先月の十一日に書いたPassengers
ってCD。とある店ではホントにスクリーンミュージックの棚に置いてありました。わかってやってるのかそうでないのかで、カッコイイのかその正反対かになってしまうという、ある意味危険なCDですな、コレは。
うお、ほんとに特自の出番無し無しのガサラキでした。どっかの潜水艦乗りみたいなことを誰かが言ってたような気もしますが、気のせいでしょう。TAの舞いは、そんなわけでありませんでした。鏑木様の舞いも無し、あう。
さて、語られるは豪和の舞い。っていうか、嵬の舞い。そして骨嵬の舞い。
しかしこれは……キューブリック追悼ってことなんでしょうか、なんとなく2001年。あ、設定的には2010年の方が時間が近いですが、まあ、そんな問題では無く。
人間(嵬含む)の中だけで解決してほしかったです、正直。美鈴ちゃんにああいうオチをとうとうと語られると、あーパラサイトイヴの後半ーとか思ってしまうのでございます。シナリオ的にイマイチニ(何様>わたし)。
何様モードついでに言わせてもらうと、一清と各キャラの対話。実際に対面しているのか、それとも電波飛ばして語り合ってるのか、中途半端に混ざっていて不分明。混乱させようというつもりなら、それはそれでいいですが。それと、ミハル。あんた、いつからそこおるねん。一人で特自の中隊まで歩いて行ったんか。
よかったのは美鈴ちゃんですね、特にパラサイトされてから(ぉぃ)。熱かったのは一清さま(はぁと)。よくぞ言った、究極の破壊。だーかーらー、こーゆー人が西田老の掌握した権力を簒奪してどーのこーのというのが見たかったんだよう。うーん、吼えるだけで終わってしまったのが残念無念。
全体としては?なシナリオ、所々に光る演出、そして最初から最後まで無闇に美しい絵、そんな最終回でありました。
さて、CDまで聞くべきか否か。とりあえず漫画は無かったことにしてるんですが(コラ)。
ダメです。何かもう色々とダメです。ストのせいで駅から30分歩かされたところからしてダメですがFDがついに昇天したのがダメダメです。CDROMに続いて最後の外部メディアであるFDがダメになりました。これで名実ともにスタンドアローン(笑……えない)。さて修理すべきでしょうか、時の流れにダメに置かれしVLバスの486DX2マシン。ああ、何かもう色々とダメダメダメ。
リハビリも兼ねて「サイレンの棲む海/冬目景」。
だけど、失敗。リハビリしようとして更にダメージ食らっちまいました。ダメダメな私に身につまされゲージがマキシマム(謎)。
現実には無さそうだけど話としてはよくある旅先での出会いの話。掲載誌がビジネスジャンプエクストラ増刊なんですが、もうちょっと雑誌がずれてたら(e.g.快楽天とか)この二人セックスしてただろうなあという状況の話ともいえます。そこを袖を引っ張るだけで抑えるのが、なんとも冬目っぽいです。
田舎の海辺で会う女の子ということで、思い出したのが「ゴミの海/岩明均」(短編集「骨の音」収録)。こっちではその後があるんだけど、「サイレン〜」では海の部分だけで、男の方が海を離れて終わります。別れる場面の乾き具合がこれまたいかにも冬目ですが。
そういや、サイレンってセイレーン。でも、このハヤセって子は女神ってカンジではないです。「ゴミの海」の方もそう。どちらも幻想なんてこれっぽちも無い出会いと別れです。何を得るでもない、自分に何があるのかを、そしてそれはとても小さいんだけど、それを確認するというだけ。そうさせてくれるのが、何もない海辺とそこにいる女の子。
女の子の方にも何も無いということを強調しているのも、この二つの話で共通してます。もっとも、寂れた海辺に一人佇まれたら、もー、それだけでイイってカンジでもあるんですが(ぉぃ)。
lain
十三話を一気に見てしまい自分がどっちにいるのか判らなくなってヤバめです。
リハビリも兼ねて「アガルタ/松本嵩春」の単行本第二巻。
だいぶRAELの素性が明らかになります。ウルスラとのドツキ合いの中で(回想だけど)語ってくれるのが嬉しいです。
掲載時からの書き直しで一個所、目に付く部分。RAELとウルスラがげしげしげしげしげしげしげしげしとドツキ合う中で、倒れたウルスラに鎖を掴まれて驚くRAEL。ここは気になっていただけに変更されていて嬉しいです。掲載時のではRAELに表情があり過ぎて。ウルスラの正体に驚けるまで、この時点でRAELの記憶はないはずだし。
んで、今月。コーリィってそういえば庭師がいないけど、このままジャンキーになってしまうのでしょうか。かばってくれそうなのはジュジュくらいだけど、そんな力は無いし。
