[INDEX] 映画の感想 10月分  

陰陽師

ブリジット・ジョーンズの日記

トゥームレイダー


印・・・秀逸

陰陽師 10/24
 映画はともかく、京都はすごい。こういう時代から、京都は町として存在していたのだ。もちろん、作品中の出来事が史実だったなんて思ってないけど。こういう文化・思想があった時代から、千年以上にわたって脈々と都市を受け継いでいると思うと、京都はすごい。

 さて、映画はどうかというと、何せ特殊撮影がしょぼくて子供だまし。ストーリーは面白いし、野村萬斎の飄々ぶりも伊藤英明のバカっぷりもさまになっているのに、残念だ。これは、技術ではなくて、発想の問題だ。「こういう画像を作れ」という指図に対しては、実にいいものが作れていると思うのだが、「どういう画像を作ろうか」という段階で、すでにしょぼい。邦画の根本的な欠陥だ。

 キャストがよかった。とくに、岸部一徳の帝がよかった。

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ブリジット・ジョーンズの日記 10/20

 これは共感できる映画だ。人生、何をやってもうまくいかないんだよね。それでも、妥協して手を打つんじゃなくて、常に上昇志向のブリジットはすばらしい。目標を定めても、痩せられないし、煙草も止められないけど、「私がモテないのは、太ってて、煙草が止められないからだ」って決め付けて悲観しないところが、ブリジットの魅力だ。ある意味クールな一方で、純情で赤裸々な一面ものぞかせる。

 人生の成功者とブリジットの違いは何なんだろう、と考えてみるが、実はこの映画の中には、成功者なんて出てこない。誰も彼も、滑稽で不器用で、自分や他人のことに頭を悩ませながら生きている。中には、ダニエルみたいにそういう成功風を吹かせる男もいるが。

 ブリジットの生き方に共鳴していては、一途な彼女に失礼かもしれない。が、少なくとも自己投影して、「人生、何をやってもうまくいかない」と嘆きつつも、「よし、前向きに生きてやろう、酒も煙草も止められそうにないけど」と思うと、元気を出せる。こういう生き方には賛否両論あると思うが、映画としては秀逸。

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トゥームレイダー 10/16
 アンジェリーナ・ジョリー、かっこいいな、ララ。お金持ちの娘がアクションこなしているのがいい。厳寒地でも、豊胸は強調。自分が令嬢であることを意識せず、好きな世界に飛び出してゆく姿がたくましい。でも、それってお金持ちだからできることなんだな。冒険にも財力が必要だ。

 話も、割と壮大である。原作というか、元になったのはゲームだそうで、アクションシーンの舞台なんかに、そういう片鱗がうかがえる。面白い映画なんだが、5年後にどれだけ覚えているかなぁ、と考えると、疑問だ。アンジェリーナ・ジョリーの印象だけが残る。

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