LF-M760JD

2004-09-19

DVD-RAMドライブを新調しよう

普段メインに使っているPC(Houyhnhnm)に無くて、旧環境にある物。 実は、タブレットなんかよりも重要な物が抜けていたりします。 それは書込み可能なリムーバブルメディア。 言うまでもなく日常のバックアップ用です。 日常必要なのに付いてなくて普段どうしてるのかと言うと、LAN で繋いで旧環境のドライブを使うわけです。

DVD-RAM の Read/Write は HDD みたいに高速ではないので、ネットワーク越しであってもパフォーマンス面での不満はありません。 ですが、使い勝手と言う意味ではダメです。 とりあえずドライブを使うため「だけ」に PC をもう1台起動しておかなくてはいけない点だけでダメです。 バックアップなのに、「もう1台起動するのが面倒だからい〜や」なんて事になりかねません。 ひとりで使う限り、どう転んでも、ローカルに繋がっているドライブには勝てません。

しかし、Lilliput に繋がっている LF-D200JD は SCSI接続。
SCSI I/F を持っていない Houyhnhnm には繋げられません。

ここは思い切って新調することにしました。 元々 DVD-RAM ドライブを追加するつもりだったので、PC本体の BTO では敢えて CD-ROM/DVD-ROM ドライブを選択していました。 ある意味、計画通りです。 LF-D200JD では DVD-R を焼けないので、DVD-R が焼ける機種だと遊べるかも。 なんて考えもありました。

殻付メディアが好き

ところで、なんで DVD-RAM なのか。

一般的な CD-R/RW,DVD-R/RW,DVD+R/RW は、実はあまり好きではありません。 媒体がむき出しなので記録面に触れたり傷を付けないよう気をつけなければいけません。 トレーに乗せる時も、センターが合っているか慎重に確認します1。 あと、書込みが一発勝負2的なところも嫌いです。 いや、保存用であって1度焼くだけなら、毛嫌いするような物ではないんですが。

そんな訳で、カートリッジ付きのメディアが好きです。 例えば、MO や DVD-RAM。 PD を使っていた時期もありました。 これらは、カートリッジ付き故の扱い易さが大きな特徴です。 素人が扱うのですから、カートリッジに入れておいた方がいいに決まっています。 記録面保護の他にも、埃対策としても有効でしょう。 あと、セクタ単位で自由に書換えが可能という点でも共通していますね。

その代わりに、普通の CD/DVDプレーヤでは再生できません。 最近では DVD±R/RW ドライブで "DVD-RAM 対応" という物もあるのですが、カートリッジ「なし」限定だったりします。 これがデメリットと言えなくもないのですが、私の場合は上記のような信念に基づいてカートリッジ付のメディアが使える環境を構築して来ているので、何ら障害にはなり得ません。

Panasonic LF-M760JD

最近は「スーパーマルチ」と称して CD-ROM/R/RW/DVD-ROM/-R/-RW/DVD+R/+RW そして DVD-RAM が扱えるドライブが多く登場しています。 でも、DVD-RAM 対応と言っても、カートリッジ無しのメディアしか使えない事が多いのは、すでに触れた通りです。 たまにカートリッジ付き DVD-RAM に対応した物が出たと思ったら、たいていは松下寿製のドライブを採用しています。 ならば Panasonic ブランドでいーじゃん、てな結論になり勝ちです。

こうして、「カートリッジ付きじゃないとヤダ」というワガママのために、割高なドライブを購入する羽目になるのです。 まぁ、喉元過ぎれば何とやらで、買ってしまえば気にならないのですが。 むしろ、剥き身の DVD-RAM 媒体を買う度に,使う度に「アッチにしとけば良かった」などと思わずに済むメリットの方が大きいカモ。

今回は Panasonic LF-M760JD を選択しました。 USB 2.0 接続の外付けモデルです。 最近の Panasonic ブランドと同じく、正面は鏡張り。 それに合わせて本体も銀色に塗装されています。

このデザインは、銀色のノートPC(Let's note か?)と合わせて使う時にカッコいいように、という事なのでしょうか。 幸い VALUESTAR TX も銀色なので、重ねても違和感はありません。 ただ、VALUESTAR TX が丸みを帯びたデザインなのに対し、LF-M760JD は角の立ったデザインなので少し合わないかも。 皆が皆 PC-9801 のデザインに合わせていた頃の「ジジくさい」頃のほうが、統一感はありましたな。

