憬文堂
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◆   古風なロマンス
 Romance antique de Monaco
 ◆

  仲秋 憬


<火曜日>



「え? だめなんですか? 見るだけでいいのに。カジノじゃなくて劇場の方だけで

いいんですけど」

 入場口でチェックする女性にパスポートの生年月日を指され、残念そうに首を横に

振られる。

 乏しいヒアリング能力と、そのジェスチャーから導き出される結果は「non」。

「そんな……折角モンテカルロまで来て、目の前にあるのに入れないなんて」

 元宮あかねは、あきらめ切れずに目の前の豪奢な宮殿のような建物を仰いだ。

 サル・ガルニエ。

 ベル・エポックの息吹を閉じこめたバロック風建築は、設計者シャルル・ガルニエ

が自らパリのオペラ座をモナコのモンテカルロに小さく写した、宝石のような劇場だ。

名高いグラン・カジノに併設されたこの劇場を見てみたいと遠い日本から来たのに、

十六のあかねはカジノの中には入れない。

「どうしよう……こんな事なら、詩紋君と一緒にニースに行けばよかったかな」

 ニースに祖父母のいる友人の流山詩紋が誘ってくれたのを断り、一人いさんでやっ

て来たのに、お目当てから門前払いではあまりに悲しい。一度は劇場に背を向けて歩

き出そうとしたものの、後ろ髪を引かれる思いで振り返る。おめかししてきた桜色の

ワンピースのすそがふわりと広がるのも、どこかむなしい。

 年齢制限を失念していることは、うかつだったが、あかねはカジノに入るつもりは

全くなかった。カジノとオペラ劇場が玄関広間を共有しているとは知らなかったのだ。

 コバルトブルーの海。緑濃く花も鮮やかになる初夏。コートダジュールの午後は長

く、まだ少女の異邦人であるあかねがたった一人で過ごすには、あまりにも不似合い

なところだ。

 今日は火曜日。しかしモナコは、すでに今週末に始まる年に一度のレースの支度で、

どこもかしこもF1一色に染まりつつある。

 各チームのカラフルなトランスポーターも昨夜から続々と集結してきて、パドック

は戦場になる。

 数あるF1レースの中でも極めつけで、世界中の注目を浴びるモナコグランプリ。

 F1を見たことがなくても、モナコグランプリの名を聞いたことのない人はいない

だろう。世界で二番目に小さな国の公道で行われるF1レース。

 もちろんあかねもレースがあるからモナコへやってくることになったのだが、モー

タースポーツには詳しくないし、ただの応援部隊だ。当たり前のように手渡されてい

るVIPパスのありがたみも実はわかっていない。

 美しい町並み。日本では見られない本場の劇場や美術館。初めての外国旅行で憧れ

の舞台を見られるという期待の方が大きかったのは、パスをくれた友人には内緒だ。

ひとりで彼らのいるモーターホームを訪ねる気力はあかねにない。きっと邪魔になる

だけだ。

「本当にどうしよう……」

 カジノの前でいつまでもぐずぐずしていても仕方がない。海岸を歩くか、王宮見物

にでも行くか……フランス語ができない女の子ひとりで行けるところはどこだろう。

うつむいてバックから地図を出そうとした時に上から声がした。

「失礼、姫君。道に迷っているのなら、手をお貸ししましょうか?」

 テノール歌手ばりに響くいい声に反射的に顔を上げると、あかねが今まで見たこと

のないような美丈夫が笑いかけていた。

 男にしては長い背中に流れるゆるくうねった黒髪。淡い青のドレスシャツは胸元が

開き気味だが、細身のスラックスとジャケットの姿は、光の加減で不思議な色合いを

見せる黒で、着崩した印象は全くない。むしろセクシーな俳優のようで、その上どこ

か上品なすこぶる美男であった。
 
 あかねは驚いて声も出ない。

「カジノを楽しもうというマダムには見えないね。誰かとはぐれたのかな? ホテル

はどこだい? 日本人だろう?」

「あ……あの……」

「うん?」

 ようやく声をしぼり出しても、会話にならない。そんなあかねを背の高い男は微笑

んで見下ろしていた。

 彼の態度には、親切心から慣れない旅人に手を差しのべる好意しか感じられなかっ

たので、あかねは素直に口を開いた。

「あの……実はサル・ガルニエを見たくて、ここへ来たの。でも十六じゃカジノに入

れない……って。カジノには用がないんですけど。それで、当てが外れて、ぼーっと

してて……。道に迷ってたわけではないんです。ごめんなさい」

「ああ、劇場の方を見たかったの? エントランスはカジノと一緒だから君のような

かわいい人には、まだ少し早いね。それに……たとえ年齢が足りていても、いきなり

