日替わりげしょ定食

バックナンバー

[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]


2000/3/31 247 そして伝説へ… (テーマ:川崎球場)

以前にも書いたが、わたしのロッテファン歴は長いといえば長い。といっても落合の全盛期とか優勝した頃とかは知らないので、短いといえば短い。ともかく、ロッテが川崎球場をフランチャイズにしていた頃からのファンではある。「テレビじゃ見れない川崎球場」のキャッチコピーのとおり、テレビで川崎球場を見ることもほとんどなかった。

しかし、球場に足を運び出したのは去年のこと。千葉ロッテの応援をしているうちに、昔テレビで見たオリオンズが戦ってきた川崎球場を、一度は実際に見てみたいと思っていた。そんな時に、球場取り壊しのニュースが耳に飛び込んだ。そのときは、これで川崎球場を見るチャンスはなくなったな、と思っていた。

そして1月のある日。「川崎球場で野球をしてみたくないか」と、横浜ファンの知人に話を持ちかけられた(川崎球場は、横浜ベイスターズの前身大洋ホエールズの本拠地だった)。いろいろ努力してみた結果、川崎球場での草野球が実現した。詳しいことは2000年2月の近況にも書いてある。

しかし、川崎で野球をした当時は、あまり感慨がわかなかった。なぜなら、川崎球場で、生で野球を見たことがなかったからだ。いきなりグラウンドだったので、テレビで見た10.19や流しそうめんの記憶と結びついてこなかったのである。「ここで試合を観戦したい」と、強烈に思った。

そして、その願いは、3.26のオープン戦でかなった。公式戦の頃のがらがらの雰囲気は味わえなかったが、満員のスタンドを見て、不思議な気分になった。自分も投げたマウンドでジョニーが、斎藤隆が投げている。自分も立ったバッターボックスに、初芝や石井やローズや鈴木尚典が立っている。そう思うと、外野スタンドで座っているだけなのにぞくぞくしてきた。

試合結果はどうでも良かった。プロの試合を見られただけで満足だった。そして、川崎球場の記憶は、わたしの中にしっかり刻み込まれた。オリオンズとともに、じゃなかったのが残念だが。



[先月] [目次] [来月] [最新版] [トップ]

Powered by Akiary v.0.42