BOSE AMS-1III

2004-05-15

こんどはスピーカ

PC と LCD を新調したが、スピーカは特に何をするでもなく。 好みのスピーカを使いたいので、PC のオプションとしてのスピーカは当然「なし」。 単純に PC本体のみが増えたので、その分スピーカが不足している状態になった。 しかし聞く人は相変わらずひとりなので、1台あれば足りるとも言える。

手持ちのスピーカは BOSE MediaMate。 初めてデスクトップPCを買った時に購入したものだ。 購入は 1996-06-08、今から8年前? 一番長く使ってる周辺機器かも知れないなぁ。 手持ちの MediaMate は初代で、現在は2代目の MediaMate U が出回っている。 なかなかお薦めなので、機会があれば音を聴いて欲しい。

この MediaMate は、2系統入力対応でミキサー内蔵なのだ。 2台の PC を接続して2台が同時に発音しても大丈夫。 入力切り替えなど伴わず、ちゃんと音が出る。 これまでは BrobdingnagLilliput に繋いでいたが、Lilliput を外して Houyhnhnm につなぎ直してみた。 これで、主に使う2台の音が賄える…筈だった。

ところで、双方ともデュアルモニタ化したので、今のところ4枚の LCD をズラッと横に並べている状態。 Houyhnhnm のモニタの両脇にスピーカを置くと、Brobdingnag の音はあらぬ方向から聞こえてくる。 特にゲームで遊ぶときなど、すごい違和感がある。 まぁ使う機会は多くないので、我慢すればいいのだが。 ついでに言うと、Lilliput は動画エンコード機だったりするのだが、コレにスピーカが付いていないのも激しく不便。 こちらも頻度を考慮すれば…。

以前から狙っていたスピーカがあったのだが、「PCを新調した暁には」という理由で自重してきた。 そして念願かなって PC を新調、そしてスピーカに関して不満が。 もはや思い止まる理由は無くなってしまった。

AMS-1III

と言うことで、買ってきた。

ブツは AMS-1IIIというミニコンポ。 スピーカ AM-5III は単品でも販売されている(本体価格 \59,800)。 AMS-1IIIは、これに専用のレシーバ(RA-15) と CD/DVDプレーヤ(DVA-15) を組み合わせた製品。 本体価格は \99,800。 別売で MD デッキも用意されているが、別にミニコンポが欲しかった訳ではないので関心なし。 あと、オプションのサテライトスピーカ用スタンドを購入。

ミニコンポなので、基本的に PC用ではない。 コレを選んだ条件として、"BOSE的な音"が嫌でなかったこと。 そしてサテライトスピーカが小型である点が重要だった。 PC 周辺は場所がないので、小さいに越したことはないのだ。 PC用として売られているスピーカでも昨今ではそれなりの音で鳴る物も増えてきたが、まだ少し落ち着きが足りない印象がある。 その点オーディオ製品の方が成熟していて、聴いていて安心感がある。 で、スピーカは AM-5III に決めた。

AM-5IIIは純粋なスピーカなので、PC用スピーカとして使うには別途パワーアンプが必要になる。 アンプを置く場所が必要になるが、スピーカと違って線さえ繋がればいいので、多少の大きさは我慢できるだろう。 条件は、外部入力が1つ以上あること。 ボリューム調整用にリモコンは欲しいな。

で、そのアンプだが。 単品アンプを組み合わせるとすれば、価格からいって DENON PMA-390Wmarantz PM6100SA ver.2 が候補か。 最安モデルだが、PC の音を出すくらいなら十分じゃないかな。 一方、せっかく BOSE がセットを用意してくれてるんだから、そっちにしとけば?とも思う。 同じ支出なら、CD/DVDプレーヤが付いていた方がお得かな、なんて貧乏根性も顔を出してみたりして。 設置に必要な面積は同じくらいかな。

川崎ルフロンのヨドバシカメラに行き、オーディオフロアを独りでウロツク。 何か大発見があるといけないので一巡りなのだが、やっぱりコレと言う物はなかった。 AM-5IIIはスピーカ売り場に、AMS-1IIIはミニコンポ売り場に展示されていた。 また、ホームシアター売り場ではスピーカスタンド類も展示されていた。 この辺りは取り寄せを予想していたので、ちょっと意外。