来たところで見られなかったかもしれない。公演のない時でも、劇場の中を見学する

には事前に申し込んでおく必要があったはずだからね」

「そうなんですか? やだ……私ってバカみたい……全然、準備が足りなかったんで

すね。ご親切に教えてくださって、ありがとうございます」

「どういたしまして。可愛い大和撫子のお望みが叶えられないのは残念だけれど……

モナコは初めて?」

「はい。外国に来たのも」

「そう……」

 男はまぶしそうに目を細めた。

 どうして初対面の男とぺらぺらと話をしているのか、あかねは自分が不思議だった。

男には、視線も呼吸も反らすことができない独特の何かがある。華があると言えばい

いだろうか。それともカリスマだろうか。

 普段あまり縁のない大人の男性に対して自分がとる態度とは、かなり違う行動をし

ていることに、あかねは気づいていた。しかし、止まらない。

「どうして劇場を見たかったのか聞いてもいいかい?」

「あ……、パリのオペラ座と同じガルニエの設計した劇場で……小さいけれど、とて

も美しくて音響も素晴らしいって聞いていたので、ずっと見てみたかったんです。本

物のヨーロッパの由緒ある劇場を」

「ガルニエに興味があるの? 珍しいね」

 男に微笑みを浮かべつつ、そう言われて、あかねは自分の頬が熱くなるのを意識し

た。

「そう……ならば、まだ今日これからの予定は空いているね? 今日行かないと、週

末のレースが終わるまで、しばらく見られなくなるものがひとつある。おそらく姫君

も気に入ると思うのだけれど」

「え?」

 あかねは、突然、何を言われているのか理解できずに、聞き返してしまった。

「もしお許しいただけるならご案内しましょう、姫君」

「あの、あなたが? 私を?」

「そう……実は私は、今とても暇をもてあまして退屈してる。だから、めったに普段

お目にかかれない可愛らしい人を案内する機会を逃したくないのだけれど」

「で、でも、あの見ず知らずの方に……その……」

「ああ、そうだ。私としたことが、これでは怪しすぎるね。君が警戒するのは当然だ」

 そう言って彼はくすっと笑った。悪人には見えないが、それにしても魅力的過ぎる。

堂々とした体躯、ひどく整った優しげな大人の表情に、なめらかに響く声。

「私の名前は橘友雅。週末のレースがらみで、こちらに来ているんだ。今、パスポー

トはないけれど……これで、どう?」

 友雅があかねに見せたのは、パドックへ自由に出入りできる正規のVIPパスだった。

「あ、同じ」

「同じ……とは?」

「私も持ってるんです」

 あかねはバックから自分のパスを取り出して見せる。

「おや、私たちは仲間も同然じゃないか。でも、まだパドックをうろつくには早いね。

あそこは戦場だしセッティングもまだのところへ乗り込むのは、いささか無粋だ。車

やレーサーの影さえ拝めれば幸せなマニアじゃないのなら、今の内にモンテカルロで

見たいところを見ておいた方がいい。どうせ明日明後日にはすべてがF1一色になっ

てしまうんだから」

「でも……本当にご迷惑じゃ……」

「私とモンテカルロを歩くのは、いやかな?」

「いいえ!」

 あかねが首を横に振ると彼は笑った。

「なら、よかった。では行こう。大丈夫、母の故郷の国の姫に、おかしな真似はしな

いと誓うよ」

 普通なら、こんな唐突な申し出を受けないのが賢明だろう。しかし、あかねは、つ

いて行ってみたいという好奇心に抗う気になれなかった。危険だとはどうしても思え

ない。目の前の男が悪人だとも感じられない。それにVIPパス。同じワークスが発

行したものだから、チームの関係者ということになる。ならばきっとあかねにパスを

くれた友人達にも関係ある人なのだ。これも何かの縁かもしれない。

「おいで姫君」

 彼はあかねに右手を差しのべる。それはまるで映画の中の一シーンのようだった。

 これを拒否できる娘は、どこの世界にだっていないだろう。

「元宮あかね……です」

「あかね殿か」

「殿ですか?」

 あんまり古風な敬称をつけて呼ばれて、思わずあかねは笑ってしまった。

「ああ、これはあまり流行らないね。では、あかね?」

 あきらかに年上の立派な大人に『殿』はもちろん『さん』づけで呼ばれるのも、か

えって不自然に感じられたので、あかねはそのままファーストネームを呼ばれること

を受け入れた。

「……はい、えーと、橘さん?」

「友雅でいいよ」

「……友雅さん」

「結構」

 先生が生徒をほめるように了承されて、あかねは吸い込まれるように差し出された

手に自分の手をのばしていた。友雅は自然にあかねの手を取り、そのまま引き寄せる

と、軽くあかねの肩を押すようにして、ゆっくりと歩き出した。



