今年を振り返ってみると、1999年なのに2000年に振り回された1年であった、と思う。バイト先がコンピュータ関連の会社であるせいもあるだろうが、特に今年の後半は石を投げればY2Kに当たるような状態だった。2000円札発行で自動販売機はどうなる、という\2K問題なんてのもあった。2000年問題というのもお粗末な話である。2000年になったらやばい、ということは数年前からわかっていたはずである。それをこんなに切羽詰まった時期まで放置しておくというのは、怠慢以外の何者でもない。もっと早い時期から対策を打ち出しておけば、これほどの騒ぎにはならなかっただろう。まあ、受験に直前に「もっと勉強しておけば良かった」と言うのと同じようなものだ。
Y2K問題対応で大変な人がいる一方で、ミレニアムだとか言って浮かれている人も多数存在する。「見れに編む」と勝手に誤変換しておいて、ら抜き表現だと指摘する某AT○Kも、かなり浮かれている。クリスマスと言いミレニアムと言い、カタカナのかっこいい言葉のイベントには日本人は弱いようだ。
まあ、浮かれ騒ぐのも一概に否定するものでもない。不景気だと言われて久しい昨今、ミレニアムだと言って適当に騒いでいれば、景気の方も適当に良くなってくるかもしれない。2000年問題対応とかで、需要もそれなりに喚起される。名付けて「ミレニアム景気」だ。景気が良くなれば、わたしの就職もどうにかなるに違いない。
そんな2000年も、もう目の前に迫っている。本当に何事もなければよいのだが。
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