108. 電車のファンタジー (2001/9/3)


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ある日、電車で居眠りをしていたのだが、起きたら隣の親子連れの少女にもたれかかって寝ていたことに気がついた。その少女は親子連れではあったがギャル風のメイクやファッションをしていた。渋谷行きの電車だけはある。私は目を覚ましたあとはカバンから本を出して読み始めたのだが、その少女は落ち着かない様子で周りをキョロキョロとみまわしている。ときどき、いらだたしげに足をゆすり、その足が私のズボンをこする。さては私は彼女を刺激してしまったのだろうか。私は隣で女性が居眠りして自分によりかかってくると暖かくて気持ちいいなと思うものだが、それと同じような感触を私が彼女に与えたのだろうか。

という電車のファンタジーはどうだろう。


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