トップログイン




大澤 武司
(Dr. OSAWA Takeshi)



 


研 究 日 記
(2005年3月)



□2005年3月16日

 何度か参加してきた東文研のアジア・バロメーター・シリーズの講演会に参加。「比較」と「共通点」の探索。一般の人々の価値観。アジア人。EUの経験とアジア共同体。スケールの大きな研究に触れることは何よりも刺激的である。


□2005年3月14日

 清華大学や中国社会科学研究員の先生方をお迎えしてのワークショップに参加。また、日中関係に深い関心を持つ日本民間研究所のキーマンを迎えての議論という初めての試みは、昨年来続けてきた産学協力のための一連の努力のひとつの成果といってよいだろう。

 「全天候弾性型」を「シフト制」と訳すとは...。言葉は生き物である。


□2005年3月9日

 2月下旬からいくつか論文翻訳の仕事が入り、思うように博士論文の執筆が進まなかった。1本は社会学関連の学術論文で、居民委員会に関するもの。ほとんど事前知識がないまま臨んだ仕事であったが、日本人研究者による関連業績を複数押さえ、なんとか最後まで完遂。1200字詰めで26枚。かなりの大仕事になってしまった。

 これと同時に胡縄先生の論文集刊行に関する翻訳も数点。数年来、胡喬木に関する研究会に参加していたこともあり、こちらは思いのほかすんなりと翻訳することができた。

 博士論文第4章以降は、先行研究との関係や「中国問題」に関する独自の考察など、構想に随分と時間を割いてしまっている。すでに全体的な展開は把握済みなのだが、外務省の各担当課長が作成する政策(案)と日本政府の実際の政策との間のキャップをどのように説明するかに苦戦している。政策(案)が政策なのか、あるいは、実際に展開した政策が政策なのか。「政策」の定義問題とも関連するものだが、うまく処理しなければ...。

Copyright(C)1995- OSAWA Takeshi. All Rights Reserved.
(ポップアップ・メールのアドレスは@が#に変更してあります)