絶好調でした。ラストシーンは背筋が寒くなるほど嫌〜な感じでした。 地雷を仕掛けられたままのボスニア男が見捨てられる光景、観客に答えを委ねたのでしょうか? どのような答えがあるのでしょうか?そもそも、解決法なんてあるのでしょうか?あの局面で。 そこの部分がどうにもすっきりしないので、3000円にはなりませんでした。
ブランコ・ジュリッチが着ていたTシャツは、「ローリング・ストーンズTシャツ」だそうです。 私はカエルのTシャツだと思っていました。

SADAHIKO…4000円
塹壕の中から観た戦争という視点が素晴らしい。
可笑しくて、皮肉で、怖い戦争映画の傑作。ボスニアだけでなく、現代の戦争の本質を この映画を観てわかったような気がする。監督が実際に戦争に参加していたとのことだが、 そうした実体験の持つ重みを感じた。

SACHINEKO…5000円
建前と本音、大義と現実、人生の可笑しさ哀しさ。彼らの身に起こったことが、 運命なのか必然なのかわからないけれど、それらを皮肉たっぷりに描いている。
とにかく、社会派映画というには、肩に力が入っていない。 純粋な戦争映画かというと、そうとも言い切れない。とにかく人間にスポットを当てた寡黙な寡黙な、 それでありながら、映画が終わったときは、呆然として席から立ち上がれないほどの 力を持っている映画だった。
スピルバーグの映画に欠けているものは"これ"なのね、と思った次第。("これ"が何かは、映画をご覧になってご想像ください)
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「ナースのお仕事/ザ・ムービー」
みつぐさん…300円
柳の下のどじょうは食べられる内に作っとこうって事で、『踊る大捜査線 ザ・ムービー』が記録的大ヒットしてから たくさんの映画が作られ玉砕、にも関わらずこの手の映画が作られる事・作られる事。 テレビでの高視聴率を背景に大ヒットしているようですが、中身は?っていうとなんともお粗末。
映画にも関わらず舞台がほとんど病院内、これじゃテレビのスペシャルバージョン。 その上、テレビ版での《看護》という仕事に関わる女性達の悩みを浮き彫りにした内容が視聴者に受けていたのに、 こちらは考えさせられる部分もまったくなくひたすらお祭り気分。一応、観月ありさもかわいいし笑えるけど、 『何も映画にするほどのものでなし』ってのが正直な感想。
ま、近所にこういう楽しい人々っていないから、楽しい気分に浸りたい人にはお薦めかも。 また、ステレオタイプの悪役に徹した根岸季衣の役者根性にはいたく感心したしだい。
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「2001年宇宙の旅」
SADAHIKO…8000円
お値段を主催している側にもかかわらず、こういう映画に値段をつけていいのかと思ってしまいました。 文字通り20世紀を代表する映画と思います。20世紀にこんな映画が作られたこと自体が、人類の誇り みたいな。
時代は確かにこの映画に追いつきました。クローン技術の進歩や、ハイテク技術はモノリスの領域を侵し つつあるのではないでしょうか。人類に未来はあるのか…この映画は68年当時では早過ぎたかもしれ ません。いまこそ、この映画はいっそうの価値がある。そんな気がします。これからも上映され続けて ほしいです。

