2006年7月2日 久遠
驚愕!時代を超えて
ある個人営業のスーパーでアルバイトをしている久遠と申します。
以前から楽しんで皆様の記事を拝読しながら、いつか自分も投稿できればなぁとか思っておりました。
まあそんなことなんて起きないだろうと思ってた自分が間違いでした・・・
ネタは新鮮第一、冷めないうちに遭遇した当日に投稿させていただきます。
私が住んでいるのは自然豊かな農業地帯。
帰省ラッシュの時期には、里帰りした皆様のおかげで小売店の売り上げが伸びに伸びるという土地です。
ご近所はみな顔見知りといった感じで物騒な話も少なく、農業を営むお年寄りの多い土地柄のせいか、
・お財布を使わずポケットにお金をそのまま入れている人がしょっちゅういらっしゃる
(ごく稀に、土を弄っている最中に入り込んだらしい何かの幼虫も一緒に渡される)
・お年寄りが多いので必然的にお支払いにかかる時間も長い
・耳が遠い方、老眼の方が聞き間違い見間違いで店員と支払い時にトラブルになる
・年金支給の時期は買いだめする方が多くてレジが修羅場
と、少ない人数で青果の袋詰めから会計まで回している従業員にはあまり優しくない職場です。
また、近隣でも有数の安売り店なので、土日は隣町から車で来店するお客様も増えて更に激しい修羅場が展開されております。
さて、新旧貨幣・紙幣が入り乱れてやり取りされるレジに、あるお客様がいらっしゃいました。
この方が出された2枚の紙幣のうち、一枚は二千円札。
守礼之門と源氏物語の図が入ったあのお札です。
発行されてから随分経つけど、こうやって現物に触れるのは初めてだなぁ。
よく分からない感慨に浸りつつ、その下に重ねられたお札の額面を確認するべく、ぴらり。
ええ、そこには千円札があると思ってたんです。
もしくは間違って五千円札とか一万円札を出されてるんじゃないかと踏んでたんです。
甘かった。
私は甘かった!
そこに堂々と鎮座ましましていたものを見て、私の思考はホワイトアウトしました。
どう眺めても間違いようのない、
し み 一 つ な い 五 百 円 紙 幣
祖父がタンスに保存しているものは見たことがありましたが・・・
まさかこれをお支払いに使われるお客様がいるなんて!
確認したところ、お支払いには現在の五百円効果同様使えるとのこと。
しかし、それ以上に気になるのは、このお札がいったいどんな状況下で保存されていたかということのほうです。
岩倉具視卿の鋭い眼光は、経年劣化さえ寄せ付けなかったんでしょうか・・・
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