Mountain Morph

2003-08-31

デビュー

週末毎に Moulton APB でお散歩している今日此の頃だが、5月に購入して以来の走行距離は 1100kmちょいといったところ。 ここまでの所、パンクはしていなかった。 パンク修理(と言うか、チューブ交換)の方法は自転車の購入時に寺田商会さんに講習してもらった。 ただ、「ちゃんと練習しといてくださいねー」と言われていたのだが、何となくサボったままであった。

いかんなーと思っていた矢先の8月初旬、いつもの様にお散歩中に、とうとうパンク。

ちょい長めの坂を下っていた時、ごっごっごっごってな妙な振動が。 走れない事もないので暫く走っていたが、数分後には症状が悪化していたので停車。 後輪を見ると、ぷーっと膨れて、リムとビートの間からチューブが見えていた。 ホイールを手で回すとフェンダーに擦れてかなりの抵抗が。 う〜む、チューブ交換かな。 面倒だな。 空気を入れ直したら家まで持つかな。 などと思っていると、パーン! と言う乾いた音が響き渡ったのだった…。

おいおい、初めてのパンクがバーストかよ。
とか突っこんでいても何も解決しないので修理する事にする。 路上修理デビュー。

自転車と同時に予備チューブとタイヤレバーを購入しておいたので、毎回これを持ち歩いている。 バッグに入れっ放し…と言う方が近い気もするが。 ポンプはフレームに標準添付されている奴を使う。 練習していないが、記憶を頼りにチューブ交換開始。

洗車の際にホイールを外すので、抵抗感がないのは不幸中の幸い。 タイヤを外してチューブを引っ張り出して、新しいチューブに交換して。 軽く空気を入れてみたらヘンな膨らみ方をしたので、やり直したり。 やはり普段から練習していないので、非常に手際が悪い。 ともかく大丈夫そうにはなったので、ホイールを自転車に取り付けて。 あとは空気を入れれば作業完了だな。

ワタシの APB はフェンダーが付いていてカッチョイイのだが、おかげで空気を入れた状態だとフェンダーに干渉して後輪の着脱が出来ない。 だから、空気を入れるのは自転車に取り付けてからになる。 後述のように、携帯ポンプはバルブとの位置関係が固定されているため、とても作業しづらい。 普段はフロアポンプだから全然気にならないんだが…。

後で GARMIN のログを見たら、作業時間は 30分弱であった。 やっぱ大分掛かってるなぁ。 無事に帰還できたのは良いが、ちっとは練習しとけよなって教訓になった。 あと、次のパンクまでに、新しいチューブともう少し上等のポンプを入手せねば。

Mountain Morph

オマケの携帯ポンプが使いづらいことは、体験するまでもなく分かっていた。 UK BROMPTON に標準装備のポンプもまた同様の品であり、これがまた入れにくいことこの上ない。 BROMPTON も普段はフロアポンプを使うので気にならないのだが。

自分的には、携帯ポンプの問題は2点。

普通のフロアポンプは、口金(バルブに付けるところ)とポンプ本体はホースで繋がっていて、或る程度自由な位置関係に出来る。 けど、件のオマケポンプは本体の端っこが口金になっている感じで、バルブと直角に保つ必要がある。 昔の携帯ポンプはハンドルの所に短いホースを内蔵していた気がするが、BROMPTON のも MoultonAPB のもそうではない。 コストの問題かな。

ともかく、自転車にホイールをくっつけた状態だと、空気を入れる姿勢にかなり無理がある。 基本的に左手だけで本体を支えて、右手でポンプを押す感じ。 ポンプとバルブの位置関係は固定されているから、左手は空間の一点で固定しなければならない。 実際には足や肩でサポートするが、片手を固定してもう片手で力を込めて押すってのは、かなり苦しい。