SACHINEKO…10000円
再上映を待ち続けて13年!やっと観れたこの映画。期待以上の感動にその甲斐あったと大満足です。 しっかし、高びいな映画ですね。観客に媚びたところがまったくない! 珍しいですね、こういう映画は。久しぶりですね。
最初から驚かされました。30分ほどの類人猿たちのシーンで、セリフもなく、 人類の歴史とその功罪を言ってしまうとは……。 スゴいなぁ、キューブリックっていうのは、と今さらながら見直したわ。 確かこの映画の公開は1968年。特撮技術は今とは比べ物にならないくらい稚拙なはずなのに、 なんだろう、あの宇宙の無限空間の奥行きと美しさは。
最後に、観賞前、SADAHIKOくんが私に言った一言をひとつ。
SADAHIKO*「この映画寝ちゃってもいいからさ、あとで説明してあげるからね」
てな具合でしたので、腰が引けてるそこのあなた!そんなに難しく考えることないですから、 気楽な気持ちで観ましょう。「極めて難解と言われるキューブリックの芸術作品」を。
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「ナトゥ 踊る!ニンジャ伝説」
ギョー座の女さん…1800円
『ムトゥ・・』がコッテリの"ポタージュスープ"だとすると、 これは極めて"アッサリの昆布だしの澄まし汁"といったかんじ。 なんかコクが足りないです。
ナンチャンががんばっているのはとてもよくわかるのですが、 ヒロインのミーナ役の女優サンが、インド人にしてはスリムであんまり華がなかったのもちょっとガッカリ。 そのなかでも、宍戸錠が楽しそうに忍者のボスを演じていて、意外なめっけものでした。 二の腕がとてもひきしまっていて逞しかったです。
改めて、インド映画の奥深さを認識しました。
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「2番目に幸せなこと」
SADAHIKO…1400円
マドンナが鏡に向かって、目じりを指で押さえ、胸を持ち上げ、 「これが80年代の私」ってつぶやくシーン。 なんだかあまりに現実的で、複雑な気持ちです。
ルパート・エベレットが生き生きしてて良かったです。 マドンナの役がちと彼女には荷が重く、もう一息の作品。
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「ナインスゲート」
ギョー座の女さん…1950円
17世紀に出版された、この世に3冊しか残されていない”悪魔の書”を巡るお話である。
その中の1冊を手に入れた学者から、他の2冊と比較して真贋を調査するように依頼された男が、 ヨーロッパに渡って調べていくうちに、命を狙われたり、 この本に関った人たちが次々と殺されたりする。
途中まではサスペンス仕立てで、お話にひきこまれていく。ジョニー・デップの抑えた演技が巧い。 危ないところで金髪美女の守護天使に助けられるのも彼らしい。 惜しいのは、結末が曖昧なことである。結局3冊の真贋もウヤムヤのままで、 挿絵の謎もハッキリしないので、消化不良の感が残る。
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「ノイズ」
ギョー座の女さん…1700円
NASAま宇宙飛行士2名が、人工衛星の修理をしている途中、 アクシデントが発生し、2分間交信が途絶え、そのすきにエイリアンにすり替って しまった。 一人は地球に戻って来て、すぐに変死してしまい、残った一人もおかしい行動 を取るようになる。妻が彼の変化に気付き、怪しいと思い始めたときにはすでら 双子を妊娠していた。−−−−さて、彼女の運命はいかに!?
いまひとつエイリアンが、何が目的で地球に来たのか、描き方が中途半端な 感じがした。段々不気味になっていく、ジョニーがコワかった。
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「ナビィの恋」
きめこめさん…800円
ごくふつうの沖縄映画という印象。西田尚美が主演してることで見に行きたい映画になってると思います。 勿論地元の出演者の方の魅力もあるでしょうが…。
それに、土着から生まれた音楽は、どこのものでもおんなじなんだということも思わされました。 だから音楽の混在ぶりも自然に受け容れることが出来ます。

SADAHIKO…1500円
沖縄の芸人さんの顔がいいです。それとただひとりの外国人として、 英国に虐げられていた国でもあるアイルランド人を出し、 両国の民謡合戦を繰り広げるところなど秀逸です。 音楽は違ってもその心は一緒なのですね。

SACHINEKO…1600円
異国情緒溢れる沖縄の、そのまた小さな島のおとぎ話映画。
出演者も素人さんを使い、素朴さと純粋さが出ていて、微笑ましいかった。 『OK牧場の決闘』みたいに歌を織りこみながら、お話が進んで行くっていうのも、 なかなか新鮮でした。欲を言うと、最後はあんなにはっきりみせなくても、 良かったのでは?
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「200本のたばこ」
ギョー座の女さん…2000円
若手の俳優たちが、たくさん出てくるんだけど、皆それぞれ味があって良かったねー。 アメリカの層の厚さを感じた。
1981年のおおみそかが舞台です。その頃私は高校生でした。 その頃流行っていた歌とかを、あまり思い出せないのが残念。 当時はあまり洋楽を聞いてなかったので…。

SADAHIKO…1800円
あるロンリーさんの女性のクリスマス・パーティに、集まってくる人々の、 3時間のドラマをうまくまとめてありました。 これからの時期、雰囲気を盛り上げるおススメの映画です。

SACHINEKO…1900円
男と女っちゅうのは、ホントにしょうもない…と実感させられましたね。 自分で開いたパーティに、いつになっても誰も来ないシーンは、チャップリンの 『黄金狂時代』とはいかないけれど、コミカルな分、胸がつまりました。
クリスティーナ・リッチは、スゴい迫力でしたね。いくつになっても、生き残れそうな感じ。 それと、ベット・ミドラーによく似た女優さん、私の好みの女優さんだったわ。

たけ@ボストンさん…800円
アメリカン・グラフィティの80年代版とも言うべきか、、、。
さすがにこんな生活とは縁がなかった(日本にいたんだから当り前)ので、 懐かしむってなわけにはいかないが、眠りに落ちない程度に話が面白いので駄作を 次々製作するMTVプロダクションの映画としては成功なんだろう。
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