2001-02-10


春の気配・・・

近くの街道沿いの畑にある梅の花が、ほころび始めました。
まだまだ、日陰には雪の固まりが残っていたりもしますが、季節はいっときの休みもなく動いて、春は少しずつ近づいて来ています。

2月ももうすぐ半ばを迎え、いよいよりんごの季節もあとわずかとなりました。
アップルパイ、アップルバスケット、りんごのタルトは3月一杯で、今期は終了です。
今のうちにたっぷり楽しんで、味わっておいて下さいね。


原材について・・・シリ−ズ3「りんご」

りんごを使った商品も上記でお伝えしたとうり、今期はあと1ヶ月半で終わりますが、このりんごの生産者山下さんについてお知らせします。
木のひげのアップルパイのおいしさの鍵を握る「りんご」。
まず栽培状況は以下のとうりです。

*肥料・・・牛糞、りんごジュ−スの絞りかす、剪定した枝で作った炭を積んで作った堆肥中心。その他に、樹勢によってはアミノ酸素配合肥料「ダイアアミノ酸」を散布。
*5月始め・・・殺菌1回、6月始め・・・殺菌、殺虫混用1回、6月終わり・・・殺菌1回、7月中・・・殺菌、殺虫混用1回、8月始め・・・殺虫1回
*除草剤の使用は無。乗用の草刈り機使用。土壌殺菌剤は無。

1999年8月、私たちとスタッフで、長野県上水内郡三水村の山下フル−ツを訪問したときの写真と、今年山下さんからきた年賀状の写真をお見せしましょう。

長野県上水内郡三水村の山下フル−ツ農園を訪問したときの写真

木のひげを始めたときからの、長いお付き合いをして頂いている山下さんご夫妻。彼らの存在なしには、冬の木のひげは考えられません。でも、訪問してみて、改めてその目の回るような忙しさに驚くと共に、そんな中でも懲りずにわがままなこちらの要求にも応じて下さる、農家独特のおおらかさを、本当に有り難いと感じました。
いいものを作ろうとすると、りんごでもパンでも、手間がかかって大変です。上記のように、市販に比べてはるかに少ない殺菌でりんごを作るには、その分相当な労働量が増えることもあるはずです。それでもがんばっておられる様子を知ると、私たちも励まされることがたびたびあります。その中でも一番感心するのは、先ほども書いたように、農家のかたは、おおらかだということです。山下さんに限らず、有機農法の農家の友人と話をしていると、何時の間にかこちらも相手のペ−スに巻き込まれて、ゆったりとした気持ちになってくるから不思議です。
山下フル−ツのりんごを食べてみたい方は、宅急便で発送もしてくれますので、下記へご連絡下さい。
味は最高、しかも家庭用のB品はお値段も約20個で2000円という安さです。

<山下 勲夫 tel 026・253・3101 fax 026・253・8234 長野県上水内郡三水村大字倉井4276>
山下フルーツ農園 URL http://homepage2.nifty.com/yamashita-fruit/index.htm
<Eメ−ル ringoya@mb.infoweb.ne.jp




パン屋日記

*1月某日・・・お正月休みのある日。久しぶりに映画館に足を運ぶ。前からチェックの「キャラバン」。よかった。

*1月某日・・・夕方から降り始めた雪が、夜になるとどんどん積もりはじめ、配達やスタッフの帰り道のことが気になってくる。この前の雪はまだ休日中だったが、今回は一番慌ただしい土曜日。嫌な予感は的中し、降りしきる雪の中でチェ−ンを付けることになった。ここは坂の上なので、雪には弱い。大雪の日の仕事に関しては、木のひげにはいくつもの「語り伝えられている話」がある。パンを作るだけがパン屋の仕事ではない。パンを作り、箱詰めし、伝票を書き、配達し、集金をし・・・多くの「雑用」に追われる日々・・・

*1月某日・・・又しても土曜日の雪! 今日は昼間から降り始めただけに積もるのも速く、4時過ぎには宅急便屋さんが「今日はもうあがるから集荷はできないよ。」と宣言しに現れた。と言われても、朝早くから焼きはじめているパンは、すでに大半が出来上がっているのだ。どうしても無理なところには電話して、翌日の配達で了承してもらう。
粉を運ぶトラックが来たが、つるつるすべって、後少しのところが進めない。仕方なく手前で降ろしてもらって、皆で手で運ぶ。夜遅く、またチェ−ンを付けて配達に出るころには、小降りになってほっとする。

*2月某日・・・このところパンの数はわりと落ち着いていて(決して注文が減って・・・とは言わない)、雪疲れの身には有り難い。暮れの忙しさがうそのような日々。こんなときもなくては身が持たない。
アップルバスケットの形を少し変えようと、試作。皮のおいしさが引き出されるように工夫してみて成功。どんな風に変わったか、わかる方はかなりマニアですね・・・。


木のひげのパンが食べられるお店の紹介です!

カフェレストラン「パチャママ」・・・世田谷区下馬1ー45ー8 <3795・5355>

祐天寺と三宿の間くらいにあって、三宿通りから入ったところ。お近くの方はぜひ立ち寄ってみて下さい。ランチにも木のひげのパンを使ったセットがあります。店の内装は手作り、オ−ナ−も若く(共同経営)、センスを生かした良い雰囲気で、ぜひ応援したいお店です。インディアンジュエリ−を手作りしているコ−ナ−もあります。「パチャママ」という名は南アメリカのインディオの言葉で、大地の神のことを指すそうです。



風信 木のひげ
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