ワールドユース壮行試合 観戦記

メモをとりながら見たわけじゃないので、観戦記というより思った事をつれづれ、になってます。 ご容赦下さい。


 1997年6月7日(土) 晴れ 鹿島スタジアム

メンバー:GK 19 小針
     DF 16 宮本
        8 山口
       12 戸田
     MF  2 明神
        3 大野(73分→ 13 山下)
        5 中村
        7 御厨(68分→ 4 西)
       11 城定
     FW 10 柳沢
       18 永井(79分→ 14 福田)

得点:49分中村, 87分福田
観衆:3,794人


 [フォーメーション]

     10 柳沢   18 永井

         2 明神
  11城定          7 御厨
      5 中村  3 大野

   12 戸田       8 山口
        16 宮本

        19 小針



・2時キックオフの予定が、2時からウォーミングアップ。両国国家演奏後、花束贈呈。
・遠目では永井と大野がそっくり。見分けがつかない。
・2時20分ころキックオフ。
・開始後、すぐに日中の力の差が歴然とする。日本は全員、軽快な動きで中盤を完全に支配。
・中国は基本的にマンマーク。特に中村はぴったりマークされている。
・左サイド城定が持って上がりセンタリング→永井→柳沢、などいい形を作る。
・中盤、中村と明神の運動量の豊富さに感心する。中村・明神・大野の3人がポジションを激しくチェン ジしボールを拾いまくる。
・トップにセンタリングをあげる時はほとんどが柳沢に合わせる。(柳沢が中央に飛び込んでいる)
・永井は割とトップのサイド寄りにいる。
・攻め込まれても、宮本が中心となり戸田・山口が良く守る。
・12分、柳沢のシュートは完全に決まったと思われたがおしくもゴールポストにはじかれる。
 (ポストの内側ではじかれた?という感じ)
・その後、城定の動きがディフェンス中心なものになってきたためか、攻撃は右サイドの御厨からが多く なる。
・戸田・山口・明神が中盤やバックでボールを拾い、細かくパスをつなげ最後に中村が右サイド御厨にパ スを送る、という形が多くなる。(中国のラインが浅い?サイドにぽっかり穴が空いている)
・センタリングの本数は多いが、柳沢や永井の手前でヘディングでとられるパターン多し。パスの正確性 の問題か?
・またスローインが良くない。スローインのボールを受けた選手が、スローインした選手にボールを返そ うとするも、スローインした選手が受け取るつもりになっていないため、そのままラインアウトする場 面が多々見られる。 スローインは城定か御厨が行っているが、特に城定と大野という組み合わせにそ れが多い。
・しかし、中盤は完全に日本が支配。中国が攻めてこないのでGKの小針は暇そう。
・そして城定がいまいち(T_T)。やたら高い位置でのスライディングなど、ちょっと無駄な動きにやじを とばされたりしている内に、 自身喪失してしまったのかディフェンスの積極性が消える。
・パスをもらっても無難にバックへ返してしまう姿など、今のレッズのサッカーそのもので見ていて不安 になる。
・ボールを持った相手と対峙してもつめていかないので、簡単に頭上を抜かれ後ろの戸田にフォローされ ている。
 ただ、そこにいるだけの状態。
・そんな城定に中村もパスをくれない。
・そのうち応援団からも「何やってんだ城定!」と声がかかる。他のメンバーの精力的な動きの中であま りに消極性が目立つ。
・城定の不調で攻撃は完全に右サイドオンリー。そのためかゲームメイクの中心・中村や柳沢がどんどん 右に寄っていってしまう。
・前半終了間際にフリーキック。中村がゴール右隅を狙って素晴らしく曲がるキックを見せるも、GKの ファインセーブにはばまれる。
場内、割れんばかりの中村コールが響く中、前半終了。
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・後半、交替無し。
・中国のぴったりマークは中村から、柳沢・永井に移る。
・前半のサポーターの声が聞こえたか、城定の動きが少し良くなる。積極的にボールを奪いに行き中央に パスを送る。
・サポーターはすかさず「城定コール」。今日初めて・・・嬉しい(^_^)
・前半、左サイドは日陰だったから良くなかったんだ、きっと。
・後半4分、パスを受けた永井がドリブルで持ち込みGKと1対1になったところでシュート。しかし至 近距離ながら  GK正面。はじかれたところを後ろから詰めていた中村がゴール。
・しかし全体的に永井のドリブルは不発。
・永井だけでなく、ドリブルで相手をかわそうと急なターンを切った時に、鹿島の深い芝に足をとられる 選手続出。
・柳沢もはまっていた(笑)
・中国は柳沢と永井にボールが渡ると、必ず2人で取り囲みボールを奪っていく。
・前半の精力的な動きの疲れが出たか、皆の動きがいまいち、かなりゴール前まで運ばれるようになる。
・GKと1対1にしてしまう場面もあり小針のナイスセーブに助けられる。
・後半23分、御厨が倒されそのまま西と交替。しかし御厨は歩いて帰ったので怪我は無い模様。
・28分には大野を山下と交替。FWを増やし攻撃的布陣に。山下がトップに、柳沢と永井がその少し後 ろという形になる。
・しかし、中村・明神とともに積極的にボールにからんでいた大野が抜けたせいか、中国のボール支配率 が益々高くなる。
・後半34分、動きの衰えてきた永井を福田と交替。
・後半39分、柳沢へのファウルで中国選手にイエロー。カードをもらった選手ははらいせに倒れている 柳沢をもうひと踏み。審判に見られて即レッド。
・後半の後半になると右サイドの西よりも、真ん中もしくは左サイドからの攻めが増える。
・城定のヘディングシュートがGKの手をはじいてCKをとる。
・中村のCKは惜しくも決まらず。
・その直後、87分、中村の狙いすましたキックがワンバウンドし飛び込んできた福田の頭にドンぴ しゃ。2点目。
・そのまま試合終了。
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全体としては、やはり若さのせいか良く動き、バックパスがほとんど見られなかった のが印象的。
少々パスの正確性に問題。センタリングも狙った(はず)の選手の遙か後ろに落 ちたりしている。 サイドへのパスも強すぎておいつけない場面が多い。

しかしマレーシア遠征の効果か、コンビネーションはまずまずだったと思う。 永井はせっかくの(GK除いた)チームいちの長身なのだから、もう少しヘディングを鍛えれば武器になるのに。 ヘディングシュートはほとんど柳沢であった。

スポーツニュースでは「ブラジルでみっちり鍛えられたはずの中国代表なのに、少し拍子抜け」などと 言っている局もあったが、実はユースの中心選手は8日の中国代表のW杯1次予選を見るために? 来日していなかったとか。帰りの高速バスに乗り合わせた中国人の皆さんが言っていました。

8日のキリン杯で見たA代表の方が当然だが、遙かに上手くパスも強く速い。 しかし何故かユースの試合の方がおもしろかった。なぜでしょう?


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