大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2011年10月)

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□2011年10月31日(月) 北京日記 その7

 外交部档案館で終日档案調査。黙々と筆写。やはり海外出張の際には予備のパソコンも必要か。電圧の関係があるのかもしれないが(あるいは悪意のあるウィルス?)、どうも中国出張でHDが逝ってしまうことが多いような気がする。

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□2011年10月30日(日) 北京日記 その6

 午前は書店めぐり。中央文献出版社は改装工事中。日曜なのでもとより休みだが、裏口からのぞかせてもらう。国家図書館近くの食堂で「東アジ」留学生3名と食事。みな食欲旺盛。安心する。強い要望があり、1時間ほど臨時で「卒論指導」をする。面白いのが書けそうな予感。

 帰宿後はパソコンが死んでいるので、手書きで次なる講演のレジュメを作る。≪ネット≫と中国について1時間半ほど話せとのこと。

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□2011年10月29日(土) 北京日記 その5

 天津から帰京。なぜかパソコンが起動せず。「ブート構成が壊れています」とのこと。まったくハードディスクを認識しない。いわゆる最悪の事態。もっとも、なぜか神のお告げで熊本出発直前に全データはバックアップ済み。日頃の行いが良いからかしら...。再インストールは面倒だが、ぜいたくは言えまい。

 夜、国家図書館近くの新世紀日航ホテル「櫻花屋」の「サクラの間」にて、西先生を囲んで「学園大『和僑』の会」を開催。学園大の卒業生や留学生に声をかけ、お互いの「和僑ぶり」を語り合うというもの。「東アジ」の在学生・ 卒業生の中国における活躍を見るのはうれしい限り。ぜひ続けていきたい会である。

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□2011年10月28日(金) 天津日記


中日文化名家論壇@南開大学

 義兄弟のいる南開大学へ。お土産は『二葉亭四迷全集』全9巻。いつもはいろいろ話しながら天津の街を散歩してお酒を酌み交わし友誼を確かめあうのだが、今回は勢いで講演をすることに。日本語学科や日本研究院の学生・院生を前に建国初期の日中関係についてお話しする。

 小一時間の講演ほどだが、大多数の学生の専攻が文学や言語学だっただけに、はじめて聞く内容に戸惑ったようだ。とはいえ、日中両国における外交史料の公開状況や「友好」と「浸透」の問題など、いろいろと議論することができた。

 一次会は南開大学外国語学院の日本語学科の若手教員のみなさんと明珠園にて。二次会は義兄弟と天津市役所の友人3名でカラオケへ。市役所の彼も相当カラオケ好きらしく、異常なまでに意気投合。小瓶だが、3人でビールを50本空ける。市役所の彼は最後は完全にダウン。ちゃんと家に帰れたかしら。

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□2011年10月27日(木) 北京日記 その3

 


安検牌@外交部档案館

  終日、外交部档案館へ。以前は外交部南館の正面玄関から入り、建物の内部で所持品検査をしたが、今回は入館手続きが変更になっていた。

 まず最初に建物手前にある小さな「安検処」でセキュリティ・チェックを受け、そこで緑色の「安検牌」をもらい、これを持って建物左手に新しくできた小さな入口に行き、そこで「安検牌」を機械に通して入館する形になっていた。

 特に身分証明書は必要なかったが、「安検」スタッフ如何によってはパスポートの提示を求められる可能性もあるので、念のため所持しておくにこしたことはないだろう。

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□2011年10月26日(水) 北京日記 その2

 建国初期中国の対日外交関係当事者にインタビュー。これ以上はないというぐらいの完全なる玉砕。人には誰しも語りたくないことはあるか...。夜は安い北京ダックで一人晩酌。 

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□2011年10月25日(火) 北京日記 その1


カツとじ定食@福岡空港国際線ターミナル

 いつものように自宅近くのバス停から9時56分の高速バス「ひのくに号」に乗り、11時50分すぎ空港到着。お得意のマンネリズムだが、迷うことなく2階の「風月」さんで「カツとじ定食」を食べる。梅肉であえてある「クニュクニュ」する変な板こんにゃく(?)が結構好き。出張が無事であるように、カツを食べて縁起かつぎ。

 今回はスターアライアンスのゴールド会員になって初めての海外。ありがたいのはエコノミーでも40キロまで荷物が大丈夫とか、プライオリティをつけてくれるので荷物が最初に出てくるとか、ラウンジが使えるとか。

 アシアナのときは結構ご丁寧なあいさつをいただいたが、CAでは最初に日本語の新聞を無言で「特別」に持ってきてくれるだけ。それ以上のことは何もない。一応「存在を認識はしています」といった感じなのだろうが、所詮はエコノミーといった感じ。

 スムーズに北京到着。ホテルにも7時半すぎにはチェックイン。とりあえずレストラン街で「刀削麺」を食べて夕食とする。明日はインタビュー。

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□2011年10月24日(月) スウィーツ...


