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早朝!あるゲーム会社での出来事

1999年2月22日  匿名希望


某社でゲームの開発をしていた時の事です。

ご存知かと思いますが、ゲームの場合「ゲームの内容に関するクレーム、質問等は一切お受けできません」となっている場合が多く、ゲームカセットやCD-ROMの不良、マニュアルの落丁/乱丁等の「製品の交換が必要な事情」が無ければサポートに応じません。
このような事情もあり、さらに零細ゲーム会社なのでサポートの電話がかかってくる事など滅多に無いんですが、ある朝ユーザーから電話がかかってきました。

この時点で、このユーザーは一つ間違っています。
ゲーム業界は、午前中に電話しても普通誰も出ません。
会社にいるのは徹夜明け不機嫌プログラマ達だけです。

私はプログラマなので普段はサポートの電話に出る事はないんですが、その日はたまたまサポート用の電話の傍を通った所で電話が鳴ったので取ってみました。

中年の女の人っぽい声です。

「もしもし、お宅のゲームを買ったんですけど...」
「はい」
「そのゲームなんですけど、難しすぎて出来ないと子供が泣くので、易しくして下さい
「は?」
「そちらに送るので、ゲームを易しく作り変えてください」

あなたの買ったのはROMです。書きかえられません>おばさん

「いえあの、そのような事は出来ないんですが...」
「あっそう、もうあんたの所のゲームなんか買わないわよ!」

ガチャンッ!!

事務のねーちゃん(兼サポート)は、いつもこんな電話を相手にしてるのかと、ちょっとかわいそうになりました。
もう二度とサポートの電話は取りません...

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