[戻る] [異次元へ戻る]


明日なき世代

「やっぱり、もう少し目的地を絞った方がよくない?」 と、ポポロンさんが言い始めました。 考えてみれば、そうなんです。 このままでは、いつまで経っても出発もできません。 そこで、ポポポンがいいました。 「北海道グルメ旅ってぇのはどうだろう?」 もちろん、他の2人に 袋叩きにあったのは言うまでも ありません。 「やっぱり、こいつ誘うのやめようぜぇ」 ニャニャニャンは言いましたが、 まあまあ、とポポロンさんがなだめました。 そして、もう少し知恵のある人に相談してみよう、 と提案しました。 「誰かいるのかよ」 「ウーン、ジュリかなぁ・・・・」 3人は、ジュリに意見を求めに行きました。 するとジュリは、フフン、 と鼻で笑いつつも、こう言いました。 「バカが3人でウロウロしててもしょうがないねぇ。 とりあえず、ポポロンの郷でも行ってみたら? どこにあるか知らないけど」 なーるほど、それはいいと、3人はバンザイしました。 で、どこにあるの、ポポロンの郷は? それは、人間には教えられないですよ、 とポポロンさん。 じゃあ、勝手にしなさい、とジュリ。 「行き先も決まったし、しゅっぱーつ!」 でも、会議が長くなったので、もう時は夕暮れ。 もう1晩、ジュリの家に泊って、明日こそ出発だぁ! 「明日こそ、出られるよねぇ?」 「もちろん、昨日と同じように 生きては行けないんだよ!」 ホントに彼らは出かける気があるんでしょうか・・・・ とりあえず、希望を胸に、 踵に翼を持っている若者たちです!

[戻る] [異次元へ戻る]