「うちの子の様子がおかしい。靴は泥だらけにしてくる。
学校から帰ってくるのはいつも日が暮れてから。いったいどこで何をしてくるんだろう?」
ある日、夜になっても少女は帰ってきませんでした。父親が傘をさして捜しに行きます。
・・・少女は雨の中、震えながら泣いてました。ポケットには給食のパンのかけらが入っていました。
「死んじゃったの・・・」
父親は全てを理解します。娘が守ろうとした小さな命。
「・・・お前は、よく頑張ったよ」