レアチーズ@SWISS

 午前は東洋史。満州事変の導入。昼休み、ケーキを一時保管するため学生が研究室の冷蔵庫を貸してほしいとのことなので快諾する。お土産にレア・チーズ・ケーキを貰う。お弁当の後、ゼミの直前に食べるスウィーツは至福である。


パルブレスト@ウチカフェ

 夜、お嫁様と散歩。某コンビニで新作スウィーツ「パリブレスト」を買う。パリブレストといえば高幡不動を思い出す...。やりたいことが明確に伝わってくるバランスに仕上がっていると思う。キャラメル・クリームもしっかり。

 コンビニ店頭での販売ということを考えると、食感もこれぐらいしっかり目にしておくほうが良いのだろう。アクセントを楽しむ感じ。6種類のナッツは力強い。それにしてもよく考えるものだ...。

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□2011年10月23日(日) 廖承志と対日「工作」

 久し振りに学会報告。鬼門の日曜午前中にもかかわらずフロアにも30名近いご参加をいただいた。今回は建国初期中国の対日外交を組織・人脈面から再検討しようするものだが、国際関係論や外交史の研究者が相対的に少ない現代中国学会としては盛況だったといえよう。

 報告・質疑応答も無事終わり安心したためか、財布を紛失したと勘違いし、「大迷惑」をかけることに。結果的には無事に帰熊。勢い止めてしまったかードの処理が逆に面倒なことに。 

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□2011年10月22日(土) 雨の横丁〜法善寺

 終日学会。近畿大学のキャンパスは美しい。学内に「モス」や「すき家」もあり、本当に「学生の空間」といった感じ。学内に大音量で流れるAKB48はご愛嬌だが、良い意味で「学生に向き合った」キャンパスだと思う。西門からの学生街もなかなか風情がある。角の店のコンビネーション・ロコモコは絶品。

 学会で配布された大学案内には「授業評価アンケート」に関する記事が。写真にある「アンケート」にはきちんと学籍番号を記入する欄がある。真剣にやるならば、やはり学生側も匿名ではなく、一定の責任を伴う記名式で教員・授業を評価すべきだと思う。しょせん匿名での無責任な発言は暴力である(ありがたいことに、私の講義を受けてくれている学生諸君は、ほとんどが建設的な提案をしてくれる)。真剣勝負を望む。

 夜は懇親会。院生の頃は「就職活動」的側面も強く、なかなか落ち着かなかったが、最近はゆったりと楽しめるようになった。それにしても院生の姿がほとんど見られなくなったのは、「外交」が就職に結びつかなくなったことの反映だろうか。あるいは...。


美津の@なんば

 二次会は「なんば」のお好みや「美津の」で。実家が地元にある先生が満を持して予約してくれた。ほっこり、さっくり、じゅうじゅう。6月の出張でもお好み焼きを堪能したが 、ここは別格。土曜日の8時過ぎに長蛇の列。大阪人が並ぶなんて...。

 長蛇の列を尻目に予約席に通されるのは飛行機の優先搭乗よりも快感。琥珀エビスの生と絶品のお好み。塩焼そば。そして、「いか焼き」。○上先生、「いか焼き」美味すぎますよ...。


法善寺横丁

 結局、3次会まで。小雨が降るなか、都はるみと岡千秋でおなじみの「法善寺横丁」へ。初めて。まさに「雨の横丁、法善寺」。数年前、一度消失したとのことで、昔のままではないそうだが、本当素敵な横丁である。少し抜けて、「がんこ寿司」へ。複数店舗あるらしいが、安心感のあるお店といった感じ。ヤマザキのプレミアム・ハイボールで〆。宿に着いたのは午前様。明日は朝一番で分科会報告。 

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□2011年10月21日(金) 飛べ!ボンバルディア!


ボンバルディア@熊本空港

 朝イチで「国際社会と日本U」を終え、熊本空港へ。現代中国学会出席のため、大阪へ出張。ニューズレターの編集担当幹事をしているため、一応、前日開催の全国理事会にも参加せよとのこと。前輪の故障か、楽しみにしていた伊丹行きのボンバルディアは欠航。どうも前輪に問題があったようだ。

 運良くスカイマークへの振り替えもスムーズにいったが、2時間ほど空港で待たされることに。どうせなので「駄目もと」でまだカードは届いていないが、「事前サービス」で「ラウンジ阿蘇」に入れてもらえないか聞いてみる。問題なく大丈夫とのこと。うっ、狭い...。阿蘇のプレ・モル飲み放題はありがたいが。

 予定より3時間遅れで大阪駅到着。何とか間に合う。宿は東大阪・長田のリッチモンド。朝食は「がっつり」といった感じではないが、たまには手軽に済ませるのもよいだろう。

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□2011年11月17日(月) 「開夜車」回避!