そろそろガサラキも仕舞い。
最後は閉鎖空間内戦闘になるというのは、ディープスパイラルでも明らかなようにお約束であります。(判らない人はPower Dolls 2
をやるのだ、命令形)
というわけで突入する米軍側の視点で見てしまった豪和ビル内でのTA戦。双方、同数の二分隊四機。これはドラマのお約束。そしてバックアップの厚かった迎撃側、特自の勝利に終わるんですが、はっきり言ってユウシロウがメンタルバーストになる必要全く無し、勝つためには。よってMVPは機転をきかせて侵入路を使用不能にした安宅大尉に決定です。
殊勲賞はムラチュウにしましょか。肝心なところで指揮車と第一分隊の通信が途絶してしまったせいで、第二分隊担当のムラチュウがあろうことか鏑木様より目立ってたしね、しくしく。
で、米軍の介入は、これで終わりです。
終わりです。空爆も無し。限定作戦のまま終わりです。
ええ、終わりです。
引き際よすぎるぞ、ホワイトハウス。
前回か前々回かにヒッグス湾の再来云々という台詞があったけど、こりゃ違いましたな。規模としては、だからイラン大使館。
むう、さては、穀物モラトリアムもニューヨーク証券取引所開始時刻もその他諸々の設定も全ては閉鎖空間戦闘の演出のためだったのか、そうかそうに違いない(間違)。
そんなこんなで特自の舞は仕舞い。次回は豪和の舞。それで仕舞い。だからしてミハルの舞は舞われずじまい。
と思ったら、ぬわに、ドラマCDに続くだとおぉ。
ここ最近はあまり見てなかったんですが、久しぶりに覗いてみるとW3CのTechnical Reports & Publicationsの中に(まだworking draftなんだけど)Rubyってのが載ってるんですね。ついでにInternational Layout in CSSというのもナカナカに気になってます。(本家が遠い方、u-tokyoのミラー。W3C -> Technical Reports & Publications -> Ruby , International Layout in CSS)
だってルビがふれれば色々と出来るではありませんか。幻日にサンドッグとか、冬寂にウィンターミュートとか、まあそんなカンジで。というわけで、もじら。実際にHTMLに採用されるされないなんて待たずにお得意の独自拡張とやらでもいいから、さっさとRuby elementを実装するのだ。そうでもせんと勝てないぞ。
0.01上げることに意味があるのかと思いつつも上げてみるとこれが見事に意味が無くてとほほな Netscape Communicator 4.51[ja] でありましたが気を取り直して「イエスタデイをうたって/冬目景」の第一巻。
収録されている二話はそれぞれ連載四回分と五回分の分量で、どちらも、あっけらかんと切ない話です。
どちらかというと、私の好みは第二話になります。メインキャラクターの一人、野中晴ってのがかなり強烈な女の子なんで、どうも第一話は彼女の紹介ってな観がしてしまうんですよ。連載時は各々の掲載は間が開いてたから続けて読めなかったんで、そんな印象は持たなかったんですが。
全体の雰囲気として、短編集「ぼくらの変拍子」に載ってる「銀色自転車」とか「六畳劇場」に近いです。みんな健気で、不器用で、時に空々しく饒舌で痛ましい。
そんな中で晴ちゃんの肩にとまってるカラスがいい味です(食われるんとちゃうで)。
そんでもって、やっぱりウェイトレスっつーか、めいどさんのカッコした晴ちゃんがよろしいのです。
予告、見違えて、っつーか、聞き違えてましたな。ユウシロウが呼び掛ける、それ以上でもそれ以下でもなかったガサラキでした。TA戦は無かったです。
でも、ツッコまざるを得ないわけで。
我が国の防空体制はどうなっておるのかッ(←西田さまの御声でどうぞ)
後は早川中佐。あの光を見てすぐベギルスタンを連想できるほど情報入っていたんでしょうか。そこが疑問。
とりあえず見所は、撃たれっぱなしのフェイク。陸自隊員の構えている銃器、対戦車ライフルには見えなかったけど、でもああいう撃たれ方をしていながら致命傷を負わないフェイク、生存性も高そうで。そしてその中でストレス溜まってキレかけるミハル(やや勘違い)。恐怖を呼んでしまいます。ところで、それを高架路から遠望しているファントムが、平安編で同じく神の炎を呼び込んだ骨嵬二体を見下ろしていた坊さんと重なっていてにくいです。千年云々の説明台詞なぞ省いていいくらいに。
聞き所、冒頭の兵装交換のシーン。左右にAPDSとHEの二弾種を装備するってのはパワードールをやり尽くした人間にはまさにツボでありませう(かなり勘違い)。
