2002年7月24日 Gail
自爆!早急に通報を
唐突に思い出した、かなり昔の出来事です。
その昔(どのくらい昔かというと、あい○っくとかあい○ーえむが周辺機器業界で第一線だった頃。簡単に言うと10余年前)、ハードディスクというモノはかなりの確率で外付けでした。
当時私は、周辺機器製造販売会社でサポート電話受付&修理をしていました。
ある意味、今より充実していたような気もします。
ある日、想像力がとっても豊かだと思われる紳士から電話が。
「はい、○○サポートです」
「お宅の×××ってのを使ってるんだが」
外付けHDDの型番でした。
「ありがとうございます」
「時計は入ってないよね?」
「・・・はい?」
「だから時計だよ時計!」
当然、ハードディスクユニットに時計はありません。
「いえ、そのような機能はありませんけど・・・」
「今朝電源入れたら中から時計の音がするんだよ! 買ってから何ヶ月かすると自爆するように作ってんじゃないのか!?」
「そ、そんなことはございません」
「じゃ、大丈夫なんだな?」
「はい。ただ、故障の可能性が高いと思いますので、装置を送ってもらえますか?」
「だめだ、途中で爆発するかも知れないじゃないか!」
だから爆発なんてしないってば。
「では、どういたしましょう」
「それを聞くために電話してんだろ!」
ここまで来たら、案内することは他にありません。
「ではまず、警察に連絡してみてはいかがでしょう?」
「そ、そうか、そうだな。よし、わかった! 何番に電話すればいい!?」
「・・・・・」
10秒ほど時間が止まりました。
警察は110番であることを伝え、受話器を置かせていただきました。
その後、ニュースでハードディスクが爆発という記事はついぞ目にしませんでした。
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