当然ながら、体重を乗せて押すことができない。 腕の力だけで押すことになるから力むとポンプが動く、動くと空気が漏れたり逆流したりする。 後半ともなると顔を真っ赤にして空気を入れなくてはならず、力めば力むほどポンプは動いてしまう。 結局、口金が自由に動かないのが元凶ではないかと。

と言う話を寺田商会さんにしたら、Mountain Morph というポンプを勧めてくれた。 短いながらも口金がホースを介して繋がっていて、そのホースは本体横方向に出ているので本体に体重を乗せて押すことができる。 こう言ったニーズは多いんだろうなぁ。

名前からすると MTB 用みたいだが、期待を裏切らず Road Morph と言うのもあり、こちらの方が高圧を入れられる。 Mountain Mprph でも自分に必要な気圧は入れることが出来るので問題ない。 同じ圧まで入れるのなら Road Morph の方が楽だろうが、高性能な分デカい1ので、携帯性で多少劣る。 また圧力計が付いたモデルもあるが、あくまで緊急用だからそこまで厳密でなくてもいいだろうと。

基本的にはいつでも在庫があるとのことだが、たまたま在庫を切らしていたので1本予約と。 で、お盆休みに入ってすぐに出撃。 予約から1ヶ月くらいは経ったと思うが、開口一番「ポンプ入ってますよ〜」と言ってくれるのは嬉しいねぇ。

MountainMorph

それと、予備チューブを忘れずに入手。 自分の他にもバーストが何件かあったらしく、メーカーに問合せ中だとか。 何年も使っていて当然夏季も経験しているのだが、こんな事は今年が初めてだと言う。 それでチューブ代は無償にしてくれたのだが、念の為に低め(7kg/cm2くらい)で乗ってくれと。 で、早速ポンプを借りて空気を入れ直しておく。

バースト箇所はバルブの所なのだが、この場合、チューブを噛んでいた可能性も高い。 それで、エアを入れる時にはバルブを押し込んでチューブをタイヤの中に入れるように、というアドバイスも貰った。 実演しながらの解説なのだが、さっさと外して戻してしまっていた。 この手際なら、停車後チューブを交換して走り出すまで、3分も掛からないんじゃないかな〜。 さすがプロ。 と言うか、1本30分も掛けてたら商売にならないって。

使ってみて

Mountain Morph は、オマケポンプと比べると随分大きい。 長さもそうだが、全体にしっかりしていて、更に口金のホースが横に出ているので太いのもある。 なので、KOOWHOバッグのポンプ用ポケットには入らない。 今のところ、バッグからポンプの頭が飛び出している状態で持ち運ぶので、カッコ悪いのが難点だな。

フレームに固定するためのブラケットとタイラップは付属しているので、普通のフレームなら問題なく固定できるのだろう。

携帯性を考えれば、小さくて軽いオマケポンプも悪い選択肢ではない。 使用頻度を考えるとその方が好ましいかも知れないくらいだ。 でもポンプとしての使い勝手はかなり違うしなぁ…。 今の所 MountainMorph を持ち歩いているが、邪魔なのは確か。 果して、どちらに落ち着くのか。

さっそく洗車の時に使い始めたのだが、なかなか具合がいい。 やはり、体重で押せるのはラクチンだ。 背が低いし全体に華奢(きゃしゃ)なのでフロアポンプ並とは行かないが、腕の力だけで押すのとは大違いだ。 ホイールを着脱した後で軽く空気を入れる程度であれば、座ったまま入れられるのが何げに便利だったりもする。 フロアポンプの場合は立ち上がらないといけなから。

さすがに定番と言うか良く売れている商品らしく、いい出来だと思う。

  1. デカいのだ
    径を小さくして、同じ負荷でより高圧を入れられるようにしているのだろう(パスカルの原理)。 ただし1回に入るエアは少なくなるから、ストロークを大きくして押す回数の増加を抑える必要がある。 一方、直径は断面積の平方根に比例して小さくなるので、あまり変わらない。 てな事で、ポンプは太さは変わらず長くなる。 恐らくそんなところだろう。

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