「ああ……実は私はイタリアに住んでいてね。日本は母の国なのだけれど、もう何年

も行ってない」

「そうだったんですか! じゃあ普段、あまり日本語は使われなかったりするんです

か? でも、とてもお上手ですね」

「ありがとう。幸い子どもの頃から使う機会はそれなりにあったのでね。言葉に苦労

はしていないようだ」

「モナコへはお仕事ですか?」

「そう。まぁ、仕事があるというのはありがいことだよ。食いはぐれる心配をしなく

ていいしね」

 道すがら自らの身の上を語る友雅の話は、あかねを飽きさせず、まるでさっき始め

て会ったという感じがしない。そんな自分があかねは不思議でならなかった。



「ここだよ」

 話をしながら歩いていたら、あっという間に目的地についたようだ。

 美しい庭を持つ瀟洒な洋館は、どこかで見たような気がする。

「ここ……は?」

「姫君にふさわしいところだと思うよ」

 友雅は楽しそうに微笑んでいる。

「国立人形博物館だ。さあ中へ入ろう」


 友雅に連れられて、あかねは、その洋館の中へ足を踏み入れた。

 そこにはかわいらしいアンティークのビスクドールや仕掛け人形、精密なドールハ

ウスと小物の数々、そして日本人形までも美しく展示されていた。

 あかねも女の子だ。このコレクションを見て楽しくないはずはなかった。

 夢中でケースからケースをのぞいて歩いた。



 館内の展示物を飽きるまでゆっくりながめてから、手入れの行き届いた気持ちのい

い前庭で一休みした。

「ここはレースの間は休館になるから今日を逃すとしばらく入れなかったんだ。それ

で多少強引にお誘いしたけれど気に入ってもらえたようだね」

「じゃあ私って本当に運がいいんですね。友雅さんに連れてきてもらわなかったら、

きっと知らないままでした」

「この家……似ていないかい?」

「え……何に?」

 あかねは最初に見た時からずっと気にかかっていたことを問われてどきりとした。

「ふふっ。やはり気づいていたね。この屋敷は、ガルニエが設計した個人の邸宅だっ

たのだよ。後に国に寄贈された人形コレクションを公開する博物館になったんだ」

「ああ、それで! 私どこかで見た雰囲気の建物だって思っていたんです。オペラ座

だったんだ!」

 あかねが手を打って声を上げた。

「そういうこと」

 友雅は茶目っ気たっぷりに片眼をつぶって、笑う。あかねは彼の笑顔を見て、ひと

つの事実に気づいた。

「あ……じゃあ、私がカジノに入れないから……、ここへ連れてきてくださったんで

すね……」

「姫君のご希望になるべく添いたくてね」

「ありがとう! 本当にありがとうございました、友雅さん!! こんなに良くして

いただいて私、なんてお礼をいったらいいか……」

「それは私にとっても役得だったのだから気にしないでいいと言ったろう? もうそ

れくらいにしてもらわないと、これ以上悪さもできなくなってしまうな」

「え?」

 きょとんと見返すあかねに、友雅は苦笑している。

「あの……あの……ええと……友雅さんは…………」

「ああ、心配しなくても大丈夫。君のような姫君の前では紳士でいるよ。さて、ホテ

ルはどこ? 送っていくよ」

 友雅は終始にこやかで、優しい紳士のままだった。




 丁寧にホテルのロビーまで送られて、あかねが、またひとしきりお礼を述べると、

さすがにいたずらっぽく笑って言った。

「なら下心はないけれど、これくらいはお礼をいただこうか」

 フロントの前で軽く頬にキスをされて、あかねは飛び上がる。

「と、と、友雅さん! 今の……」

「また会えるといいね。それでは、ごきげんよう。よい旅を」

 鮮やかに背を向けて立ち去る大人の男を、あかねはただ呆然と姿が見えなくなるま

で見送った。






 夕食時には一緒に日本からモナコへ来た二人の幼なじみの友人、同級生の森村天真

と後輩の流山詩紋と合流し、食事もできる気軽なカフェへと繰り出した。

 未成年ばかりでワインは飲めないので、食事の友はガス抜きのミネラルウォーター

とぶどうのジュースだ。喉を潤したところで、天真があかねに尋ねた。

「あかねは、今日、何してたんだ?」

「行きたいところって、どこだったの?」

 ニースに誘ってくれた詩紋が聞いてくる。

「えーと…………人形博物館」

「人形博物館〜っ?!」

 天真が声を上げた。

「うん。かわいかったよ。建物もすごくてね。明日からレースの間は休館だから今日

しか見られなかったの」

「へぇー。それで別行動したかったわけか。でも明日はパドックにマシン見に来るだ

ろ?」


 天真はチーム・フジワラのメカニックのアシスタントを兼ねて見学に来ている。

