パソコン連動タップ

2004-11-14

パソコンの電源周り

パソコンの電源周りはどうなっているでしょうか。 デスクトップの場合、PC本体に加えて少なくともディスプレイの電源が必要になります。 外付けの機器があれば、それにも電源が必要でしょう。 自分の場合、次のような構成になっています。

この他にも、2台目3台目の PC やその周辺があったりしますが、毎日使うのはこの構成ですね。 とりあえず毎回、PC本体の他にディスプレイ×2台の電源スイッチを操作しなければなりません。 AMS-1 III は付属のワイヤレスリモコンで ON/OFF します。 HUB は常時通電しています。

なお、LF-M760JD は PCの電源に連動して電源が ON/OFF するので、電源スイッチは付いていません。 PC本体とは USB で接続されており、USB の状態を監視して DVDドライブの電源を制御しているようです。 なかなか便利です。 他の機器についても、PC本体の ON/OFF に連動してくれると、良さげです。 特に、ディスプレイは電源スイッチが押しやすいとは言えないので、けっこう億劫なのです。

PC連動タップ

PC連動のテーブルタップと言う物は昔からあり、audio-technica の SyncTap1 なんて物を愛用していました。

PCの電源投入を検知して、まず連動口,続いてPC本体の口の順に通電します。 起動時は、周辺機器を正常に認識させるために、周辺機器の動作が安定するのを待ってから本体の電源を投入するのがセオリーでした。 これを、PC本体の電源操作一発で、自動的にやってくれるわけです。

逆に、PCの電源断を検知すると少し置いてから周辺機器の連動口を切断します。 これは、周辺機器(外付けHDD 等)の装置内部にキャッシュされているデータを書込むための時間を置いているわけです。 Windows PC では、Windows を終了させる操作でこの処理をやっていますので、この時間は不要になりました。 MS-DOS/V の頃の話です。

ただし、現在ではこの動作は問題があります。
PC本体の電源スイッチを押した時には、PC本体のコンセントには通電されません。 つまり、この時点では PC本体は起動しません。 したがって、PC本体への給電が開始された後に改めて PC本体の電源スイッチを入れる必要が出てしまいます。 二度手間です。 こうなると、時間差は仇になってしまいます。

ただし、AT仕様の PC では問題ありませんでした。 電源スイッチが機械式でしたので、通電すればその時点で何もしなくても PC本体の電源が入ります。 電源スイッチを押すのは1度で済んでいたのです。 現在では、ATX仕様か、それよりも新しい PC がほとんどです。 これらはソフト式のスイッチになりましたので、電源ON を検知した時に即、通電する必要が出て来ています。

TAP-MG37REMタップ

audio-technica の後継製品が出ているかは分かりませんが、サプライメーカーから似たような機能を持った電源タップはリリースされています。 ヨドバシカメラの店頭で眺めたところ、数社から出ているようです。 特に理由はないのですが、サンワサプライTAP-MG37REM-5 を選んでみました。

7個口のタップで、連動×3+非連動×3+PC本体 という構成です。 次のように設置してみました:

HUB は他の PC を使う時にも動作している必要がありますから、常時通電です。 AMS-1 III は通電しただけではシステムの電源が入らないため、どのみち手動で電源を入れる必要があります。 CDプレーヤや FMラジオとして単体で動作させる事もあるので個別管理の方が便利、という事にしておきましょう。

連動口には、ディスプレイ×2台と LF-M760JD を。 LF-M760JD は勝手に連動するので、非連動でも構わないくらいですが、別に連動していても不都合はありません。 コンセントが足りなくなったら考えましょう。

まずは普通に配線してみます。 周辺機器(ディスプレイ)の電源スイッチは ON の状態にしておきます。 そして PC本体を電源ON! …おぉ、ちゃんと動いたよ。 では、終了の確認を。 Windows を終了させます。 …PCの電源が切れ、少し遅れて周辺も電源が落ちました。 一応、正常に動いているようです。 これまで手動で操作していたものが自動的に ON/OFF するのは、なかなか愉快です。

感度調整

満足してその夜は寝たのですが、翌朝、ディスプレイの電源ランプが点灯していました。 夜中に何があったのかは分かりませんが、何かの拍子に「PCが起動した」と認識してしまったのでしょう。 誤作動です。2

そこで、取扱説明書に従って感度設定を行なってみることにしました。 取説で言う「誤動作」は、PC の電源を入れても連動しない事を想定しているようです。 PC の電源を入れていないのに勝手に通電してしまうという現象については触れられていません。 ただ、実際に接続する PC を実際に動かしながら調整するので、有効そうではあります。

取説の手順に従って作業します。 感度設定後の動作確認では、問題なく動作している様です。 とりあえず幾日か使ってみた感じでは、誤動作もしていないようです。 こればっかりは暫く様子を見ないと何とも言えません。 夏季のエアコン作動時なんか、危険な香りがします。

ともあれ、電源の環境によっては、誤動作を引き起こす可能性があるという認識は持っておいた方が良さそうです。 どうしてもアンペア計測がダメなら、USB連動という手もあります。

やっぱり便利

PC本体の電源を入れるだけで PC が使えるようになるのは、やはり便利です。 PC を落した後、ディスプレイの電源を切り忘れる事もあったので、その様なミスも防げます。 ルーチンワークでは、自動化できる所は自動化してしまうのが吉だと思います。

普通の OAタップ(7個口)が 2000円くらいなのに対し、連動タップは 3500円くらいと高めです。 でも、楽が出来る──というメリットは、使い始めると手放せないのではないかと思います。 コンセントが足りなくなった時、選択肢のひとつに入れてもいいと思います。

  1. SyncTap
    とっくの昔に生産は終了している製品ですが、メーカーの情報は残されています。⇒SyncTap PLUS (ATC-NF56DR)
    "SyncTap"と言うのだとばかり思っていましたが、"PLUS"が付いていたのですね。

  2. 誤動作
    上記の SyncTap でも、同様の誤動作をしていました。 ただし「時間差」の機能が働いて、時間が経てば PC を終了させた時と同じ手順で切断していました。 ふとした拍子に外付け MOドライブがひとりでに動き始めて、止まる。 そんな感じでした。 こちらも、感度設定用のスイッチが付いているので調整できます。

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