ある晴れた日曜のお昼前


第三新東京市を一望できる丘の上に二人はいた。


空は青々と輝き二人を優しく包んでいた。









或いはこんな・・・










ほんの数年前まで使徒と呼ばれる敵と戦っていたとは思えないほどにのどかで優しい風が吹いている。


・・・ふいに風に何かを感じ、女性は青年の顔を覗き込む。


青年は女性をただ黙って見つめ微笑んでいた。


青年はそっと右手を女性の頭へと伸ばし、いとおしそうにその髪に指を絡めた。


何かを求め夢中になっているかのように・・・


あくまでも、優しく・・・優しく・・・


女性は青年の仕種に心地よさを覚え、彼のすることに身を任せていた。


女性は少女だった頃を、青年は少年だった頃の事を思い出していた。






少女は薄暗い部屋の中、少年は闇に満たされた心の中にいた。


少女はただ男の欲望のために生き


少年は時に流されるままに生きていた


そして二人は出会った。


それは決して良い出会いではなかった。


少女は体に傷を、少年は心に傷をおっていた。


それは運命の出会いだった。


少女は運命に縛られ、少年はこれから待ち受ける運命に逆らえない・・・


少女の瞳は紅く、何の感情も感じる事が出来ない。


だが、美しく奇麗な瞳


少年の瞳は黒く、待ち受ける運命を知る事のないいたいけな瞳


二人はまだ気付いていない


二人の背中には未来へとはばたくための羽根がある事を・・・


そして、高く遠くへと飛びたつ日がくる事を・・・






女性は涙を流していた。


青年は驚き、女性に訪ねた。


「どうしたの?」


髪に絡めていた指を頬へと写し、そっと涙を拭うと


「私・・・ここにいてもいいんだよね・・・?」


女性は頬に添えられた青年の手に手をかさね、頬擦りをするが涙は止めど無く流れている。


「・・・・当たり前じゃないか・・・・


僕は君に側にいて欲しい、君じゃなきゃ駄目なんだ。」


「ありがとう・・・ありがとう・・・


貴方に会えて良かった・・・・・」






二人の時間はゆっくりと優しくすぎていく・・・


いまも、そしてこれからも・・・









So Long...   





<後書き>

どもっ、magi-00っス!
これを書いている間、頭の中に「残酷な天使のテーゼ」が流れていました。
話の流れがそれっぽくなったと思います。
話が途中で終わってしまいましたが、これが今の私の限界ですm(__)m
何時か書けるといいのですが(^^;;
皆さんはどう感じられましたか?
感想を頂けるとつぎの話を書くのに助かります。

でわでわ、またお会いしましょう。





御意見・御感想などは下記までお願いします。

magi-00さんへのご感想はこちらへ

BACK