プロローグ(ほんの軽い気持ちから・・・・)

別荘のデッキにてそもそも、今回の富士登山は特別な理由があって計画したものではありませんでした。今年(1999年)の7月の初めに、家族でドライブがてらに須走の別荘(といってもウチのではなく、お父さんのボスの持ち物ですけど)に泊まったのですが、その別荘から富士山が目の前一杯に広がり、山頂に手が届くほど近く感じて、お兄ちゃんが「富士山に登りたい」と言い出して、みんなも全く深く考えずに、「じゃあ今度登ってみようか」というような、恐ろしく安易に決めてしまったのでした。

ところが、登山のことは誰も知りません。まずは色々と情報を集め、特に色々な方々がホームページで体験談を公開しており、とても参考になるとともに、次第に事の重大さを感じはじめて、だんだん不安感が増大し始めました。でも、たくさんの方々の体験談を見て、実際山頂に登ったら、どんなに気持ちいいかとも思ったり、期待と不安が入り混じる日々でした。

また、LaLa のHPを主催している太田さんには、細かく色々と教えて頂きました。太田さんは私達と同じ市内に住んでいて、息子さんも私達兄妹と同じ学校に通っており、太田さん自身も私達の学校のパソコン教室で教えている方で(わたしもパソコン教室を申込みましたけど、いつも抽選もれ)、とても身近な存在ですが、多分富士登山がなければ、知り合っていたかどうか、なんとまあ狭い世界ですね。

私達兄妹の通う武蔵野東小学校では、夏休みの自由研究が課題となっており、今年のテーマも富士登山に決め、家族の安易な気持ちが、結果的には今年のメインイベントとなってしまいました・・・・ そして登山予定日を7月31日と決め、いよいよ引き返せない状況になってきました。

色々な案内やHPなどでは、だいたい大目に見ても、登山6時間下山3時間が標準のようでしたので、基本的に幼いわたしを基準として考えて、計画としては、初心者向けという須走口をルートに決め、明け方に須走口の駐車場を出発し、8時間程の余裕をもって頂上に着き、お鉢巡りをして、4時間くらいかけて夕方下山するプランを立てました。そう、はじめの計画は往復12時間だったんです。

ところが、富士山はそんなに甘くはなかった・・・・

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