水 先 案 内 帳


THIRD TOPICS

☆ ☆ ☆

ADnDの持ち物リスト」


Collum written by 東涙香


 「先生! おやつはいくらまでですか?」

 あなたは遠足のときに上記の質問を先生にしたことがありませんか?

 あなたがADnDを友達と一緒に遊ぼうと思ったとき、一体何が必要でしょうか?
 私が観念論だけでお話するとしたら、「情熱と知識」と応えるでしょうが、今回はそういうお話では有りません。ですから、具体的に何が必要なのかをお話しましょう。

 私がセッションに持ってくるようお願いするのは、ルーズリーフと筆記用具、それにダイスです。今ではルーズリーフや筆記用具は100円ショップで手に入るので、シャープペンシル2本とルーズリーフ、そして消しゴムで420円といったところでしょう。
 ダイスは専門店に行かないと置いていない物もあります。特に、12面体や10面体は難しいかもしれません。最初のうちは借りるのもいいでしょうが、どこかで揃えたいものです。ホビーショップの通販でも手に入りますが、オススメは初心者用のRPGを一つ買うことです。
 ADnDなら、Dungeons and Dragons Big Black Boxや、Dungeons and Dragons Adventure Gameなどが発売されています。これらはアメリカドルで10ドル程度。中には簡易版のルールブックやカラフルなイラストとともに、4,6,8,10,12,20面体のダイスが入っています。これだけでも普通に買おうと思ったら数百円するのですから、良い買い物ではないでしょうか?
 ダイスは普通に買うと、80〜200円くらいです。ラメの入った綺麗なダイスは値段も張りますが、数値を見るだけなら安価なダイスでも良いでしょう。気をつけなくてはいけないのは、ダイスは紛失することもあるということです。私もここ数年で半分以上のダイスが入れ替わりました。

 次に、ルールブック。初めてADnDを遊ぶという仲間ばかりなら、最初はPlayer's Hand Book(以下、PHB)のみで構わないでしょう。ルールブックは必要に感じたり、興味を持ったら増やしていけばいいのです。決して勘違いしてはいけないのは、ルールブックを沢山集めることがADnDの目的ではないということです。また、ルールブックを沢山持っている人が偉いのではありません。ルールブックを沢山活用している人になりましょう。
 もしも私が初心者と遊ぶことになったら、ルールブックを既に買っているのでなければ、最初の数回はルールブックを買う必要は無いと言うでしょう。また、今では日本語版は非常に高価になってしまいましたから、おいそれと手に入るものでは有りません。
 数回遊んで面白いと感じたり、より深い興味を抱くようになったらルールブックを薦めましょう。
 版によって値段が異なりますし、売っているお店によっても値段がことなりますが、PHBは、第二版のルールブックで4300円くらい、第三版ルールブックで3200円くらいです。

 他にも最初から必要なものは、モンスターマニュアルでしょうか。こちらも第二版は4300円くらいからありますし、2000年10月には第三版用のモンスターマニュアルも発売になります(値段は全て英語版。2000年10月初旬のもの。参考:喜屋ホビー)。
 モンスターマニュアルは、実際にプレイで遊ぶ時に出すモンスターが載っている本です。プレイヤーが全員で持っている必要はありませんが、遊び仲間みんなで一冊は最初から持っていたほうが良いでしょう。
 PHBとモンスターマニュアルさえ有れば、他のルールブックを買わなくてもしばらくは遊べます。そして、自分たちが遊んでいるものに興味を持ち、もっと色々な刺激や、新しい広がりを求めたとき、初めて他のルールブックを読むことをオススメします。

 しばらくは少ない投資で楽しみ、自分たちが何を楽しいと感じているかが分かりかけてきたら、そこで初めて他のものに手を出しましょう。
「僕はこのクラスのスタイルを極めてみたい」
「もっと強いキャラクターにしたい」
「シナリオストックが尽きたから、新しいシナリオのネタが欲しい」
「もっときちんとした世界観が欲しい」
「新しいモンスターが欲しい」
 簡単にあげたこれらの要求に対して、それぞれ必要となるルールブックは異なります。それらを一度に購入することは金銭的に厳しいでしょうし、また、品揃えなどからも難しいでしょう。シナリオ一つ取ってみても、面白いシナリオを手に入れるには沢山の労力が必要となります。
 そして、新しく買ったルールブックの英語を読み、新たな世界を手に入れるのは沢山の時間と労力が求められる作業です。そして、労力に見合った楽しみが得られるかどうかはまた別問題なのですから。

 少なくとも、私のように「買うのが仕事」になると悲惨ですよ(笑)。

[Awaiting the next collum]