2000年1月25日 RX
流浪!メビウスの輪
今回の登場人物は、普通の女子大生っぽい娘です。
質問の内容は、いろいろいじっていたらマシンが動かなくなってしまい、どうすればいいのかということです。
PCが使用できずにイライラしている様子。
「では、『CTRL+ALT+DEL』で強制終了の画面が出てくるか試してください。」
「はいはい・・・」
「どうですか? 反応ありますか?」
「んー、だめー。反応しない。」
「では、マシンの電源を切って再起動してみましょう。」
「どうすればいいの?」
「パソコンの右側面にある、電源スイッチを押してください。」
「え? それって、どこ?」
ああ、ディスプレイの側面を見ているのかな・・・
「本体の右側面です、液晶画面ではないですよ。キーボードが付いている所の右側面です。」
「だから、どこだっていってんだよっ!!」
・・・!?(゚▽、゚#
「ば・・・」*
「ふぅ」
ユーザに聞こえないように電話をミュートにして嘆息。
まぁ、こんな仕事をしていれば逆切れされることも多々あります。
突然の逆ギレっぷりにあきれつつ、丁寧に説明してみました。
「お客様、『右』って分かりますか?」
「分かる」
「じゃぁ、『側面』ってわかります?」
「・・・分かるわよ」
ナンデスカ、ソノ『てんてんてん』ハ・・・
「では、『右側面』は?」
「だから、どこよっ!!」
・・・ニンゲンナンテ(以下略(T_T)
もう、何も言葉を返すことができませんでした。
私とニンゲンという種族との間には言葉という巨大な壁が立ふさがっているようです。
そんな時、僕の頭にこんな言葉が浮かんできました。
『そこに愛はあるのかい? 心にダムはあるのかい?』
以上が、私が久しぶりに体験した心温まるお話です。
*:『馬鹿か、てめぇはっ!!』って怒鳴りそうになって、初めの「ば」が口をついて出たんじゃありませんよ。
ええ、違いますってば。(゜▽、゜
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