2004年03月17日

情報過多とバカの定数

チャンネル争いで弟に暴行、ビデオ使えよ

死ぬほど笑った。
>テレビ番組のチャンネル争いから兄弟げんかになり、福岡県八女市の19歳の会社員が17歳の弟に暴行し重傷を負わせ、
>16日までに福岡県警八女署に逮捕された。
一体コイツらの精神年齢は何歳だ。

この事件はともかく、
昨今の犯罪などでは、実に短絡的な犯行を犯すヒトが多いですね。しかも驚くほど些細な動機で。
例えば、「すれ違いざまに肩がぶつかったのに謝らなかった」って理由で、英会話学校の講師の女性を自宅までつけて行き絞殺。
そのまま財布を盗み、近所のパチンコ屋で遊んでたところを逮捕された犯人や、
「遊ぶ金が欲しかった」って理由で、タクシーの運転手を殺して金を奪ったバカ高校生カップルなど。
数え上げればキリがないほど、こういった事件が多発しています。

そっちの専門のヒトがアレコレ分析したりしてますね。ナントカ評論家なりナントカ学者が。
んで結局、やれ教育が悪いだの、やれ家族環境が悪いだの、やれ食生活だのって結論に落ち着きます。
それらの説が正しいか間違ってるかはわかりませんしどうでもいいんですが、
オレ個人では、別の意見があったりします。

単に、情報過多の時代になった事で、そういった事件が目に付きやすくなっただけじゃないか、と。

どういう事かというと、
一昔前は、情報を得る為には主に新聞、テレビ、ラジオといったメディアしか存在しませんでした。
当然ですが、新聞は限られた紙面上に記事を書かなければなりません。
事件の度合い・・・というか、注目度の高い記事ほど紙面を割く造りなワケです。1面とかですね。
そういった事から、注目度の低い記事はベタ扱いで小さくなりますし、ヘタすりゃ記事になりません。
日本全国の大なり小なりの全ての事件を記事なんかにしたら、毎日新聞がタウンページみたいな厚さになってしまいますから。
テレビやラジオも全く同様です。限られた時間内で事件を伝えなければなりません。

このような時代から、インターネットが登場し、情報過多と呼ばれる時代になりました。
インターネットの利点は、ウェブサイトというメディアを使う事で、記事の許容量が飛躍的に増えた事です。
情報の送信者(記者)は、過去のメディアのように紙面や時間などを気にせずに記事を書く事が出来ます。もちろん限度はありますが。
情報の受信者(読者)は、自分が興味を持った記事を時間などに影響されずに読む事が出来ます。
このように、メディアの容量の制限がなくなった事により、
昔は記事にならなかったような事件まで記事になり、また、そういった記事を読む機会も増えたため、
今回のようなバカな事件を目にする機会が増えたのではないかという事です。

ここで問題なのは、
「こういった事件を目にする機会が増えた」という事を、「こういった事件が増えた」と錯覚してしまう事です。

確かに犯罪の発生件数は毎年上昇してるので、昔に比べて犯罪は増えてはいるみたいです。
でも、今回の事件のようなバカは最近だけに限った事ではなく、昔から一定数居たのではないかと思えてなりません。


だって、オレが小学生の頃にこんな事件あったから。


兄(20)がドラクエを貸してくれない事に腹を立てた弟(18)が、兄の部屋に火を点けたら自分の部屋どころか家が全焼しちゃった。

Posted by Salan at 2004年03月17日 22:17 | TrackBack
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