見ていても話は進まないので、適当に店員を捕まえて話を聞く。 とりあえず希望を言っておくと、

こんなところ。 音質については、AM-5IIIを指定の時点で消えている気もするが。 まぁアンプの個性もあるようだから、その参考用だ。

店員の話では、 ボリュームを上げるなら単品アンプの方が良いかも知れない。 アンプとしての性能は、単品の方が上であるのは間違いない。 しかし、それほどボリュームを上げないなら、BOSE のアンプを使った方がバランスがいい様に思う。 AMS-1IIIのアンプ(RA-15)は、AM-5IIIを前提にチューニングされているので、単品よりは相性がいいだろう。 AM-5IIIは空間を包み込むような音を出すので、パワー不足を感じるほどボリュームを上げるのは向いていない。 AMS-1IIIで不満はないでしょう。 …こんな具合だった。

ともかく音を聴いてみましょうって事で、試聴タイム。 AM-5IIIは 4702III(BOSE製のアンプ)との組合せで試聴できたが、スカスカな音で「あれ?」ってな感じ。 ボリュームを上げてもらっても良くならない。 試しに同じアンプに繋がっている 125 を試聴したら、こっちは良かった。 むぅ、AM-5IIIはダメなのか?

続いて AMS-1IIIを試聴。 あれ。 こっちは満足できる音だ。 さっきのスカスカ感は無い。 AM-5IIIがダメって訳じゃなさそうで一安心。 …もしかして、接続間違えてねぇ? (^^; ここでも WBS-1EXIII(スピーカ 125, レシーバ PLS-1510 のセット)を試聴してみたが、音はこっちの方がいいな。 スピーカは少し大振りだけど。

比べれば違いは明らかだが、単体で聴く分にはそんなに気にならないだろう。 実際に聴いてみて納得したので、AMS-1IIIに決定。

設置そして運用

到着した荷物は、AM-5IIIの箱と RA-15/DVA-15 の2箱。 ホントに単品スピーカとセットにしただけ。 「AMS-1III用」というシールが貼られている以外、正真正銘単体の AM-5III なのな。

サテライトスピーカにスタンドを付けて、いざ設置。 ベースモジュールは PCで言うとミニタワーくらいのサイズはあるので、かなり場所を選ぶ。 ただし、音の方向性はあまり感じないとのこと、同一音場内であれば自由に設置できるようだ。 てな訳で、モニタの横、PC本体と対象の場所に設置。 サテライトはこれらの上に乗せることにした。

早速音を出してみる。 いつも BGM 代わりに聴いている MP3 だが、MediaMate を使っていた時に比べると随分と聴きやすい。 ただし、ディティールがよく分かる様になった分、悪いところも目立つようになってしまった…。 試しに音楽CD を掛けてみたら、こっちはクリアかつ深みがある音で、なかなか良い感じ。 これなら、メインのシステムとしても行けるかも。

DVDプレーヤの映像出力を UltraSharp 2001FP HAS に入力すると、映像は 2001FP,音は AMS-1III で試聴できる。 てんで DVD試聴も試してみたが、こちらは 2001FP の表示がかなりダメっぽい感じで残念な結果に。 まぁ期待はしていなかったのだが。 ちゃんと TV で観ましょうって事だ。

昔からの信条なのだが、人間に触れるところ(ディスプレイ,スピーカ,キーボード,マウスなど)は金をケチってはいかん。 PCのスペックを落してでも、いい物を投入すべきだ。 PC 用のスピーカに 10万円と言うとバカみたいだが、鳴らしている時間はメインのコンポよりよっぽど長い。 今の所、購入して正解だったと思っている。

Houyhnhnm こと VALUESTAR TX は、元々水冷による静音が売りのパソコン。 そこにオーディオ用スピーカを組み合わせたわけで、これまでの PC 環境からすると音楽再生環境はかなり改善された。 自分の用途では PC の音それ自体は主役ではないので、これでかなり満足しちゃうのである。

Copyright© 1998-2006 Hira