馬の耳に真珠

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その拾伍

なぜ・・・・・・・

ヒスブル(この略しかたもなんとかならないか)の曲ではない。

珍しく一日TVをつけていた。といっても見ていたのは夜8時くらいから。
お昼頃友達から電話があって、一応起きたけどまた寝てしまう。
危うく桜花賞も見逃すところだった。
競馬の方は、一番怖れていたことが、という結果。ここでは書くまい。
桜花賞が終わった途端、また寝る。結局12時間ほど眠った。

起きてダラダラTV見てたら、「知ってるつもり」が「タロ」と「ジロ」だった。
そう、あの南極探検隊の樺太犬。
私は滅法動物モノに弱い。もちろん、涙鼻水覚悟で見る。
よく考えたら極寒の(でなくてもだけどね)基地に犬達を置き去りにしての撤退なんて噴飯物
なんだけれど。しかも、次の越冬隊の到着まで(予定の)1週間、逃げないようにと、いつもよ
り首輪の穴をひとつキツ目にしていったとか。
しかし、置き去りにした張本人達の胸えぐる罪悪感と喪失感を思うとそれはそれでまた
ツライんだな。

それにしても、なぜタロとジロは、再びやって来た隊員を見つけて、
尾を振って迎えたんだろう。

狼の血を色濃く引く樺太犬、1年くらいじゃ野性化しないのか。
犬にも感情が云々という、あまりにもベタな角度から構成した番組内容の中で、
タロとジロが人間を恨んでなかったのか、という疑問を提起しないのは不思議。
忠犬ハチ公もそうだけど、犬ってやつは、なぜ裏切られたとは思わないんだろう。
タロとジロは、置き去りにされたとは夢思わずに南極の冬を耐え、やっと迎えに
きてくれたことが素直にうれしくて、犬係の隊員にじゃれついたのだろう。
ホントに、あいつらは何てバカなんだろう。
そして何ていじらしいんだろう。

全くの余談だが、出演者の加藤晴彦君が顔をグチャグチャにして泣いていた。
ヤツは犬と暮らしているので実感としてわかるんだろう。田中義剛は、淡々として
いた。牧場を持っていて常に動物の生死と係わるものの達観か。。。
か、どうかはわかんないけど。

他のゲストは、「犬と人間でも心が通じることがあるということがわかりました」
とか言ってたけど。そんなこと、知らない人いるの?
犬だって猫だって馬だってハムスターだって通じるにきまってるじゃん。
一番通じないのは「人間」っていうのがこれまで30年以上生きた実感。
あ、そんなのはあたしだけか(笑)。

あぁ、だけどごめんなさい。ニワトリとだけはその自信、ない(^^;。



その拾伍おわり

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