古い LF-D200JD は ACアダプタだった(しかもコネクタがDINなの)ので、けっこう邪魔でした。 その点、LF-M760JD は電源ユニットを内蔵していてスッキリ。 筺体の大きさは変わっていないのに、何だか進歩を感じます。

電源スイッチも無くなっています。 これは、USB で接続された PC本体の電源 ON/OFF に連動してドライブの電源も追従する方式になっているからです。 なんかインテリな感じがステキ。 そして、なかなか便利。

単純に接続しただけだと DVD-ROM ドライブとして認識されるだけなので、DVD-RAM として使うにはドライバをインストールします。 添付の CD-ROM からドライバをインストールすれば OK。 こちらも滞りなく設定できました。 念の為、製品情報のサイトから最新のドライバを確認しましたが、製品に付属していたのが現在の最新版のようでした。

Windows 2000 までは DVD-ROM ドライブと DVD-RAM ドライブで2つに見えていたのですが、Windows XP ではちゃんとひとつに見えます。 使うメディアの種類によらず、同じドライブレターが使えるので便利です。 て言うか、これが当たりまえ。 Windows2000 までは、その当たり前が出来ていないわけで。 特に褒めるものでもない気が…。

普通に使ってみた

まずは、バックアップ用に使ってみました。 普通にファイルの読み書きが出来る、リムーバブルなドライブです。 順調です。 以前に古い LF-D200JD で記録したメディアも問題なく読み書きできています。 互換性も大丈夫です。 これと言って面白いことは起こっていません。

試しに 356MB くらいのファイルを作ってコピーしてみましたが、5分くらい掛かりました。 転送速度は 356MB÷300s で 1.18MB/s 。 DVD では1倍速3が 1.385MB/s なので、1倍速出てないくらいですか。 謳い文句は(対応メディアを使えば)5倍速なので、速度を期待しているとガッカリするかも。 実際には、細かいファイルをごちゃごちゃ読み書きするので、もっと遅くなるのでしょう。

CD-R/DVD-R を焼くために B's Recorder GOLD BASIC がバンドルされています。 これをインストールして、CD-R を焼いてみました。 こちらもこれと言った面倒もなく、無事に作成できました。 つまらない位に順調に動作します。 せっかくだから DVD-R を焼くのも試してみたいところですが、今の所は CD-R で用が足ります。 その内、試してみる事にしましょう。

バックアップのために別の PC を立ち上げなければならないという状況は、かなり億劫なものです。 不可ではないけれど、可でもない。 そんな感じです。 ローカルドライブに DVD-RAM が加わっても、これと言って新しい事が始まるわけじゃありません。 けれど、運用上の意味は大きいのだと思います。

  1. トレーに乗せる時は慎重に
    初めのうちは慎重に扱っていましたが、だんだん扱いに慣れてくると油断が生まれますね。 そして CD-ROM を(ちゃんと置いたつもりでしたが)ズレて置いたままトレーを閉じてしまい、ドライブの隙間に挟み込んでしまった事があります。 CD-ROM に傷を付けてしまいました。 それ以後、裸の媒体を扱うときは、どうしても神経質になってしまいます。

    件の CD-ROM は、音楽CD 用のリペアキットで修復したらデータは読めるようになったと記憶しています。 オーディオコンポを買った時にオマケで貰った物でしたが、思わぬところで役に立ちました。

  2. 一発勝負
    CD-R や DVD±RW なら、パケットライト方式にすれば自由に書換えが可能になります。 例えば B's CLiP なんかがそうなんですが、バンドルされているドライブは多いと思います。 でも、低速だし認識に失敗する事はあるし、インストールしていなければ読めないしで、あまりいい印象は持っていません。 好きか嫌いかで言えば、嫌いです。

  3. 1倍速
    DVD は 11Mbps (1.385MB/s)、CD は 1.2Mbps (150KB/s)。 DVDビデオソフトや音楽CD が「1倍速」の基準になります。
    ちなみに、USB 2.0 は 480Mbps (60MB/s)、USB 1.x は 12Mbps (1.5MB/s)。 実測した値は 1.2MB/s そこそこなので、I/F的はボトルネックになっていません。

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