みんな忘れていないだろうか・・・。
サクラの馬は雨では来なかったはずだ。
一番人気で飛んだはずだ。
一日2勝しなかったはずだ。
今、それを口にすることはない。聞くこともない。
気付いているはず。
・・・小島太が引退したからだということを。
あたしはサクラホクトオーにまずハマっていた。
一滴でも雨が降ったらダメ。晴れていてもぬかるんでいるとダメ。
前日雨降って登録を取り消したこともあるくらいだもんねぇ。
なのに、出走すると必ずっていうほど雨。
あたしも雨女だから、とっても親近感がわくのだ。
ダービーに突っ込んだサクラセカイオー。
ヤマトオー、スズカオー、スピードオー、サエズリ、ミライ・・・・。
みんなお金使った。
意識してサクラファンだったわけじゃないんだけど、追っかけてしまう。
バクシンオーとキャンドルはG1を勝つ前までは買っていた。
引退する直前にこの2頭でG1勝って引退したもんだから、
なんだか大ジョッキーみたいな扱いだったけど、ホントにそうかぁ?
『小島太』ってマヌケなことの代名詞みたいにつかっていたはずだった。
「雨は顔が濡れるから好きじゃなかった」という言葉に妙に説得力を感じるよ。
ノリちゃんは好きなのに、ローレルにはハマらなかった。
特に思い入れはない。
そうなんだ・・・。
最近のサクラの馬は、あたしにとってはそういう存在だ。
何にしても個性って大事。
あたしはサクラじゃなくて、サクラ&小島のなんとも危なっかしいレースにハマっていたんだ。
騎手、小島太はあたしの競馬を楽しくしてくれていた。
彼のいた風景を懐かしく思う。