大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


熊 本 日 記
(2010年5月)

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□2010年5月31日(月) 北京からの吉報

 今年3月に卒業したゼミ生が大学院進学に向けて、北京の語学研修所で中国語のブラッシュアップをしていたのだが、メールによれば、清華大学人文社会科学学院の大学院に無事合格したとのこと。もちろん、正規の「研究生」としてである。本人も当然嬉しいだろうが、進学をすすめた私はそれ以上に嬉しい。まさに快挙といえよう。

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□2010年5月28日(金) 徹夜から講義を経て東京出張

 夜中、北京から携帯に直電があり、お偉いさんにプレゼンを行うための資料確認を「朝まで」に行うよう頼まれる。いつものことなので特段驚かず。頼りにされているのかしら...。学術的かつ専門的な資料のネイティヴチェックは誰にでもできることではないので半分徹夜の状態でこなす。

 講義が午前ひとつ、午後ひとつ。途中、3月以来、鋭意製作に取り組んできた学科パンフレットが納品される。あまりの出来の良さに大満足。

 2時半に講義を終え、そのまま熊本空港へ直行。夜、六本木で行われる科研プロジェクト「第二次大戦の終結による日本帝国解体過程に関する...」の研究会参加のため。5時過ぎに羽田、6時過ぎには東洋英和女学院大学に到着。

 加藤陽子先生のご報告。最高峰の歴史家のお仕事に間近に触れ、強い刺激を受ける。史料の読み方、整理のしかた、そして報告のしかた...。改めてこのプロジェクトに参加させていただけていることに深謝。

 六本木「倭玄」にて今後のプロジェクトに関する打ち合わせ。素材を活かした丁寧な料理が印象的。幸せを実感する。

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□2010年5月24日(月) 事務折衝

 終日、研究室にて授業の準備など。とにかく匍匐前進するしかない。

 途中、お役所の職員氏が研究室に来訪。市民講座一覧に登録予定のテーマのタイトルを何とかしてほしいとのこと。「『人民の義憤』を超えて―中華人民共和国の対日戦犯処理政策」としておいたのだが、「人民」がひっかかったらしい。いずこからのクレームを恐れたのだろう。結局、「現代中国と日本」という箸にも棒にもかからないタイトルになった。

 間髪いれずに理事会との事務折衝。先方がいきなり「ベキラマ」を唱えたので、こちらは「ベホマズン」にて体力を回復、一度攻撃を跳ね返された後、「ラリホー」を唱えることで相手グループを眠らせることに成功した。こんなご時世ではあるが、若干の「前進」はあったと思う。

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□2010年5月23日(日) 休めず...。

 どう頑張ってもウィークデーは「研究」までたどり着かないので、休日にしわ寄せが来る。朝からこれまでとりためてきた外交档案を時系列に並べ直しながら、長崎国旗事件からLT貿易開始までの流れを再構築していくための下準備を進める。足繁く北京詣でしていることに加え、「戦友」たちの協力もあり、ほぼ十分な史料が獲得できているのはありがたい。

 私の歴史学の師匠がある時、「史料の暴力」という言葉を使っていらっしゃった。確かに史料の量に物を言わせて「これでもか」と詰め寄る「歴史学」のあり方については、いろいろと議論があろう(私など、とてもついていけない)。とにもかくにも最近の研究は体力消耗戦に陥っている感じがする(単に私が疲れたということかもしれないが...)。

 他方、「史料に書いてあることしか事実認定しない」というのは、これまた馬鹿げた話である。史料の読み方は多様であり、その読み方にこそ研究者の個性や史観が反映されるものだ。完全な史料群などもとより存在しない。それをどうつなぎ合わせ想像力を働かせるか。それが歴史学の醍醐味であろう。もちろん、史料批判の厳密性は個々の能力であり、モラルの問題であろう。

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□2010年5月18日(火) 「東アジ」よかね!

 学会ロジの疲れが抜けず、疲労はピークに。昨晩は家で久しぶりに爆発。

 午前はゼミ、午後は講義科目の「現代中国の政治」と「時事中国語」。出席者はゼミが6名、「政治」が8名、「時事」が4名。いずれも「東アジア学科」ならではの超少人数授業だが、これらはものすごくやっていて楽しい。

 火曜日の授業は学生の反応が直接的で、新しい知識を吸収していく過程がこちらも実感できるのでやりがいも強い。「ハーバードの〜」という水準ではないが、それなりに言葉のキャッチボールをしながらといった感じになりつつある。「予習という病」、あるいは「マスプロ病」を癒すには良い「リハビリ」になりそうだ。