 将来的にはレーサーを目指している天真にとって、モナコ観光など二の次なのだ。

この食事の後も、またパドックに戻って整備の続きを手伝うらしい。

 チーム・フジワラは、詩紋の父が社長である自動車会社の所有するレーシングチー

ムで、天真は子供の頃、詩紋の父に連れられてサーキットにレースを見にいき、すっ

かりモーターレースの虜になった。

 十八歳になって車の運転免許が取れるまではカートレースで腕を磨き、いつかF1

レーサーになるという夢がある。

 詩紋の方はレースや車にそれほど興味がなく、特に世襲でもない父の会社を継ぐ予

定もないが、幼なじみの天真が参戦するカートのレースがあると、あかねと共に、父

に便宜をはかってもらってサーキットへ応援に出かけていた。

 天真には具体的に目標がある。

 今年、フジワラから驚異的な速さでF1デビューした源頼久だ。

 彼はフジワラのレーシングスクール出身のたたき上げで、十八歳になるやいなや、

日本のレースで驚くべき短期間に結果を出し、イギリスのレーシング・スクールに留

学。更にはそのスクールの最速記録をことごとく塗り替えて卒業し、イギリスF3選

手権にフル参戦したその年に見事総合優勝した。手のつけられないカミカゼレーサー

として評判を取り、今年はいよいよフジワラからF1デビューを果たしたばかりの新

人F1レーサーだ。

 フジワラ育ちの頼久は、天真や詩紋、あかねと顔見知りで、少々年の離れた友人…

…と言えないこともない関係だ。


「パドックか……そうだね。頼久さんにも会って激励したいし!」

 詩紋の提案にあかねもうなずく。モナコには元々、頼久の応援のために来たのだか

ら、早めに会って言葉をかけたいと思う。

「あいつは、まだスポンサーのイベントとかで引っ張り回されたりもしてるっぽいけ

どな」

 天真が目の前に出された前菜をつつきつつ言う。

「レーサーって大変だね。レースだけしてればいいんじゃないんだ」

 あかねが目を丸くする。

「モナコは特にお偉いさんの見物客が多いし、ファンサービスも大事なんだろう。走

行練習に入れば、それどころじゃないから、その前はさ」

「ふーん」

「裏方はマシンのセッティングで、目が回りそうだけどな! 下っ端で雑用係の俺な

んか立ち止まってる暇ないくらいだぜ」

「すごいなぁ。天真先輩も、すっかりスタッフの一員なんだね」

 天真が、どこか得意そうに話すのを、詩紋とあかねは感心して聞いていた。

「頼久が出てくると、また追っかけが騒ぐからうるさくてかなわないぜ。まぁパドッ

クパス持っててもモーターホームとかピットの奥までは入れないからいいけど、水曜

日までは誰でもパドックエリアだったら、のぞきに来られるからなぁ」

「頼久さん、人気あるもんね」

 あかねは寡黙な男の横顔を思い描いた。


 源頼久は、あかねや詩紋にとっては昔なじみのお兄さんだが、世間的には若き日本

の独身美形F1レーサーで、女性誌にまでグラビアやインタビュー記事が掲載される

ような人物だ。

 ちなみに頼久自身は常にレースのことばかり考えているような男なので、そういっ

たマスコミの露出は苦手らしい。しかし、モーターレースではスポンサー獲得が至上

命題。速く走るためには、金をかけたマシンに乗れなければ意味がないので、営業仕

事もそれなりにこなしているようだ。

 そして、どんなに話ベタでも、頼久はレーシングスーツで立ってるだけで女性がざ

わめく容姿の持ち主だった。才能と美貌に恵まれた者にはスターの素質がある。あと

はこのF1デビューの年で、どれだけの結果を出せるのか。彼の速さは果たして本物

なのか。

 モナコまでの数レースで、まだ表彰台には登っていないが、予選でベテランレーサ

ーとほとんど同タイムでトップを張り合ったり、なかなかの健闘を見せていて、業界

は、それこそ固唾をのんで見守っているところなのである。


「でもなー、新人のモナコ初レースなんて、公道だから無理はきかないし、抜き所も

ないし、練習走行からついていくのに必死で何周かまわるうちに、どこかのコーナー

でガシャン、で終わるからって言われてるんだよな」

「難しそう〜」

「頼久さん、上手く行くといいねえ」

「初回は予選通ればいいんじゃねぇの? あーあ、俺も早くマシンに乗りたいな。

やっぱカートと全然違うしさ。十八になったら速攻で免許取ってやるぜ」

「天真くんも頑張ってね」

「まかせとけって!」

 慣れない味付けの料理を食べながら、天真は終始ご機嫌で、あかねと詩紋は、彼の

話に相槌を打ちながら、モナコグランプリ開催前の華やぎを味わっていた。







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