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通信!届け我が家まで

1999年4月15日  MASA☆


私は某メーカーのPCのサポートセンターに勤めて2年になります。
その中であった一件です。


その日の朝、友人のお父さんが亡くなったと連絡を受けて、仕事を半日で切り上げて通夜に行く予定でした。
そして順調に対応を済ませ続け、そして最後に1件にしようとして取った電話でした・・・・・

「あの〜、インターネットができんのだがぎゃの」

はて? どこの人だろう??
かなり方言がきつくて独特なしゃべり方をするおじいさんです。

「はいはい、それではどんなエラーが出るか教えてください」
「ん〜〜、発信音が聞こえんと出てるの」

私はダイヤル方法の設定が間違ってると思いましたので

「電話はどういうタイプですか?」

と聞くと黒電話と言うので、設定がパルスになってるかどうか確認したら、ちゃんとなってました。
困った私は、

NTTさんに回線を調べてもらうよう連絡してもらえますか?」

と言ったら、次の一言。

「NTTは使ってないぞ」
「え? それでどうやって電話を使っているのですか?」
「無線電話じゃ」

Σ!(゚▼゚;)>

注:無線電話とは、昔むかし電話がまだ普及してなかった頃、農村などに電話を引くときに本家に回線を引いて、分家は無線を使用して回線に繋げます。

そして、住んでる場所を聞いてさらにびっくり。
飛騨山脈ド真ん中山奥ということだったのです。

回線を引けるかどうか聞いたら10km以上も引かねばならず、その間に渓谷などがあって費用が100万単位でかかるとのこと。
当然携帯電話も使えず・・・・・・

これではどうしようもなく、
「これでは申し訳無いですけどムリですね・・・」

と言ったところ

「何〜〜!、わしゃ2日もかけてパソコン買ってきたんやで。インターネットちうもんをするためにやな。それができないとはどうしてくれるんや!!

と、烈火のごとく激怒<(T_T)>

販売店に連絡したところ、知らぬ存ぜぬで突き通し・・・
仕方なくその後2時間パソコンの使い道等おじいさんに説明しつづけやっと納得。

通夜は結局大遅刻となってしまいましたとさ(T▼T)

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