ロッキングナット

2004-11-23

下りで振れてる?

自分が自転車で走る時、スピードはせいぜい 35km/h くらいです。 しかし下り坂では漕がなくても進むため、ブレーキを掛けなければ 45km/h くらいなら普通に出てしまいます。 そんな時、気持ちフラっとハンドルが振れる感じがする時があり、気になります。 別に危険を感じたりはしないのですが…。

スピードを出さなきゃ問題ないのですが、気になるので寺田商会に持ち込んで見てもらいました。

とりあえず前輪が少し振れていたので、振れ取りしてもらいました。 けど、タイヤの振れではそんな現象にはならないとのこと。 フリクションプレート締め付けが緩んでいるんじゃないかという事なので、そちらも調整してもらいました1。 そう言えば、いつも左に振られている気がします。 なるほど、左右のバランスが崩れていればそんな現象に繋がるかも知れません。

ロッキングナットを交換

以前から、ロッキングナットの交換を勧められていました。 どうしたって剛性不足になる APB の分割フレームですが、これを改善しようと言うもの。 別に不満は感じていなかったので、これまで放置していました。 けど、高速時の挙動不審には効果があるかも知れません。 3,500円(税別) と格別値が張る訳でもないので、試してみる事にしました。

APB は前後分割のフレームで、ヘッドチューブとシートチューブのちょうど真ん中辺で分離します。 上側は前後を重ね合わせボルトを通して締めています。 下側はフックが引っ掛かるような形状になっていて、抜けない様にナットで固定します。 樹脂製のナットで、手回しで締めます。

乗車時、この部分は引張り応力が掛かっていますので、大袈裟に言えば伸びているハズです。 実際、乗車前にめいっぱいナットを締めておいても、乗車後に更に締めることが出来ます。 逆にその状態で降車すると、手では緩められないくらい固くなっています。 乗車中は、締め付けが足りない事の証です。

それなら、最初から工具で締め付けておきましょうと。 それが交換用のロッキングナット。 4mm のアーレンキーでグイグイ締めます。 ナット自体にも強度が求められるのか、アルミ製です。 一見、樹脂に灰色の塗装を施した物の様に見えますが。

効果は?

さて、効果はあったのでしょうか。

実際の所、よく分かりません。 けど、特に横方向について、フレームが硬くなったのは感じます。 下りも、心持ち安定感が増した気がします。 ただし、こちらはリンクを調整してもらった影響かも知れません。

ひとつだけ、明らかに違いを感じる事があります。 走行中にハンドルを小刻みに揺すると、フレームが共振します。 APB の前に乗っていた MTBルック車や少年スポーツ車では、ぐわんぐわん振れていました。 フレームが捻れている訳で、立ち漕ぎで全力加速する時なんかの状況に似ていると思います2

APB では、振れ幅は小さいのですが、それでもカタカタ振れます。 トラス構造でもダメなのか…、と思った事を覚えています。 が、この振れ幅や揺すり終わった後安定するまでの時間が、随分と小さくなりました。 以前よりも、前半分と後ろ半分の一体感が増しています。 APB Fx-8 のフレームは、こんな感じなのでしょうか?

ハッキリと、これは凄い! という効果は得られませんが、まぁ良しとしましょう。
自転車に乗り慣れている人だと、かなりの効果が体感できるそうです。

  1. リンクの調整
    フリクションプレートは、クルマで言えばダンパーに相当する役目を担います。 樹脂製のビスとプレートの摩擦力によって、サスの戻る力を調節しています。 締めすぎるとビスの山がバカになって使い物にならなくなるので、素人が手を出すのは危険です。 てな訳で、お任せ。

  2. 立ち漕ぎで全力加速
    件の MTBルック車等では、こんな時に「あぁ、フレームが捻れてるなぁ」と感じていました。 ペダルを踏む力や腕で踏ん張っている力が、フレームを捻るために消費されてしまい、推進力になっていません。 エネルギーの無駄遣いです。 でも、そう言うモンだと思っていました。 スポーツ車はここら辺がちゃんとしていて、初めて試乗した時に、軽さと相まって感激したものです。

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