もしこたつがなかったら、日本人に生まれて良かったとは思わなかったかもしれない。好きな季節も冬ではなかったかもしれない。よって、わたしの人生もまったく変わっていたかもしれない。こんなめちゃくちゃな三段論法を考えてしまうほど、こたつとはわたしにとって重要な存在である。そもそも、こたつが嫌いな人、というのはあまり聞いたことがない。まあ、麻雀好きで賭事ダメって人も意外と多かったし、世の中はわからないものだが。もしかしたら、水虫がひどい人とかは苦手かもしれない。相撲取りは物理的な問題で苦手かもしれない。ともかく、こたつが嫌いになりそうな理由があまり思い当たらない。
こたつと言えばセットになるものが多数存在する。まず、一番ポピュラーなものがみかんであろう。こたつでみかんを食うのは冬一番の幸せである。そして、ネコ。歌にうたわれるくらいに、こたつで丸くなってくれる。さらに、鍋。冬と鍋がリンクし、冬とこたつがリンクするので、当然この２者はリンクしてくる。
また、自堕落な生活を送っていると、こたつと睡眠がリンクしてくる。こたつで寝るのは、こたつでみかんを食う以上に幸福感が得られる。また、睡眠時間があまり長くならずにすむので、ちょっとだけ寝たい場合にも最適だ。体が乾いてしまうのと、あまりこたつに入っているとこたつむりになってしまうのが難点である。
と、ここまでつらつらと書いてきた文章も、こたつに入りながら書いている。こたつだけだと、キーボードを打つ手がとても冷たくなってしまうのは困ったものである。いくらすぐれた人気商品でも、欠点はあるものだ。
電車で出かけるとき、切符を買うという作業は結構面倒くさい。特に大きい駅は切符売り場が混むし、せっかく並んだところが500円非対応で難儀したり、なんてこともある。そういうわけなので、JRのイオカードなどは結構前から使っていた。最近は運賃誤表示が問題になっているが、こういうカードを使えばとりあえず安心だ。皆さんもご存じの通り、わが家は思いっきり私鉄沿線に位置している。いや、ご存じじゃない人の方が多いか。ともかく、その私鉄も中傷の距離が短いやつなので、津田沼や松戸に行く以外は、絶対に他の鉄道会社に乗り継がなければいけない。家は駅から近いのであまり文句は言ってはいけないのだが、夏の暑い時期や冬の寒い時期には愚痴の一つも言いたくなる。
そこで今年の秋に出てきたのが、あのパスネットである。一応説明すると、首都圏の主要私鉄ならどこでも使えるプリペイドカードだ。乗り継ぎもOKで、「スルッとKANSAI」の首都圏版のようなものである。スルッとKANSAIを知らない人のために一応説明…まではしなくてもよいだろう。ともかく、乗り継ぎが多い身には嬉しいものが出来たのである。
以前から、営団のカードは使っていた。地下鉄はなにかと利用するからである。他のなじみのない私鉄は、年に何回乗るかという感じだったので、カードは使っていなかった。その営団のカードを使って新京成の改札を通れてしまったときは、なにか感動なようなものを覚えてしまった。自動車で生活している人には、この感動はわかるまい。いや、その前の状態の不便さを理解してもらえないだけか。
パスネットを使うようになって、いかに交通費が高くかかっているかを身にしみて感じた。たいした仕事もしていないのに、5000円のカードが1ヶ月でなくなってしまう。どうにかならないものだろうか。
焼き鳥といっても麻雀ではない。食べる方だ。こないだ麻雀の話を書いたので、念のため。こう見えても、鳥肉および鳥料理は好きである。弁当屋ではからあげ弁当をよく頼むし、カレー屋でもチキンカツカレーはよく頼む。もちろんチキンカレーも好きだ。鳥料理といってこのくらいしか思いつかないあたり、なかなか貧乏である。鳥で有名なファーストフードは、なぜかあまり利用していない。
そんな鳥好きなわたしが一番好きなメニューが、焼き鳥である。人にこう話すとタレと塩のどっちがいいか、と聞かれるが、はっきり言ってどっちでもよい。その店でタレがおいしいならタレ、塩がおいしいなら塩がいい、という程度である。種類はなんでも食べる。レバーなんかも好きである。
焼き鳥好きになったきっかけは、高校時代のことである。学校から最寄りの駅前に、焼鳥屋の車が毎日来ていて、入学してしばらく気になっていた。部活のあと腹が減ってしまったので、そこで食べてみようということになったのが事の始まりだ。その焼き鳥屋がまずかったら、こんな焼き鳥好きにはなっていなかったかもしれない。それほど、そこの焼き鳥はうまかった。
一人暮らしから自宅に戻ってきて、高校の最寄り駅もたまに通るようになったのだが、その頃もまだあの焼き鳥屋は営業していた。最近見なくなった気がするのだが、あのおばちゃんは元気にしてるだろうか。
年末と言えば大掃除である。この時期はスーパーにも正月用品とクリスマス用品と掃除用品が並んでいる。もしかしたらクリスマス用品はもう置いていないかもしれないが。スーパーにはあまり行かないので、そのへんはよくわからない。しかし、なぜ大掃除を年末のこの時期にやるのだろうか。まあ、家がきれいな状態で新年を迎えたいという気持ちは分かる。この後に新年がやってくるのでなければ、この時期に大掃除をすることもないだろう。はっきり言って、今の時期に大掃除をするということに、まったく合理性を認められない。
大掃除は時間がかかる。なら、もっと日の長い時期にやった方がいいではないか。こんな寒い時期に窓を開けてふいたりするのもつらい。水がつめたいから洗浄効率も落ちる。そもそも12月というのは、他にやることもたくさんあって忙しい。大掃除をやるなら、もっとふさわしい時期があるのではないかと思うのだ。
というわけで、カレンダーを眺めて探してみたら、ちょうどいい時期が見つかった。日もそこそこ長くて、暖かくて、時間のとれる時期。そう、ゴールデンウィークである。そう思って見てみると、まさに大掃除のために設定されたかのような連休ではないか。というわけで今年の大掃除は来年５月に延期することにしよう。
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