UltraSharp 2001FP HAS

2004-04-17

LCDも新しくしてみた

新しく買ったPCとセットで使うディスプレイも新しく調達。 PC本体の検討時に UXGA×2枚などとホザいているが、実はこれ、DELL UltraSharp 2001FP HAS あってこそ。 UXGA で最安値…というか、他の追随を許さない価格設定1。 なんたって本体価格115,000円ですよ。 コレの存在を知らなきゃ、UXGA×2枚なんて言い出さないでしょ。

2001FP のインプレッションを求めて Webで記事を探すと、画面が粗い,発色が悪いなど、あまり芳しくない。 絵描きには勧められないとの事だが、絵描きでなくても写真やイラストを鑑賞・閲覧する事はあるだろう。 絵描きに限らず、グラフィックを表示する用途にはお勧めできないのではないかと思う。 つまり、許容できるのはテキスト重視って言うかテキストのみって言うか、そんな感じではないかと思った。

パネルは SHARP LL-T2015 と同じだと言う。 エッ SHARP と同じなの?スゲー。 とか思ってみたが、パネルは LG Philips製らしい。 なんだ、低反射ブラックTFT じゃないのか…。 それに、パネルが同じだからって表示品質も同じとは限らないしな。 まぁ表示品質が同等として、筺体のデザインは SHARP の方が断然好み2なので、実はけっこう悩んでいたのだった。 結局は、価格差に屈した格好になったが…。

決心さえつけば、DELL のオンラインストアで購入するだけだ。
日曜日に発注して、月曜日に代金を振り込んで、木曜日には発送。 留守だったので土曜日に受領と。

設置そして RADEON VE での表示

到着した荷物を見てまず思ったのは「箱が小さい」こと。 EIZO FlexScan L675 を使っているのだが、コイツの箱はそりゃもうデカいのである。 18inch でアレなら 20inch だとどうなるんだ?と恐れていたのだが、L675 よりも小さい箱だったのは意外だった。 開梱してすぐに納得したのだが、パネル本体とスタンドがバラされていた。 L675 は完成状態で入っていたからデカかったのね。

早速組み立てる。 DELLのサイトにユーザーズガイドがあるので、どんな様子か参考になるかも。 実際に手に取ってみると、かなり大きい事を実感できるな。 そして設置。 L675 を退かしてその場所へ…置けるわけがない。 これをきっかけにして部屋の模様替えが始まってしまうのだが、それは 2001FP の話とは関係ないので省略。 ともかく、無事設置できた。 左右に置いているスピーカの間隔が、いちだんと開いてしまった。

最後に PC と接続。 とりあえずモニタだけ更新して広いデスクトップを堪能しつつ、裏でゆっくりセットアップしよう…とか目論んで、一緒に買った VALUESTAR G TX ではなく現役旧PC に繋いでみた。 グラフィックカードは ATI RADEON VE で、DVI-D と D-Sub コネクタが付いている。 2台の 2001FP を各々のコネクタに接続。 ケーブルはひと通り同梱されていた。

接続できたら、電源ON。 BIOS 画面が表示されて…。 なんか変ですな。 上下はいっぱいまで拡大されているけど、なんだか右に寄っている。 とりあえず全域は表示しているので使えない事もないが、ヤケに縦長なので違和感がすごい。

そう言えば、2001FP は ATI のチップだと表示に異常があるって情報もあったな。 DELL製 PCではドライバで対応したみたいだが、2001FP を単体で購入したユーザは放置と言う事らしい。 コレがそうなのだろうか。 件の表示は DVI-D で接続した側だった。 アナログで接続していれば問題ないのかも知れないが、試していないので何とも3。 ただ、問題のありそうなのはそのくらいで、Windows が起動してから先は何も問題ないのであった。 これくらいなら許容範囲か。

アナログ接続していると、解像度やリフレッシュレートが変わると自動調整が行なわれる。 これが賢くて、かなり正確に調整を行なうようだ。 おかげで、フォーカスが甘い印象はない。 1dot抜きのパターンを表示すると少しザワザワしているが。 調整中はちょっと煩わしいけど、Windowsが起動しちゃえば出てこないし。 このまま"お任せ"でいいかな。

画質とか

噂に聞いた画質だが、概ね Webで言っている通りと感じた。

「表示が粗い」てのは、そうだな、細かい麻布のテクスチャが貼ってあるような感じだ。 本来ツルツルであるべき(べた塗りの)所が、妙にザラザラしている。 絹ごし豆腐を表示すると、木綿豆腐になってしまうような感じ。 縦横の縞模様(どっちかと言えば横縞が目立つ)なので、細かい横縞模様なんかはちゃんと見えていないように思える。 こんなんじゃ、微妙なテクスチャの調整は無理っぽい。

それとは別に、なんかやっぱりザラザラしている。 頭を動かすと、細かくザワザワしてる。 表面に細かいゴミが付着しているようにも見えるが、もちろん表面が汚れている訳ではない。 表面のコーティングに問題があるのでは? 何と言うか、安い LCD はこんな感じのが多い気がするのは自分だけか?

