別 世 界 通 信
THIRD TOPICS
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「DM、PCにとってADnDの魅力とは何か?」
Collum written by ジーク
これまた難しいテーマだと思う。こんな事考えたことなかったからなぁ。私がADnDを始めたのは求める要件がたまたまこの世界にあっただけなのだし。というわけでそこら辺のことが魅力として上げられるかなと考え示してみたいと思う。
ADnDにあり他のRPGにないものとしてはそのバックグラウンドの深さだと思う。Dragon MagazineのNo.が250をこえ、そして発表/販売されたサプリメントやモジュールは数知れず、その量や奥の深さは、RPGとして他に追いつくものはないのではと思う。この量や深さはDMにとってもプレイヤーにとってもその自由性が高いこと、つまりいろんなプレイスタイルがとれることを意味すると思う。
ビホルダーさんが提唱する(?)パワー・プレイや天査殿が提唱する(?)リアル・ストーリープレイ、そして私のようにキャンペーンのシナリオセッティングを重要視するタイプまで。またそのセッティングできるキャンペーンのタイプもいろいろあり、オリエンタルからガンマ・ワールドまでと様々である。
他のRPGはバックグラウンドのテーマが狭いためその方向性が狭められていると思う。例えば「ストームブリンガー」にしろ「クトゥルフ」にしろそれ以外のストーリーを組み込みにくい。それらに特化していると言えるだろう。ところがADnDにおいてはそれらのストーリーを盛り込むのは、困難だったにせよ不可能ではない。現に今上げた2つは以前、Legend Loreのマニュアルにも記載されており、その自由度の高さを示すものであったが、版権の問題で削られてしまったのがとても残念に思う。
この点以外においては、他のRPGでもその量の多い少ないとは別として実現できるものだと思う。しかしその点が総てだと私は考える。そして私の考える「物語」を作る上で、その点、自由度ということがもっとも重要なファクターと私は考えているのである。
私自身キャンペーンワールドを構築し、その上で「物語」をプレイヤーとともに作り上げていける環境はこれらの上に成り立っていると思う。
プレイヤーとして参加した場合もこの考え方を私は持続している。そのため無理(?)と思われるようなシチュエイションをDMにも要求する傾向が私にはある。私の作りたいストーリー(もちろんDMとしてキャンペーンを形作る以外のストーリーであるが)をプレイヤーとしても参加しているキャンペーンに求めてしまうのだ。たぶんDMにとって、私が参加するとそういった点のためやりにくくなることと思う。なんせDMが提供したストーリーのネタと、私の指向性があわなければ、そのネタに見向きをしなかったり別の方向性に行こうとしてしまうのだから(笑)。逆にそういったプレイヤーに対する自由度も存在すること自身はADnDにおける大きいファクターだと思う。
そういった自由度をまとめとある方向性を持たせる作業に楽しみを私自身は見いだしているのかも知れない。でなければ時間がかかりまたお金もかかるこのゲームシステムから、とっくの昔に他のものに乗り換えていたに違いない(笑)。
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