あまりこのホームページでは
引用というものはしないのですが、
以前、付き合っていた人からプレゼントされた
枡野浩一『ハッピーロンリーウォーリーソング』(角川文庫)
という詩集から好きな歌をピックアップしていたのを
思い出しました。
こういう歌を選ぶ人間なんだ
という観点で僕のコンテンツでもあるとしてください。
(引用元記載してるから大丈夫なんじゃないかと。)
もう愛や夢を茶化して笑うほど弱くはないし子供でもない
「複雑な気持ち」だなんてシンプルで陳腐でいいね 気持ちがいいね
肯定を必要とする君といて平気平気が口ぐせになる
本当のことを話せと責められて君の都合で決まる本当
本音さえおうおうにして意地悪にかたむきすぎて偽悪している
無駄だろう?意味ないだろう?馬鹿だろう?今さらだろう?でもやるんだよ!
だれからも愛されないということの自由気ままを誇りつつ咲け
「たとえば」とたとえたものが本筋をいっそうわかりにくくしている
あなたとのレターセックス 書くという前戯は長く読むのは刹那
毎日のように手紙は来るけれどあなた以外の人からである
毎日のようにメールは来るけれどあなた以外の人からである
毎日のように電話は来るけれどあなた以外の人からである
痛いの痛いの飛んでくように痛まなくなるまで歌いたい痛い歌
傷口をなめ合おうよと近づいて「なおったから」と拒まれている
しゃぶるのをやめては僕がどんな顔しているのかを確かめる君
有罪になりたいがゆえ今いちど罪を重ねるごとき口づけ
2003.9.20
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