ディレーラのワイヤ交換

2005-11-12

ワイヤが切れた

とある週末、いつもの様に散歩を兼ねて自転車(Moulton APB)で買い物に出かけていました。 その帰りですが、なんだか変速が決まりません。 とりあえず手元のアジャスターを使って調整を試みますが、高いギヤで合わせると低い方で狂うような…。 なんだこれ? 少し前に寺田商会に持って行って調整してもらった1ばかりなのに。

後日、洗車している時に原因がわかりました。

リヤディレーラの所で、ワイヤが切れかかっています。 見たところ、あと2本くらいでかろうじて繋がっている状況。 決まらないなりに変速できてしまう所が凄いというべきなのでしょうか。

修理@寺田商会

ともあれ、リヤが変速できないのは不便この上ないので、さっさと修理する事にします。 リヤはトップに入れたまま封印して、フロントの2枚を使って寺田商会まで回送します。 いつもと違って、ちょっとした坂や信号待ちからの発進でも立ちこぎです。 ヘタレな自分にとしては、足がくたびれます。

なるべく坂を避けたルートを通ったつもりでしたが、けっこうアップダウンがあるものだと思いました。 関東なんて、沼が広がる真ッ平らな所、という印象なんですが。 まぁ、渋谷だの四谷だの「谷」が付く地名も多いわけで、川を横切るように走れば凹凸があって当然なんですけどね。

信号待ちなどで減速するとき、気を抜くと封印した筈のリヤを変速してしまいます。 すっかりシフトダウンが身に染みてしまっている様です。 まぁ、もともと一般的なレベルよりもせわしなく変速しているかなって気はしているのですが。 知らない人の後ろを付いていく事がありますが、皆さんあまり変速しないのが不思議です。 信号待ちなんて、シフトダウンしておく方が発進がずっと楽なのに。

修理はすぐに対応してくれて、あっと言う間に終ってしまいました。 少し外で待って、そうだ作業してる所を写真に撮らせてもらおうと思って店に入ったら、修理完了して出てくるところだった、と。 そんな感じ。 ワイヤ交換に10分も20分も掛かっていては、台数さばけないから商売が成り立たないとは分かっていても、「早いっ」と思います。

作業を見ていたわけじゃないですが、別のお客さんの自転車を仕上げている作業を眺めていた事はあります。 ワイヤで言うと、アウターの内側にオートバイ用だと言う治具を使って油を吹き込み、 インナーにはグリスを擦り込んでいます。 固定した後は、不要なワイヤを切ってから先端処理。 "吊し"の自転車で、ワイヤが長すぎてオーナーが丸めて結んでいたりしますが、そんなカッコ悪い事2はしません。 グリスアップ、先端処理、変速の調整。 これを 300円(ワイヤ代3)+600円(工賃)でやってくれるのですから、お得です。 自分でやろうとすると、どうなる事やら。

ワイヤ交換の思い出

15〜20年くらい前かな、少年サイクリング車に乗っていた頃は、よくワイヤを切っていました。 シフターはダウンチューブにレバーが付いてる奴でしたが、ローに変速する時にぶちぶちぶちっと引きちぎっていました。 今回と違い、ディレーラ側ではなくて、レバーに巻き付く所で切れていましたね。 曲げたり伸ばしたりを繰り返す上にテンションが掛かるのがいけなかったのでしょうか。 或いはレバーを引きすぎていたのかも知れません。

そう言えば、ブレーキワイヤもよく切れていましたっけ。 頭の丸い所が、ばちん!とモゲちゃうの。 どちらも、ホームセンターでワイヤを買ってきて自分で交換していたものです。 ものすごく時間が掛かっていましたが…。 ブチブチよく切れた事を思うと、ワイヤの品質が悪かったのかも知れません。 当然、グリスアップなんてやらないから、錆びて弱くなっていたのかも知れません。

今回の APB は 2003年春購入なので、2年半は持ったわけです。 昔に比べ材質も向上してる事でしょうし、「ちゃんとした」物を使っている事もあるでしょう。 そうそう頻繁に交換するわけではありません。 自転車で走り回るのは好きだけど、自転車その物をいじる事に格別興味があるわけでもない自分としては、道具をそろえて備えるよりもプロに任せてしまう方が楽だし安上がりです。 ただ、こんな時のために輪行できる備えは必要かな、と思いました。

  1. 調整してもらった
    トップのひとつ下(8速)からトップ(9速)に入れる時に、しばらくカラカラカラ…ってなってから入るというもの。 アジャスターでワイヤの張りを緩めてもダメなので、ディレーラ本体の調整が必要かな、と思って。 左右方向の他、ディレーラの取り付け角度の調整をしてもらいました。 調整の結果、完全復活とは行かないまでも通常使用で気にならないレベルに復活しました。

  2. カッコ悪い
    見た目も良くありませんが、走行中にぷらぷらしているワイヤがホイールに絡まったら大変! タイヤがロックして転倒必至です。 また、ワイヤの先端がぷらぷらしていると言う事は、すなわちワイヤが常に曲げ伸ばししていると言う事であり、金属疲労がたまります。 つまりワイヤが切れちゃってそこからほつれちゃうわけです。 長すぎるワイヤにいい事なんてありません。

  3. ワイヤ代300円
    前後分割フレームなので、交換するのは後ろ半分で済みます。 それにしてもヤケに安い気がしますが、これはインナーだけの交換だったからとのこと。 スポーツ車用の(アウター)ワイヤは、ママチャリ用のとはモノが違うそうです。 端っこの金具にしても、ゴムでシールドしてグリスが流れないようになっていたり。 自分で交換していたのはママチャリ用だろうから、アウターを含めた交換なら、いい値段になってしまうのでしょう。

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