さて、来週こそTA戦闘が拝めるか? そんな予告でありましたが……。
さて、ガサラキ。
#間が開いたというツッコミは不可。
西田さんが熱いです、ええ、そりゃもう。「この国を貧しくしたい」正面切ってこんな復古主義を唱えられたら広川参謀ならずともくらくらしちゃいますわな、すげえカリスマ。この仁はカリスマだけがもはや開くことの無い瞼の下からぎらぎらと輝いているのです(謎)。やっぱ北一輝かなあ。日本改造法案大綱には、大雑把としかいえない共産制が目指すべき姿として記されていたけど。
んで、あらためて気付きましたが、これは私の嗜好ですが、熱く理念を語る男と我欲を追って行動する男を比べると後者の方が好みなのですな。このガサラキでいえば、最近は影が薄い一清(長男ね)のようなヤツ。まあアニメでそんなもの描いても映えないでしょうけど、あれだけ熱い西田さんを描いてくれるならもうちょっと……とも思ってしまう。
あ、ムラチュウはボケ担当。鏑木様はもう隠そうとしません(何が)。ラストの美鈴ちゃんもぢつわ嵬なのかぁ〜と思わせるカットに愕然。そしてついにTA同士の市街戦闘が拝めるのではという予告に期待大なのです。
表紙ぃ〜、OURSの表紙がぁ〜、成沢さん〜(嬉)。「ジオブリーダーズ/伊藤明弘」、化け猫の顔にグロック押し付けてブッぱなす成沢さんが、リコイル辛そうでしたけど、マル。田波君はというと、主役から降りて久しいですが(ぉぃ)この綾金ラボラトリ編は神楽全体が半分だったから影が薄かったですね。代わりにハウンド大活躍。あと2%の男、入江さん。
その分というか、何というか、「エクセルサーガ/六道神士」でこれでもかってくらいエクセル扮する梅崎さんが……似合ってるし、いいか。んでもこの雑誌、作品間のパロがほんと多い。しかもそれが一々面白い。
ナインライヴスがやられてなくて嬉しい「トライガン−マキシマム−/内藤泰弘」。やっぱし千切れた腕が動くかあ、アバラむき出しでまだ動くってのもすごいけど。相手をしてるウルフウッドだけど、「不死身の化け物やとでもいいたいんか」の後のコマ、笑ってますな。不死身ってことでヴァッシュを連想して笑ったなら楽しいかも(外道)。
「HELLSING/平野耕太」は、ようやく楽しめました。や、ここまで描いてくれたら文句ありません。ええ、ここまで黒かったら、満足。
一年ぶりの武蔵野通信。
梅がいい案配です。いや、梅だし、ここはやっぱ塩梅。冬枯れ空に、葉を落として白い花だけで飾った枝が清冽であります。
だけど花粉もそろそろ飛び出しているのがなんとも。
めげそ。
「ヨコハマ買い出し紀行/芦奈野ひとし」は、つい手にとってしまう本の一つ。なんのかのともう第六巻。最初が四季賞受賞の読み切りだったとは、今となっては信じられない。それを雑誌掲載時に読んだ人間としては、ここまで奥行きを持ったヤバい世界(誉め言葉)が一貫して語られるとは、正直思っていなかった。
#作者の中では二転三転しているのかもしれないですが。
”沈んだ世界”、どんなにほのぼのとしていても、廃虚を感じさせてくれる世界なんですよ。ゆっくりと滅びの方向へと進むその世界を饒舌になることなく案内してくれるアルファの語り口は、私にとってずっと変わっていない。だから読む度に同じ曲が頭の中に響いてくるんです。それが「東京の空の下/遊佐未森」だったりするのは、そういう読書体験、音楽体験をしてきたからだとしか、答えようがないんだけど。
そういうわけで椎名へきるではないのです。
ガサラキはムラチュウのセリフがレベルアップしたまんま……。
まあ、春ですし(勘違)。
鏑木様、暗躍します。西田老の懸念してることをあっさりムラチュウにやらせてしまいました。どう処理するつもりなんでしょ。お偉いさんだけじゃなくて実験中隊にまず火の粉はふりかかってくるんだけど。
さて、見所。それはずばりTAのTAたる証が堪能できたということでありましょう。建造物の密集した市街地のように車輌では移動や射線の確保の制限される状況での制圧手段としてではなく、右マニュピレーターのバルカン一本だけで敵に身を晒しての浪花節全開孤立無援単独対空戦闘こそ、その証!!
#んな用兵じゃいくつあっても足りるめえ。
しかしユウシロウのニュータイプぶりもキてますなあ。宙吊りでフランカーを落としたと思ったら今度は右脚飛ばされて倒れたままラプターを落とすとわ。
そういう特殊な状況を作ってくれるシナリオがいいです。それ以上に安易にミハルが救出されないってのがいいです。多分クーデターが一段落するまでユウシロウの動機付けとしてこの状況は続くんじゃないかな。