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接客業を少ししていて思ったことがあります。
僕が勤めていたのはパソコンショップ、
しかも修理や設置、レッスンなども承る店でした。
実質の作業をする社長と電話の受け答えを主とする僕
しかいなかったんですが、
たまには僕も作業してましたよ。
そういうわけで
タウンページや口コミで知って
初めて電話をしてきてくれるお客さんと
話すのは僕、ということになるんですが
お客さんにもいろいろいるってことをつくづく感じました。
僕はまあ、そこを辞めちゃったぐらいですし
そもそも広くいろんな人と親しくできるような
フレンドリーな人間ではないのですが、
それでも真面目な人間だとは思ってます。
誰に対しても礼はつくしてるつもりなんですね。
でもそんな商売人ではない僕なので
どちらかというと一人間としてお客さんと話すことが
多かったです。
僕は知識を集めることが好きで
それを教えることも好きだし
実際ある程度は知識は持ってるつもりですが
それに関してすごい・えらいとは思ってないんですよ。
だから例えばパソコン初心者に接していても
「こんなこともわかんないの?」
って思うことはないです。
無知には寛容です。
僕の居た店の雰囲気のせいだったのかわかりませんが
客層は若い女性、中年、老年の方が多かったです。
街の小さなお店でしたからね。
そしてそういうお客さんは、
なにかパソコンってものでおもしろいことができるんじゃないか
という期待をもって電話してきてくれるんですね。
だから知識も経験もなくても意欲はある。
そして武蔵野市っていう土地柄のせいか
大人な方が多い。
礼儀ある方やバイタリティある方が多かった気がします。
僕は自分ではそれでいいとは思ってなかったんですが
本当に人間的な対応をしていまして、
〜ある程度は接客技術を仕込まれましたが〜
ちゃんとサービスを買うってことを理解している
丁寧なお客さんだとこちらもやる気がでるんですね。
初めてのお客さんだけどちょっと難しい注文をしてきたとしても
社長に僕からもお願いしてみたり。
僕自身がレッスンをする場合でも、
パソコンについては無知で
だけどやる気はある
そんなお客さんは好きです。
教えがいはありましたね。
物覚え悪くたっていい。
それは本人のせいではないし。
(そもそもパソコンなんて不親切でマニア用語の塊。)
逆にね、
この店が一対一の
人対人の
やり方をしてただけに
要求は圧し、費用を聞いて退くお客さん、
つまり買い手主義なお客さんだと
気分はのらないです。
それでもそんな電話は多いわけで
応対の仕方も機械的に出来るようにはなったんですが
その度を超えて失礼な人もいます。
なるべく感情的にならないようにしてましたけどねー。
そこが僕にとっては難しいので
仕事を変えようと思うきっかけになったのですが。
僕もコンビニやファストフード、量販店ばかり利用してるのであまり
店の人と客の自分
っていう関わりあいはないし、なかったんですが
それでも
売る人と買う人
の間のコミュニケーションを少しわかっただけでも
おもしろい経験だったかな。
えてして自ら得るつもりがない経験というのは
やっている最中は大変だったりするんですけどね。
今後売り手になることも買い手になることもあるだろうけど
そこに気持ちとか礼儀とか合った方が
売り手も買い手も満足できるんじゃないかな
と思います。
2003.8.7

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