 徹夜を覚悟していた追い込みの仕事が土壇場で先送りとなる。残念ではあるが、ほっとした気持ちのほうが強い。締め切りが8か月ほど延びたので、もう少しじっくり練り直せそうである。同時に大きな研究プロジェクトの研究分担者にご指名を賜る。まず採択ありきだが、地方にいる身としては、お声かけいただけるのが何よりもありがたい。 

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□2011年10月14日(金) 身内の仕事...?


ザッハ・トルテ@ウチカフェ

 最近気合いの入ったスウィーツを展開している某コンビニ。開発に身内が絡んでいるだけに、毎週火曜日の朝、ウチ・カフェの棚を確認するのが楽しみである。

 しばらく食べていなかったザッハトルテ(熊本に「本格的」なドイツ菓子屋さんはあるのかしら...)。東京にいたころはよくデメルや小田急永山の「ヒューゲル」さんのザッハトルテを食していた。ときどき無性に食べたくなる「ガツン」とくるウィーン菓子である。

  うまく記号化できてると思う。一般向けにアプリコットのソースもわかり易くしっかり目に配置されている。テンパった後のチョコの流しかけは「ご愛嬌」だが、クリームの脂肪分はちょうどバランス良く、これで350円であれば、充分及第点がでるだろう(偉そうにコメント)。

 本当の本当に大活躍してるなぁ...。

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□2011年10月12日(水) 資料調査 その2


ポケモン・ジェット@羽田空港

 引き続き資料調査。外交史料館にも行きたかったが、時間の関係上(週の真ん中なので、あまり遅い飛行機だと疲れが残るし...若くないなぁ)戦史関係の古本屋と大手町のオアゾの丸善を駆け足で散策。

 どうでもよいことだが、過出張が祟ったのか、本年は3か月近く残して早くも50000pptを超える。必要最低限で飛んでいるのだが...。

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□2011年10月11日(火) 資料調査 その1


モヒカン@熊本空港

 資料調査のため東京出張。科研も残りが振り込まれることになり、後半も安心して動き回れる。今回は戦後日中民間人道外交に深く関与した日本赤十字社での資料調査。何が残されているのかずっと気になっていたのだが、東京にいる時はご縁がなかった。

 冷戦外交史に関する資料調査だが、それ以外にもいろいろと面白い資料が多い。特に従軍看護婦の回想録などは非売品が数多く寄贈され、一度に手に取って斜め読みできるのはありがたい。


日赤本社@芝大門

  旧「満洲国」の病院に勤務していた看護婦たちが、帝国崩壊から国共内戦を経て、新中国誕生まで「抑留」されていた経緯に関する回想は、「自願による留用」とは程遠い記述が多く、改めて「帰国」か「引揚」かという問題を考えさせられた(一部、熱烈な「中共支持者」はいるようだが...)。

 日赤OBの佐藤さんという方に日赤史料の現状について伺う。本社の移転・建て替えなどにより、目的とする一次史料はすでに存在しないのではないかとのこと。「ない」ということが確認できたことも「資料調査の成果」である。

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□2011年10月9日(日) 水あかり


水あかり@熊本城

 毎年10月は学会シーズンということもあり、なかなかゆっくりできないのだが、報告準備などで珍しく三連休を熊本で過ごせることに。ずっと行きたかった「水あかり」に。なんともロマンチックな雰囲気なのだが、元気溢れる6歳の若様と2歳の大澤娘。がちょろちょろする状況では、ゆっくり散策というわけにはいかない。

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□2011年10月1日(土) 執筆者会議

 東京で執筆者会議。帝国解体研の総仕上げ。午後2時から8時まで6時間、ぎっちり執筆者7人が報告・質疑応答。全員、初稿をきっちり準備しての報告はさすが。中国研究者のグループではこうはいくまい。終了後は赤坂十番の「あべちゃん」にて串焼きを楽しむ。

 秋学期の講義が始まり、「仕事」のストレスがピークになっていたので、良い気分転換になった。必修・朝イチ・300名。本当にきっちり「管理」しようとすれば、並大抵の「仕事」ではない。「大学のマスプロ講義の『使命』とは何か」という原点に立ち返る必要があるのかもしれない。ただ「レッセ・フェール」では破綻を招くだけだろう。まだ「攻め」か、それとも、もう...。

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