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通販!奇妙な人々

2004年8月4日  PKN


先日無事に(?)通販の受注コールセンターのバイトを卒業しました。
そこでの小ネタを少々。


<その1>

年末、めっちゃ忙しい時に入った電話。
熟年の女性からの入電でした。

「お電話ありがと・・・」
「ほんとに、あなたって人は、経済観念がないんだから!」(絶叫)

・・・・・。(硬直中・・・ダレカ、Ctrl+Alt+Delを押シテクダサイ)

気を取り直して、お話を伺ったところ・・・

ご主人が値段も確かめずに通販の商品をご注文されたことにご立腹の奥様が、お電話された様子。
というか、ケンカが収まる前に電話された模様で、受話器を持ったままご主人を怒鳴ったところ私が電話に出た、というのが真相のようです。

奥様、お電話していただくのは、ケンカがひと段落してからで結構でございます。
よろしくお願いいたします。


<その2>

年度末、まためちゃくちゃ忙しい時に入ったお電話。
やや高齢の男性よりの入電。

「はい、担当PKNでございます」
「実は、甥が医者になりましてな」
「は?」

その男性は、甥御さんが医者になるまでの細かい経緯を、家族関係も含めて微に入り、細にうがって、ご丁寧に説明してくださいました。
そのまま5分経過。

「あの、お客様、失礼でございますが、どのようなご用件でございますでしょうか?」
「いや、あの、実は、甥が医者になりましてな」

「ふりだし」に戻ってしまわれました。
さらに5分経過・・・

「ということで、○○という商品なんですが・・・」

「やっと、注文!」と内心喜ぶ私。

「はい、ご注文でございますか?」
「いや、あの、実は甥が医者に・・・」

「ふりだし」に再び戻る。わたしが悪うございました(T_T)
以後、一切さえぎりませんので、どうぞご存分にお話ください、と覚悟を決める。

さらに15分経過。

「・・・というわけでしてな、御社の○○という商品を使い続けたいと思いますので、よろしく。では」

ガチャッ ツーッツーッツーッツーッ

イッタイ、コノ電話ハ、ナンダッタノダラフ???


<その3>

春も過ぎ、初夏の気持ちのよいある日。
お声の感じから、年のころ、20代〜30代の男性からでした。

「お電話ありがとうございます。担当PKNでございます」
「注文したいナリ」
「・・・・・」

一瞬絶句するも、立ち直る。

「あの、お客様、ご注文の商品はどちらになりますでしょうか?」
「分からないナリ」

いちいちヘコんでいられないので、気を取り直して、

「テレビをごらんいただいたのでしょうか?」
「そうナリ」
「・・・そういたしましたらですね。当社のCMをもう一度ごらんいただいて、商品を確認していただいてからもう一度ご連絡いただけますでしょうか?」
「わかったナリ」

半ばヤケに、

「そうしていただけますでしょうか? ありがとうございます。またご連絡お待ち申し上げておりますので」
「そうするナリ。ところで、名前、何ナリか?

そう来るか!!

「はい、PKNと申します」
「また、電話するナリ。ばいば〜い」
「ありがとうございました」


私は、わりとレアなケースやややこしいケースにめぐり合わせることが多かったのですが、この3つが最強でした。
もうこの手のお客様のお話を聞くことができないかと思うと、うれしくて涙が出ます。

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