2003-08-16
自転車で散歩に出る時には、GARMIN を持っていく。 ナビとしても使うが、どっちかと言えば走った軌跡を記録しておくのが主目的。 帰宅後は、GARMIN をデスクトップPC に接続してデータを吸い上げる。 以前に触れた通りだな。
ところで、お盆休みはとりあえず目的もなく実家に帰省するのが昔からの習慣。 BROMPTON を買ってからは、自転車もいっしょ。 そしてノートPCも持参する。 ノートPCからシリアルポートが消えたのはかなり昔の話なので、GARMIN を繋ぐためにはひと工夫必要になる。
カシミール3D はフリーソフトだから、ライセンスの心配なしに何台にでもインストールできる。
地図データはどうしよう? カシミール解説本の地図データを(デスクトップ機に加え)ノートPC にもインストールしていいかっつーと、微妙かも。 なんか、いいともダメとも書いてない気がしなくもない。 少なくとも、Web で堂々と書くのははばかられるかなぁ…。
幸いカシミール3Dには 国土地理院の地形図閲覧サービス(試験公開)のデータを使うプラグインが用意されているので、こちらを使う事にしてみる。 ホントは数値地図(地図画像)が欲しかったんだけど、秋葉原に行ったついでに書泉ブックタワーに行っても見つからなかったんだな。 他の手段を考えよう。
あとは、デスクトップ機に蓄積している GPSデータをノートPC にコピー。
カシミール側の準備は比較的簡単に整う。
手持ちのノートPC はシリアルポートを持っていない。 I/F を拡張する外付けBOX(ポートリプリケータ)が標準添付されるが、そこにもシリアルポートは存在しない。 けど GARMIN を繋ぎたい。 ホントは GARMIN が USB機器になってくれればいいんだけど、実際にはそうなってない。
そこで登場するのが、USBに接続するタイプのシリアルアダプタ。 シリアルポートを持たないPCに、シリアルポートを増設しましょという装置だ。 カシミール3D側では COM1〜COM10 が選択できるから、10本くらいは挿せるものなのかも。
軽く "USB" "シリアル" で検索してみる。
RATOC REX-USB60 \5,980 NEC PK-UP100 \11,000 IBM 22P5298 \4,500 I-O DATA USB-RSAQ2 \8,000 Planex URS-03 \3,980 GWC UC-310 \open ELECOM UC-SGT \5,380
おぉ〜、色々あるねぇ。 メーカーサイトの他に、装置側や個人のユーザさんが調査してまとめた情報も。 例えば チンゲン菜の工作&実験室 さんでは、色んなケーブルの動作検証をしていたり。 目的によっては参考になるのではないかな。 いやぁ、こう言う情報をよく調べてからにすれば良かったかな。
購入は、町田のヨドバシカメラで。 店内をうろついていて見つけたのが I-O DATA の USB-RSAQ2 であった。 購入価格、\6,480。 上に挙げたリストを見ると、高い買い物をしちまったかも。 もっとも、他のが入手できたかどうかは別儀だが。
とりあえず、ノートPC 本体の USB ポートを使ってみる。
ドライバを入れて、いざ接続。
…と、COM4 として認識されましたな。 なんで COM4 !? 普通のPCは COM1/2 を持ってるから、COM3 辺りかと思ったんだが。 USBポートを変えると COM の番号も変わるとか聞いたことがあるから、別の所に繋げば COM3 になったりするのかも知れない。
早速試してみる。 ポートリプリケータを接続して、そこの USBコネクタに接続してみる。 えぃ。 何だよ、またドライバをインストールしなくちゃいけないのか。 面倒だな。 …と、今度は COM5。 ん〜、COM1〜3 は何処へ行っちまったんだ。
一応 何番の COMポートとして認識されているかの確認方法をメモっておくと、デバイスマネージャの「ポート(COMとLPT)」にひとつだけ「拡張ポート」が現れるのですぐに分かる。
COMポートさえ認識できてしまえば、あとは GARMIN〜カシミール間の接続はデスクトップPCと変わらない。 いつもの様にトラックデータをダウンロードして、いつもの様に地図上に軌跡を表示できる。 いつもと違うのは地図データと PCの能力だが、まぁ運用上は問題なさそう。 やっぱりデスクトップは広い方がいいなぁ、としみじみ思うけど。
GARMIN 関係をアレコレ見ていると、I-O DATA USB-RSAQ2 は比較的動作検証で"OK"が取れている機種という印象がある。 言い換えると、比較的安心して使えると言う事かな。 個人利用では GARMIN くらいしか繋がないのだが、それでも安定しているに越したことはあるまい。 もっとも、動作検証されている機種ってのは、単に数が出ているって事じゃないかとも思うが。
あとは、コネクタが何故かメスになっている。 普通のシリアルポートはオスなので、普通の周辺機器を繋ぐにはオス-メス変換する必要がある。 GARMIN の場合も然り。 でもって、変換アダプタ(ジェンダーチェンジャーと言うらしい)がちゃんと付属している。 コネクタとコネクタがジェンダーチェンジャーを介して向かい合う訳で、あまりカッコよくないが。 ちなみに、ジェンダーチェンジャー単体売りだと 700円くらいかな?
ところで、シリアルケーブルってのは案外長さが足りなかったりする。 机上の配線(色々迂回させたりする)関係か、微妙に足りなかったりする。 その点、USB-RSAQ2 は普通のBコネクタを使っているので、その辺で売っている USBケーブルで長さを調節できるのが美点か。 固定長ケーブルのでも、USBケーブルを延長すればいいんだけど。
全体として、特に問題もなく目的を達成できた。 あっけない気もするが、このくらいお手軽かつ確実に動作してくれるのは有難い事だと思う。