2007年12月24日 FOX−兄貴
危機!精神崩壊
今、私の勤めている部署は、非常に電話が繋がりやすい状態です。
特定企業とその関係会社からの問い合わせだけですし、それなりにこちらの人数も揃っていますし。
そのため、時には30分以上も、ぼーっと電話を待つことがあるほどです。
その日もヒマでした。
適当にニュースサイトを巡回していたところで、ようやく着信。
張り切って電話に出ます。まずは挨拶!
「はい、○○サポート・・・」
「精神科を呼んでっ!!」
Σ( ̄△ ̄;
「どれだけ待たせれば気が済むのっ!!」
怒ってらっしゃいます。理由は分かりませんが、怒ってらっしゃいます。
いや、理由は分かりました。待ってたそうです。
何を。
前述のように、こちらはヒマでした。むしろこちらがお待ちしていました。
このお客様はいったい。
しかし疑問に思ってはいけません。お客様がお怒りなのであれば、何はともあれ謝罪。
「申し訳ございません・・・」
「まったく、気が狂うかと思ったわよ! 朝から全然仕事にならないし! 電話は繋がらないし!」
「さようでございますか・・・」
「いいから精神科! 精神科を呼んで!」
どーしたものか・・・ともかく鎮火しないと・・・
「あの、パソコンのご質問でございますよね?」
「そうよ! そうに決まってるでしょ! もうね、朝から気が狂いそうなの、こっちは!」
「申し訳ございません、どのような症状で・・・」
「あんた、名前は!?」
やば、鎮火失敗か?
「○○と申します」
「○○さんね。ようやく話ができそうな人が出たわね。こっちは困ってるの! すぐ直して!」
「はい、ではまず型番を教えていただけますか?」
「なに、また言わなきゃいけないの!? さっきのところでも言ったのに!」
さっきのところを確認すべきか迷いましたが、ヤブヘビが怖いのでそのまま続行することに。
「申し訳ございません、お手数ですが教えていただけますか?」
「あのね、×××の××よ」
・・・・・。
他社製。
ここで「それはウチじゃないっすよ」と言うのは簡単。しかも結論はそれしかない。
しかし相手の状況は最悪。また精神科を呼べって連呼される予感。
っていうか、精神科って実は(以下自粛
他の部署がウチを間違えて案内する可能性は、さすがに低い。
しかし、万が一ということもある。一応確認したほうがいいか?
ストレートに言うか、周りから切り崩すか・・・
ここまで約2秒の思考。
方針決定。いくぞ!
「お客様、申し訳ございませんが、その型番ですと弊社ではなく、××さんの製品ではないですか?」
ド真ん中、ストレートで勝負!
さて、どう来る!?
「あ、そうだっけ。ごめんなさいね」
ガチャッ ツーッツーッツーッ
・・・えええぇぇぇ。
しばし放心。
そしてデスクトップの「ネタ帳.txt」に「精神科を呼んで!」と書き込み、またニュースサイト巡回に戻る私なのでした。
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