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日米!交流決裂(前編)

1999年12月28日  FOX−兄貴


あれは、私がこの職に就いて間もない頃。

「はい、担当の・・・」
「オレはな、文章が書きたいんだ!
「は、はい!? (挨拶も言い終わる前だったので動転気味)
どーすりゃいいんだよ! 買ったらすぐできるって店員の野郎が言ってたのによぉ・・・」
「は、はい、ではですね、まずスタートを押して下さい」
「それで書けるのか!?」
「あ、いえ、そのあとにプログラムを選んでいただいて、そこのアクセサリを選んでいただいて・・・」

実際は、ここまで進むのに5分ほどかかりました。マウス操作を教えながらでしたから(涙)

「その中にメモ帳というのがありまして・・・」

そう言った瞬間に、お客様大噴火!

「メモ帳だとぉ!?」
「は、はい!」
「お前なぁ、オレの書くのは超大作なんだよ! メモなんかじゃねーんだよ!!
「そ、それは申し訳ありませんでした! ではメモ帳ではなくワードパッドを・・・」
「それなら大丈夫なのか!?」
「ええ、メモ帳よりも高度な・・・」
(言い終わる前に)ないぞ!!」

Σ( ̄△ ̄;)

「そ、そんなはずはないんですが・・・」
「そんなこと言っても無いものは無い!
「えーっと、メモ帳のすぐ下に、カタカナ『ワードパッド』と書いてないですか?」

ここで数秒の、妙な沈黙。
そして再噴火

「どうしてカタカナなんだっ!!」
「は、はぁ!?」
「Windowsってのは、アメリカ製品だろ!?」
「ええ、大元はそうですねぇ」
「なら、全部英語で書いてあるのが当然だろ! なんでカタカナなんだよ!!」

( ̄□ ̄;) な、なんですとー!?

「あ、いえ、こちらは日本語仕様になっているものですから・・・」
「そんなの当たり前じゃねーか!」

・・・どうしろというのだ(T-T)

ワードパッドなんて横文字で言われたら、英語で書いてあると思うのが普通だろうが! なんでカタカナなんだよ!」
「い、いえ、そう言われましても・・・」

私は完全に動転してました。何をどう説明していいものやら・・・

「まぁいいや。これで書けるんだな!?」
「・・・はい、書けますぅ」 (半泣き)
「ったくよぉ・・・」 ガチャッ


当時、まだ見習いの域を越えていなかった私にとって、恐ろしいほどの衝撃を与えて下さったお客様でした。
心から「この先、やっていけるのだろうか・・・」と悩んでしまいました。

今の私なら

「お客様、スタートボタンに『スタート』って書いてあるのは納得できるんですか?」

とか攻撃してみたりするかも知れないんですけどねヽ( ´ー)ノ
要するに、カタカナで書いてあることに気が付かず、自己ギレしてただけですし。


ともかく、非常に印象に残っているお客様です。
そして、そのお客様のことを思い出してしまう出来事が起こったわけです・・・

以下次号(笑)

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