発色も良くない。 特に白が白でないのは気になる。 多分にグラフィックカードの影響を受ける気もするが、妙に黄色がかっている。 コントラストを落しているせいかも知れないけど、戻したら戻したで眩しい(目が疲れる)し。 とりあえず色温度らしき設定で逃げてみたが、なんだかなー。 たしかに、これじゃ色は塗れないかも。 「絵描きは買うな」ってのは、こう言う事なのか。

一言で表現するなら、"値段相応"。 安いにゃ安いなりの理由がある。 まともな画質を得ようと思ったら、それなりの投資が必要って事だ。 当たり前だな。 2001FP で作業した後 L675 を見ると、「あぁキレイ」とか思う。 それでも 2001FP はやめて L675 に戻そうとは思わないのは、同時に「あぁ狭い」とも思うから。 少し大きいだけだが、使ってみるとだいぶ違う印象だ。

そこら辺を分かった上で割りきるのなら、UXGA で 11.5万円てのはお買い得な気がする。 例えば、ソフト開発では威力を発揮しそうだ。 統合開発環境なんか使ってると、狭くて仕方ないもんねぇ。 あとは、別の資料を見ながら仕様書書きとか。 何れにせよ、テキストな用途で。

解像度とか

初めから分かっていた事だが、画素が小さい4ようだ。 解像度は概ね 100dpi だ。 Windows は 96dpi 辺りをターゲットに UIを開発していると聞いた気がするが、それより小さめって事だな。 ちなみに、L675 は 90dpi くらいだった。 かなり小さく感じる原因のひとつだろう。

まぁ若い人にとっては「小さいねぇ」で終わる話ではある。 けど、自分のような年寄りには少々辛い事があるかも。 小さい文字を見続けるのは、疲れるのだ。 無理に続けると頭痛がして来たりしてな。 2001FP に限らないが、目が弱っている向きは要注意かも知れん。 Longhorn の UI は表示解像度をいじれるらしいが、Windows2000/Xp では対応が十分ではないからな。

デスクトップが広くなったので、これまでよりもマウスを大きく動かす必要が出てきた。 それで、マウスのプロパティからポインタの速度を速くしてみた。 これでデスクトップ上でポインタを動かす際の感触はマシになったが、一方で動きが粗くなった気がする。 ウィンドウを閉じようとして最大化してしまい「ウッキー!!」となる事もしばしば。 難しいものだ。 広けりゃ幸せになれると思っていたのに…。

  1. 最安値
    購入検討時点、知る範囲において。 その後、アイ・オー、UXGA対応の15型液晶ディスプレイ(Impress PC Watch) なんてニュースがあったり。 UXGA で 96,600円。 けど 15インチ。 物理的な小ささから、目が疲れそう…。

  2. デザインが好み
    好みの話なので思いっ切り主観的なのだが、ディスプレイに求めるデザインは「とにかく目立たない」事が重要に思える。 本来の役目である「表示」を邪魔してはいけない。 狭額縁のデザインも、この見地からするとゼロにして欲しいもんである。

    下手に丸みを採り入れるよりは、直線主体で構成した方がカッコいいし、光の反射もコントロールし易いはず。 全体的に、表面は梨地のくせにツヤがあり室内灯が反射していて煩わしい。 また、黒の額縁に銀の DELL ロゴ,操作ボタンと言うのはコントラストが高くて目立ちすぎ。 台座が銀色ってのも目立っていけない。 同色か近い色,エンボス表現にすべきだろう。 LED 表示も眩しくて煩わしい。 普段の運用で LED が無くて困る事なぞないのだから、側面に移動して欲しいくらいだ。

    しかしコレを実現すると、見た目のインパクトが皆無な地味〜なデザインになるだろう。 製品写真の訴求力が無いのは困るとか言って、採用してくれないだろうなぁ。

  3. 試してない
    RADEON では試していない。
    Millennium G450 DH のアナログ接続では問題なかった。

  4. 画素が小さい
    解像度が高いと言うこと。 画素が小さければ1inchの中により多くの情報を表示できる。 逆に、同じ情報であれば物理的に小さくなる。

    「解像度」は、きめ細かさを表す尺度。 1インチを何ドットで表示するかを表し、単位は dpi (dots per inch)。 だが、単に画素数を表すのに「解像度」という言葉が使われている気がする。 XGA (1024×768) の表示であれば、10inch も 20inch もお構いなしに「解像度は XGA」となるようだ。 単なる画素数なのだが、これを「解像度」と称するのは誤りではないか? プリンタやスキャナでは正しく使われているのに。

    うまい言葉がないのが原因かも知れないが。 こんな時、自分は「デスクトップの広さ」などと言っている。 表示の広さでもいい。 今回導入した 2001FP×2台の構成では、解像度は 100dpi,デスクトップの広さは 横3200pixel,縦1200pixel となる。

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