1999/08/15up magi-00


 

 

 

 

 

彼が亡くなった

それは、突然の事だった事故だった

いえ、突然ではなく必然的なものなのかもしれない

 

 

 

 

 


  

 

「或いはこんな」

例えばこんな

 


 

 

 

 

 

朝、元気よく仕事に出かけていった彼が

夕方の帰宅の時間には………

それは、哀しい出来事だった

私にこの哀しみを教えてくれた人が亡くなったのだ

まさか彼の死で哀しむ事になるなんて

その日以来、私は昔の私に戻った

あの、無表情で無感情な私に

彼は、まだ、24歳だった

出逢って10年

長い様で短い10年間だった

私は、この10年、彼に何もしてあげられなかった

いつも彼に何かをしてもらい

教えてもらい

与えてもらうばかりだった

「歯がゆい………」

この感情も彼に教えてもらったもの

だから私は彼の亡くなった今

全ての感情を彼のお墓の中へと一緒に埋めた

 

 

 

 

 

***

  

  

  

  

  

それは

彼が亡くなって2ケ月と10日が経った日の事だった

朝から胃の辺りがムカムカし

何度も嘔吐を繰り返した

その日、私は病院に行く事にした

只の風邪だろう

っと思っていたが希望を手に入れる事になった

月のものが来なくなったのは

彼が居なくなったからだと想っていた

私は彼の為だけに生きていたいと想っていた

だから

ただ昔に戻っただけだと想っていた

でも、それは違った

そう、彼は還ってきたのだ

私の中へと…………

「お帰りなさい………………」

 

 

  

 

 


【後書き】

 う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜何も云いますまい

 でわっ………………………(^^;;

 


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