 学科パンフレットの最終校正をようやく終える。今年は「やり切った感」が強い。とにかく西川印刷さんに感謝。

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□2010年5月17日(月) 初めての団交

 夏の賞与をめぐり理事会側と団交。労資協調、労資協調、老師協調...。

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□2010年5月16日(日) 九州中国学会 in 学園大 その2

 九州中国学会2日目。6名の報告があり、滞りなく無事に終了。多くの先生方からなぎらいのお言葉を賜わりつつ、手早く後片づけを終えて「休日」へと戻る。

 家族で潮井水源へ水汲みへ。ブログの更新も3週間ほど滞っていた。7月末締切の論文執筆のための史料読みも進まず、ストレスはピークに。さすがに新学期の授業疲れも出てきた。授業準備の貯金も危なくなってきている。このまま行くと初めて締切をぶっちぎることになりそうだ。抹殺されるかもしれない!

 どうする武司!!

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□2010年5月15日(土) 九州中国学会 in 学園大 その1

 九州中国学会初日。開催校のメンバーということで(学会会員ではない)、昨年末以来『大会要項』の印刷・発送に始まり、さまざまなロジに走り回っていた。

 4月下旬以降、少しでも負担を減らすべくあの手この手を講じてみたが、やはり最後はいろいろと気になってしまい、結局自分で確認するためにいろいろな部署をまわってしまう。これは性格によるもの。誰のせいでもない。

 会員数250名前後の学会で100名近くが参加。九州の真んなかにあるということも大きいのだろう。最小限の手配で極めて充実した施設と設備が使える学園大は本当にたいしたものだと思う(かといって、これ以上はキャパ・オーバー!)。それにしても「随分と慣れてきたものだ」と思う。

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□2010年5月9日(日) ゼミ卒業生飲み会

 連休明けに初任地に赴くことになるかもしれない卒業生がいるため、とにかく時間のある卒業生を集めて飲み会とする。

 第1期生は社会人になってもう1年が過ぎた。悩みつつも楽しく仕事をしているようだ。社会人になったばかりの第2期生は日々の仕事に食らいつくのが精いっぱいといった感じ。それでもまだ研修は「地元」なので、都市圏に出て行った卒業生よりは気持ち的に余裕があるようだ。

 とにかく健康第一で頑張ってほしい。

 そういえば今日は大宅くんの誕生日だったかしら。

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□2010年5月5日(祝) 子供の日の寝相


どんな夢を見てるのか

  連休最後の子供の日。おじいちゃんとおばあちゃんも帰ってしまい、疲れが出たか。それにしてもこの寝相は...。

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□2010年5月3日(祝) 流しそうめん


思いがけず初めての流しそうめん

  連休中、お嫁さまのご両親が来熊してくださっているので、動植物園にでも行こうかということになる。もっとも、熊本の「超人気スポット」であるため、東バイパスから市民病院のところを左折したあたりから入場待ちの車の列につかまり一向に進めなくなる。

 敢えて無理をしてまで行くところでもないので予定を変更。どうせ行くなら人がいなさそうなところということで、宮本武蔵が五輪の書を書いた「霊巌堂」に行くととする。私の思惑どおり、適度の込み具合といった感じ。日影が多い散歩道なので、体力を奪われないのも良い。

 「霊巌堂」はともかく、「柑橘が買いたい」と立ち寄ったフルーツセンターで思わぬ出会いがあった。流しそうめんである。湧水と思わしき綺麗な水が、ものすごい勢いで円形のプールをまわっている。もともと「そうめんバカ」である息子は狂喜乱舞し、ぐるぐるまわるそうめんを楽しそうにつまみだして次から次へと口に運んでいた。何束分食べたのかしら。

 お値段も手ごろなうえに、セットについてきた唐揚げや厚焼き卵、生みたて卵プリンは絶品の域。身体にやさしい感じ。気さくなおばちゃん店員さんたちの対応も快く、思いがけず思い出に残る一日となった。

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□2010年5月1日(土) からし蓮根手作りセット

 義理の父母が来熊したため、熊本空港にお出迎え。飛行機を待っている間に最近発売された「からし蓮根手作りセット」を購入。テレビでやっていたので、からし蓮根をこよなく愛する私としてはずっとチャレンジしてみたかった。以下、簡単に手順を紹介。作りたてはやっぱり「からさ」が違います。焼酎に合うわ〜。


作ってみよう!


こんな感じで入っています


「味噌」の感じがなんとも...


詰めるのは結構かんたん!


好きな厚さに輪切りして


油の温度が難しいですが、アツアツをいただきました!

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